ミニPCを使っていて「もう少しサクサク動かないかな」と感じたことはありませんか?特にブラウザでタブをたくさん開いたり、ちょっとしたゲームや動画編集をしたりするときに、動作がもたつくことがあるかもしれません。
そんなときに試したいのがメモリ増設です。この記事では、GMKtecミニPCのメモリ増設について、対応機種や実際の効果、作業時の注意点までわかりやすく解説します。自分でできるのか不安な方も、まずは情報を整理してみましょう。
GMKtecミニPCのメモリ増設はなぜ効果的なの?
GMKtecミニPCはコンパクトながら高性能なモデルが多く、特にAMD Ryzenプロセッサを搭載したシリーズは内蔵GPU(APU)の性能が高いのが特徴です。
この内蔵GPUは、システムメモリをグラフィック用のメモリとしても使います。つまり、メモリの容量や速度がそのまま描画性能に影響するんですね。特にシングルチャンネル(メモリが1枚だけ)の状態からデュアルチャンネル(2枚構成)にすることで、メモリの帯域が広がり、内蔵GPUのパフォーマンスが大きく向上するケースがあります。
実際のユーザーからは、「メモリ増設でゲームのベンチマークスコアが約2倍近くになった」という報告もあるほどです。もちろん使用環境やモデルによって差はありますが、GMKtecミニPCではメモリ増設が体感速度の向上に直結しやすいと言えるでしょう。
メモリ増設前に確認したい4つのポイント
いきなりPCを開ける前に、まずは以下のポイントを確認しておきましょう。ここを間違えると、せっかく買ったメモリが使えないなんてことになりかねません。
1. 自分のGMKtecミニPCの型番を確認する
PC本体の底面や、Windowsのシステム情報から型番を確認できます。代表的なモデルとしては以下のようなものがあります。
- GMKtec Nucbox K6
- GMKtec Nucbox M7
- GMKtec G3 Plus
- GMKtec NucBox G10
モデルによって対応メモリの規格や最大容量が異なるため、まずはここをしっかり確認しましょう。
2. 対応メモリの規格を調べる
メモリには「DDR4」や「DDR5」といった規格があり、さらに速度(例:DDR5-5600)もモデルごとに決まっています。
- GMKtec Nucbox K6:DDR5-5600に対応
- GMKtec Nucbox M7:DDR5-4800に対応
- GMKtec NucBox G10:DDR4-2666に対応
異なる規格のメモリは物理的に差し込めなかったり、動作しなかったりするので注意してください。公式サイトの仕様ページで必ず確認するようにしましょう。
3. スロット数と現在の構成を確認する
メモリスロットが何基あるか、現在何枚刺さっているかも重要です。
- スロットが2基あり、1枚しか刺さっていない → 増設可能(空きスロットに追加)
- スロットが2基あり、2枚刺さっている → 交換(換装)が必要
- スロットが1基しかない → 交換(換装)のみ可能
たとえばGMKtec Nucbox K6の16GBモデルは「16GB×1枚」構成の場合があり、この場合は空きスロットに16GBを追加して32GB(16GB×2枚)にすることができます。一方、GMKtec G3 Plusのようにスロットが1基のモデルは、一度刺さっているメモリを取り外して新しいものに交換する形になります。
4. 最大対応容量を確認する
公式サイトで各モデルの最大メモリ容量が案内されています。たとえばGMKtec Nucbox M7は最大64GB(32GB×2枚)に対応していることが確認されています。これを超える容量のメモリを搭載しても認識されない可能性が高いので、上限は守りましょう。
【モデル別】GMKtecミニPCのメモリ増設事例
ここからは、実際のユーザー事例をもとに、モデル別のメモリ増設のポイントを紹介します。あくまで一例であり、すべての環境で同じ結果が得られるわけではない点はご了承ください。
1. GMKtec Nucbox K6|内蔵GPUの性能を引き出す増設
GMKtec Nucbox K6はRyzen 7 7840HSを搭載した高性能ミニPCです。このモデルでは、出荷時が「16GB×1枚」のシングルチャンネル構成の場合があり、そこに同じDDR5-5600の16GBメモリを追加して32GB(16GB×2枚)にする例が多く見られます。
特徴とメリット
- DDR5-5600に対応しており、高速なメモリ帯域を活かせる
- デュアルチャンネル(メモリを2枚挿す構成)にすることで内蔵GPU(Radeon 780M)の性能が向上しやすい
- ゲームのベンチマークスコアが向上したという報告がある
デメリットと注意点
- ケースの上面カバーを外す際に爪を折らないよう注意が必要
- ヒートシンク付きのSSDを使用している場合は干渉する可能性がある
- 作業前に必ず電源アダプタを抜き、静電気対策を行う
向いている人
- ゲームや動画編集など、グラフィック性能を重視したい人
- メモリを増やしてPCの将来性を高めたい人
向いていない人
- デフォルトの性能で十分満足している人
- PCの分解に抵抗がある人
2. GMKtec Nucbox M7|大容量メモリで重たい作業も快適に
GMKtec Nucbox M7はDDR5-4800メモリに対応しており、公式サイトでは最大64GB(32GB×2枚)まで搭載可能と明記されています。出荷時は8GB×2枚のデュアルチャンネル構成の場合が多いですが、より大容量が必要な場合は32GB×2枚の64GBへの換装も検討できます。
特徴とメリット
- 最大64GBまで対応しており、仮想マシンや大規模データ処理も視野に入る
- デュアルチャンネル構成を維持したまま大容量化できる
- 公式で最大容量が明示されているため、選びやすい
デメリットと注意点
- 出荷時からデュアルチャンネル構成のため、増設ではなく換装となる
- メモリを交換する場合は2枚とも新しいものに交換する必要がある
向いている人
- メモリを大量に消費する作業を行う人
- 将来的にメモリ容量を増やしたいと考えている人
向いていない人
- 特にメモリ不足を感じていない人
- コストをかけたくない人
3. GMKtec G3 Plus|スロット1基でも換装で快適に
GMKtec G3 PlusはIntel N150を搭載したエントリーモデルです。このモデルはメモリスロットが1基しかないため、「増設」ではなく「換装」になります。16GBから32GBへの換装で、ブラウジングやオフィスワークの快適性が向上したという声があります。
特徴とメリット
- スロットが1基のシンプルな構成で、交換作業自体は比較的簡単
- 32GBまで対応しており、エントリーモデルとしては十分な容量
- 軽作業での動作もたつきが解消されやすい
デメリットと注意点
- デュアルチャンネル化はできない
- CPU自体がエントリー向けのため、ゲームなどの高い処理性能は期待できない
向いている人
- ブラウジングや動画視聴、オフィス作業をメインに使う人
- 動作のもたつきをなんとかしたい人
向いていない人
- ゲームや動画編集など高負荷な作業をする人
- デュアルチャンネルの恩恵を受けたい人
GMKtecミニPCのメモリ増設でよくある疑問
ここでは、メモリ増設を検討するときに多くの人が抱く疑問をまとめました。
Q. メモリ増設で保証は無効になりますか?
メーカーによって見解は異なりますが、基本的にユーザー自身が分解・改造を行う場合は自己責任となります。保証が無効になる可能性もあるため、不安な場合はメーカーサポートに確認するか、分解せずに使用することをおすすめします。
Q. どのメーカーのメモリを選べばいいですか?
CrucialやSamsungなど、信頼できるメーカーの製品を選ぶとよいでしょう。重要なのはメーカー名よりも、自分のPCが対応している規格(DDR4/DDR5)と速度、そしてSO-DIMM(ノートPC用の小型メモリ)であることです。
Q. 速度が違うメモリを混ぜても大丈夫ですか?
基本的には同じ速度のメモリを選ぶのが無難です。異なる速度のメモリを混在させると、遅い方の速度に合わせて動作することが多く、せっかくの性能を活かしきれない可能性があります。
Q. メモリ増設後にOSの再インストールは必要ですか?
多くの場合は再インストール不要で、そのまま認識されて使えるようになります。ただし稀に、メモリ構成を大きく変えた場合にOSが不安定になるケースもあるため、増設後は動作確認をしっかり行いましょう。
メモリ増設作業の基本的な流れ(参考)
ここでは一般的なGMKtecミニPCでのメモリ増設・換装の手順を紹介します。モデルによって内部構造が異なる場合があるため、あくまで参考としてご覧ください。
- 電源アダプタを抜き、PCの電源が完全にオフになっていることを確認する
- 静電気対策を行う(アース付きのリストバンドを使うか、金属部分に触れて放電する)
- 本体の上面カバーを外す(モデルによってはネジや爪で固定されている)
- 内部のファンやケーブルに注意しながら、メモリスロットにアクセスする
- 既存のメモリを外す(換装の場合)または空きスロットに新しいメモリを挿す(増設の場合)
- カバーを戻し、電源を入れて動作確認をする
初めての作業で不安な方は、動画で手順を確認しながら行うと失敗が少ないでしょう。
メモリ増設後に確認したいこと
作業が終わったら、以下のポイントを確認しましょう。
- PCが正常に起動するか
- タスクマネージャーで認識されているメモリ容量が正しいか
- 特に重いアプリやゲームを起動して、安定して動作するか
もし認識されない場合は、メモリが正しく刺さっていないか、対応規格を間違えていないか確認してみてください。
GMKtecミニPCのメモリ増設は自分に合っている?
ここまで読んで、「自分も試してみようかな」と思った方もいれば、「やっぱり難しそう」と感じた方もいるかもしれません。
メモリ増設は、以下のような場合に特に効果を感じやすいと言われています。
- 複数のアプリやブラウザタブを同時に開くことが多い
- 内蔵GPUの性能を活かしたゲームや軽い動画編集をする
- PCの動作が全体的にもっさりしていると感じる
逆に、以下のような場合は無理に増設する必要はないかもしれません。
- 今のメモリ容量で特に困っていない
- PCの分解にどうしても抵抗がある
- 主に動画視聴や簡単な文書作成だけに使っている
まずは公式サイトで自分のモデルの仕様を確認し、本当に増設が必要かどうかを見極めるところから始めてみてください。
GMKtecミニPCのメモリ増設で快適なPCライフを
GMKtecミニPCのメモリ増設は、適切な準備と手順を踏めば、PCのパフォーマンスを大きく向上させる可能性があります。特に内蔵GPUを搭載したモデルでは、デュアルチャンネル化による効果が期待できるでしょう。
この記事で紹介した内容はあくまで参考情報です。実際に作業する際は、必ずご自身のモデルの公式仕様を確認し、安全に配慮して行ってください。もし不安な場合は、専門店に依頼するという選択肢もあります。
まずはできることから一歩ずつ。メモリ増設で、あなたのGMKtecミニPCがさらに快適なマシンになることを願っています。

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