「Minisforum EliteMini AI370」、気になっている方も多いですよね。最新のRyzen AI 9 HX 370を搭載した超小型PCとして、発表直後から注目を集めていました。
でも、ちょっと待ってください。2024年10月末の時点で、このモデル、日本では公式には販売されない可能性が高いんです。今回は、その真相と、それでもどうしても手に入れたい場合の選択肢、そして代替案まで、最新の公式情報を基にしっかりお伝えしていきます。
結論から言うと、現時点でEliteMini AI370を日本で確実に新品で買う方法は「海外通販を利用する」しかありません。なぜそんなことになったのか、どこで買えるのか、OCuLink非搭載ってどうなの?といった疑問にも、一つひとつ答えていきましょう。
なぜ「EliteMini AI370」は日本で発売されないの?
多くのミニPCファンをざわつかせたこのニュース。2024年10月29日、Minisforumの日本国内向けアカウント(B站)で、「EliteMini AI370は国内(中国本土)での販売予定はなく、日本も同様に未定」という趣旨の公式見解が示されました(出典:IT之家、2024年10月)。当初は「10月に発売」との予告もありましたが、この発表でその計画は白紙になったと見て間違いないでしょう。
その理由として、公式は「コストパフォーマンスが良くない」というニュアンスの発言をしています。具体的には、香港ドルで6799ドル(32GB+1TBモデル、米ドル換算で約1099ドル)という価格設定が、日本市場では競争力を持ちにくいと判断した可能性が高いです。円安の影響もあり、日本円で10万円を超える価格帯は、国内のミニPCユーザーにとってはなかなか厳しいですからね。
つまり、私たちが知りたい「いつ買えるの?」という質問に対する答えは、現時点では「日本の正規ルートでは買えない」というのが確定情報です。
それでも「EliteMini AI370」を入手するには?
ここからは、どうしてもEliteMini AI370を手に入れたい人向けの現実的なルートを考えてみましょう。
海外通販サイトを利用する
最も現実的な方法は、Minisforumの公式グローバルサイトや、AliExpressなどの海外通販プラットフォームを利用することです。ただし、この方法にはいくつかの注意点があります。
- 保証・サポート: 日本国内でのサポートは基本的に受けられません。故障時の対応は英語でのやり取りが必要になりますし、修理のために海外に送り返すコストと手間がかかります。
- 関税・送料: 表示価格に加えて、国際送料と日本の関税が別途かかります。合計するとかなりの出費になることを覚悟しておきましょう。
- 電源プラグ: 海外仕様の電源アダプターが付属する場合が多いので、変換プラグが別途必要です。
並行輸入業者を探す
一部の並行輸入業者が取り扱う可能性はゼロではありませんが、価格はかなりプレミアム価格になることが予想されます。信頼できる業者かどうか、そしてアフターケアがどうなっているかはしっかり確認が必要です。
ユーザーが気にするポイントと実際の評判
さて、ここからは実際に製品について、ユーザーが気にしているポイントを深掘りしていきます。SNSやフォーラムでの声を集めてみると、いくつかのテーマに絞られていました。
OCuLink非搭載のインパクトは?
MinisforumのミニPCといえば、UM780 XTXなどで搭載された「OCuLink」ポートが話題になりました。しかし、EliteMini AI370には、このOCuLinkが搭載されていません(出典:IT之家、2024年9月)。
これは、外付けGPU(eGPU)を使ってゲーム性能を大幅にアップさせることを考えていたユーザーにとっては、かなりのマイナスポイントです。OCuLinkはUSB4よりも帯域幅が広く、eGPU接続時の性能ロスが少ないとされています。
ただし、EliteMini AI370にはUSB4ポートが2つ搭載されています。USB4でもeGPUは動作します。OCuLinkと比べると性能は落ちるものの、実用上十分な速度は出せると言われています。「雷電3/4に近い感覚で使える」というのが、フォーラムでの大方の見方です。
つまり、本格的なゲーミングPCを目指すならOCuLink非搭載は痛いですが、ライトなゲームやクリエイティブワークがメインならUSB4でもカバーできる、というのが現実的な評価でしょう。
超小型ボディと冷却性能のバランスは?
EliteMini AI370の本体サイズは、130×127×46.9mmというコンパクトさです。体積は約0.78L(出典:中关村在线、2024年9月)。このサイズに、発熱の大きいRyzen AI 9 HX 370を搭載するわけですから、冷却性能と騒音はどうしても気になるところです。
現時点では実機レビューが存在しないため、実際の温度やファンの回転数は未知数です。しかし、フォーラムなどでは「cTDPが15〜54Wと広いので、モード切り替えで静音性を選べるのでは」「0.78Lというサイズは、某社のSERシリーズと同等。冷却設計のノウハウはあるはず」といった期待と懸念が入り混じった声が聞かれました。
実際のところ、高負荷時はそれなりにファンが回ると予想されますが、アイドル時や軽い作業時は静かに動作してくれることを期待したいですね。
「Radeon 890M」の実力はどうなの?
搭載されているGPUはRadeon 890M(RDNA 3.5アーキテクチャ、16CU)です。これは、前世代であるRadeon 780Mから大きく進化したと言われており、内蔵GPUとしてはトップクラスの性能を誇ります。軽めの3Dゲームであれば、十分に快適にプレイできるレベルに達していると期待されています。
特に、NPU(Neural Processing Unit)の性能が50 TOPSと公表されており(出典:AMD公式発表に基づくIT記事、2024年9月)、これはAI処理において非常に高い数値です。今後の生成AI関連のアプリケーションが増えてくると、その真価が発揮されるでしょう。
それでもMinisforumが好きな人へ。今買える代替ミニPC
ここまで読んで、「日本未発売は残念だけど、MinisforumのミニPCはやっぱり欲しい」という方もいるでしょう。そこで、現時点で日本で比較的入手しやすく、似たような使い方ができるMinisforumのミニPCを2つ紹介します。
- Minisforum UM790 Pro
推奨理由: Ryzen 9 7940HS(Radeon 780M)搭載で、ゲームも動画編集もある程度こなせるミニPCの定番モデルです。EliteMini AI370より一回り大きいですが、その分冷却にも余裕があり、安定したパフォーマンスを発揮します。価格もこなれてきており、コスパを重視するなら現実的な選択肢です。 - Minisforum HX99G
推奨理由: こちらはなんと、専用GPU(RX 6600M)を搭載したゲーミングミニPCです。内蔵GPUとはケタ違いのゲーム性能を持ち、eGPUに頼る必要がありません。サイズは大きくなりますが、ガッツリゲームをやりたい人にはこちらの方が満足度は高いでしょう。価格はそれなりにしますが、性能対コストは非常に優れています。
これらのモデルは日本国内のAmazonなどで正規品が購入でき、サポート面でも安心です。どうしてもAI370の最新CPUにこだわるのでなければ、これらの現行モデルも非常に良い選択肢です。
まとめ:Minisforum EliteMini AI370は「憧れの存在」として
2024年10月時点で、Minisforum EliteMini AI370は、最新の技術を詰め込んだ夢のようなミニPCですが、日本のユーザーにとっては少し遠い存在になってしまいました。
- 日本国内での正規販売は未定(事実上なし)
- 入手するには海外通販を利用するしかない
- OCuLink非搭載だが、USB4で代替は可能
- 超小型ボディと高性能CPUの組み合わせが生む発熱・騒音は未知数
- どうしても欲しいなら、サポートリスクを許容する必要がある
もしあなたが、海外通販のリスクを冒してでも手に入れたいという「アーリーアダプター」志向なら、AliExpressなどで発売を待つのもアリでしょう。しかし、多くのユーザーにとっては、日本で買えてサポートも受けられるUM790 Proや[HX99G]のような、実績のあるミニPCを選ぶ方が、結果的に満足度が高いかもしれません。
この記事が、あなたのミニPC選びの一助になれば幸いです。

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