「GMKtecのミニPC、ちょっと動作が気になるからクリーンインストールしたい…」そう思ったとき、多くの人が直面するのがドライバ問題です。
とくにGMKtecのミニPCは、Windowsの標準インストールメディアを使うと、ネットワークドライバがなくて「インターネットに接続できません」という画面で止まってしまうことがよくあります。
この記事では、GMKtec製ミニPCをクリーンインストールするときに必要なドライバの正しい入手先と、インストール手順、そして意外と見落としがちなライセンス認証の注意点までをまとめました。
これからクリーンインストールを考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
GMKtecのクリーンインストールで最初に押さえるべきこと
GMKtecのミニPCは、多くのモデルでWindows 11 Proがプリインストールされた状態で出荷されています。
クリーンインストール自体は特別な作業ではありませんが、いくつかのポイントを事前に押さえておかないと、インストール中に詰まってしまうことがあります。
とくに以下の3つは、事前に準備しておくことをおすすめします。
- 該当モデルのドライバを公式サイトからダウンロードしてUSBメモリに保存しておく
- インストールメディアをどうやって作るか(Microsoft純正かGMKtec提供イメージか)を決めておく
- ライセンス認証がうまくいくかどうかの見通しを立てておく
これからそれぞれ詳しく見ていきましょう。
クリーンインストール前に準備しておくもの
クリーンインストールを始める前に、以下のものを用意しておくとスムーズです。
必要なもの
- Windows 11のインストールメディア(USBメモリ 8GB以上)
- GMKtec公式ドライバを保存したUSBメモリ(別のものか、インストールメディアとは別フォルダに)
- インターネットに接続できる別のPC(ドライバをダウンロードするため)
- 大切なデータのバックアップ(外付けHDDやクラウドなど)
なかでもドライバの事前準備はもっとも重要です。あとで「Wi-Fiが表示されない」「デバイスマネージャーに黄色いビックリマークがたくさんある」という事態を避けられます。
GMKtec公式ドライバの入手先
GMKtecのドライバは、公式サイトからダウンロードできます。
日本公式サイト(ダウンロードセンター)
https://jp.gmktec.com/pages/download-center
グローバルサポートページ
https://www.gmktec.com/pages/drivers-and-software
どちらのページでも、モデル別にドライバが一覧化されています。
ダウンロードするときの注意点としては、自分のモデル名を間違えないことです。たとえば「NucBox G3」と「NucBox G5」ではドライバが異なります。モデル名は本体の底面や購入時の製品ページで確認できます。
また、ドライバファイルは主にGoogle Driveでホストされており、ファイルサイズが1GBを超えることも珍しくありません。通信環境に余裕があるときにダウンロードしてください。
インストールメディアの作り方、2つの方法
GMKtecのミニPCにクリーンインストールするとき、インストールメディアの作り方には大きく分けて2つの方法があります。
Microsoft公式のインストールメディアを使う方法
Microsoftの公式サイトから「Windows 11 インストールメディア作成ツール」をダウンロードし、USBメモリにインストールメディアを作成する方法です。
メリット
- 誰でも簡単に最新のWindows 11を入手できる
- セキュリティが安心できる
デメリット・注意点
- GMKtec独自のドライバが含まれていないため、インストール中にネットワークドライバが不足することがある
- OEMライセンスが自動認証されないケースがある(後述します)
GMKtec提供のOSイメージを使う方法
GMKtec公式サイトから、モデル専用のWindows 11 Proイメージ(.isoファイル)をダウンロードして使う方法です。
メリット
- ドライバがあらかじめ統合されている可能性が高い
- OEMライセンスで認証されやすい
デメリット
- ファイルサイズが非常に大きい(10GB近くになることも)
- ダウンロードに時間がかかる
- モデルごとに専用イメージが必要
どちらの方法を選ぶにしても、GMKtec公式のドライバは別途USBメモリに保存しておくことをおすすめします。万が一のトラブル時に役立ちます。
インストール中にネットワーク接続で詰まったら
クリーンインストールを進めていくと、「インターネットに接続しましょう」という画面が出てきます。
ここでWi-Fiの一覧が表示されない、または有線LANが認識されないというトラブルが、GMKtecのミニPCでは比較的よく報告されています。
原因は単純で、Windows標準のドライバではGMKtecのネットワークデバイスを認識できないからです。
この場合は、以下のいずれかの方法で対処します。
方法1:USBメモリからドライバを手動でインストールする
あらかじめ公式サイトからダウンロードしておいたドライバをUSBメモリからインストールします。
- インストール画面で Shift + F10 キーを押すとコマンドプロンプトが開きます
- USBメモリ内のドライバフォルダに移動し、セットアップファイルを実行します
- ドライバがインストールされるとネットワークが認識されるようになります
機種によっては install.bat のようなバッチファイルが用意されていることもあります。公式ドライバのフォルダ内を確認してみてください。
方法2:BypassNRO.cmd でスキップする
ネットワーク接続を一時的にスキップして、ローカルアカウントでセットアップを完了させる方法もあります。
- ネットワーク接続画面で Shift + F10 を押す
OOBE\BYPASSNROと入力してEnter- PCが再起動し、「インターネットに接続していません」というリンクが表示されるようになる
この方法を使えば、ドライバがなくてもインストール自体は完了できます。ただし、この状態ではネットワークドライバがまだ入っていないため、後でドライバを適用する必要があります。
ドライバを適用する手順
クリーンインストールが完了したら、次はドライバを正しく適用します。
デバイスマネージャーを開くと、「他のデバイス」という項目に黄色いビックリマークがついたデバイスがいくつかあると思います。これらはドライバがまだ適用されていないデバイスです。
- 公式サイトからダウンロードしたドライバをUSBメモリからPCにコピーします
- 各ドライバのセットアップファイル(.exe)を実行してインストールします
- インストールが完了したらPCを再起動します
ドライバのインストール順序に特に決まりはありませんが、チップセットドライバ → ネットワークドライバ → グラフィックドライバ → その他の順で入れると安定しやすいと言われています。
再起動後、デバイスマネージャーで黄色いマークがすべて消えていれば、ドライバの適用は完了です。
ライセンス認証の注意点
GMKtecのミニPCにプリインストールされているWindows 11 Proは、OEMライセンスという種類のものです。
OEMライセンスはマザーボードに紐づくデジタルライセンスで、同じPCであれば再インストールしても自動で認証されるのが基本です。
ただし、以下のケースでは自動認証されないことがあります。
- Microsoft公式のインストールメディアを使った場合
- インストールするWindowsのエディション(Pro / Homeなど)が元と異なる場合
- ハードウェア構成を大幅に変更した場合
もし「プロダクトキーを入力してください」という画面が出てきても、慌てる必要はありません。
「プロダクトキーがありません」 を選択して進めると、インストール完了後にインターネット接続ができたタイミングで自動認証されることが多いです。
それでも認証されない場合は、GMKtecのサポートに問い合わせるか、本体に貼付されたプロダクトキー(COAシール)を確認してみてください。
なお、OEMライセンスは他のPCに転用できません。この点はリテール版(市販版)とは異なるので注意しましょう。
モデル別のドライバ対応状況
GMKtecはいくつかのシリーズに分かれており、それぞれドライバが用意されています。
GMKtec NucBox G3 / GMKtec NucBox G5 シリーズ
エントリーモデルで、Intel N100/N150などの低消費電力CPUを搭載しています。価格が手頃で、オフィスワークや動画視聴など軽い用途に向いています。
このシリーズはユーザーも多く、ネット上で情報が見つけやすいのが特徴です。実際に、クリーンインストール後に無線LANやGPIOなどのドライバが不足したという報告も複数あります。公式サイトから該当モデルのドライバをダウンロードして適用すれば、問題なく動作するケースが多いです。
GMKtec K8 Plus / GMKtec K11 シリーズ
AMD Ryzen 7 / 9シリーズを搭載した高性能モデルです。ゲームや動画編集などの高負荷な作業にも対応します。
Kシリーズ専用のドライバが公式サイトで提供されており、とくにグラフィックドライバとチップセットドライバは忘れずに適用しましょう。
GMKtec M6 Ultra シリーズ
AMD Ryzenを搭載したオールラウンドモデルです。性能と価格のバランスがよく、幅広い用途で使いやすいシリーズです。
Mシリーズ専用のドライバも公式サイトで確認できます。
GMKtec EVO-X2 シリーズ
最新のAIプロセッサを搭載したフラッグシップモデルです。発売されたばかりのモデルのため、クリーンインストールに関する情報はまだ多くありませんが、公式サイトではすでに専用ドライバが提供されています。
新しいモデルほどドライバの対応状況が変わりやすいため、インストール前に必ず公式サイトで最新のドライバを確認することをおすすめします。
よくある質問
Q. クリーンインストール後にWi-Fiが表示されません
これはドライバが不足しているために起こります。公式サイトからWi-Fiドライバをダウンロードし、USBメモリなどでPCに転送してインストールしてください。
Q. プロダクトキーを求められました。どこにありますか?
OEMライセンスの場合は、本体底面に貼られたCOAシールにキーが記載されていることがあります。また、Microsoft公式メディアを使った場合は「プロダクトキーがありません」を選んで進めてください。インターネット接続後に自動認証されることが多いです。
Q. 公式サイトのドライバが見つかりません
モデル名が正しいか確認してください。型番がわからない場合は、本体底面のシールや購入時の注文履歴を確認するとよいでしょう。また、日本公式サイトとグローバルサイトで掲載モデルが異なる場合があるので、両方チェックしてみてください。
Q. Windows 10を入れたいのですが、ドライバはありますか?
Windows 10向けのドライバが公式に提供されているかはモデルによります。Windows 11 Proが前提のモデルがほとんどなので、Windows 10を入れる場合はドライバが不足するリスクがあります。
クリーンインストールで気をつけたいポイント
最後に、GMKtecのミニPCでクリーンインストールをするときに、特に気をつけたいポイントをまとめておきます。
- 必ず公式サイトからドライバを入手する:非公式サイトからのダウンロードはセキュリティリスクがあります
- モデル名を正確に確認する:間違ったドライバを入れると正常に動作しません
- インストール前にデータをバックアップする:クリーンインストールではすべてのデータが消えます
- OEMライセンスの仕組みを理解しておく:認証で迷わないために、事前に知識を入れておきましょう
- 最新情報は公式サイトで確認する:ドライバのバージョンやOSイメージは随時更新されるため、記事の情報だけで判断しないようにしてください
GMKtecのクリーンインストールは準備が9割
GMKtecのミニPCでクリーンインストールを成功させるカギは、事前準備にあります。
とくにドライバは、インストールを始める前に必ず用意しておきましょう。あとから「ネットワークにつながらない」「デバイスが認識されない」と慌てるのを防げます。
また、ライセンス認証については、OEM版の特性を理解したうえで、不安な場合はGMKtec公式のOSイメージを使うのもひとつの手です。
この記事で紹介した手順を参考に、自分に合った方法でクリーンインストールにチャレンジしてみてください。もし途中で詰まったときは、GMKtecの公式サポートや製品マニュアルもあわせて確認するとよいでしょう。
※価格やドライバの提供状況は変更される場合があります。作業前に公式サイトで最新情報をご確認ください。


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