ミニPCを購入したのはいいけれど、いざセットアップしようとしたら「キーボードがない…」――そんな経験はありませんか?
ミニPCはコンパクトで省スペースなのが魅力ですが、本体だけが届いて、キーボードやマウスが付属していないことがほとんど。しかも、手持ちのBluetoothキーボードがあるから大丈夫、と思っていると、初期設定の段階で思い通りにいかず、困ってしまうこともあります。
この記事では、ミニPCをキーボードなしでセットアップする方法と、その際の注意点、そして快適に使い始めるためのポイントをわかりやすく解説していきます。
そもそもミニPCのセットアップには何が必要?
ミニPCは、本体のみで完結する製品がほとんどです。
一般的なデスクトップPCと同様に、ディスプレイ、キーボード、マウスは別途用意する必要があります。Lenovoなどの大手メーカーも、ミニPCの製品紹介ページでこの点を明示しており、本体購入時に周辺機器を別途準備するのが基本だとされています。
特に注意したいのがキーボードです。多くの人が「家にBluetoothキーボードがあるから大丈夫」と考えがちですが、ここに大きな落とし穴があります。
なぜBluetoothキーボードは初期設定で使えないのか?
ミニPCの初期セットアップ(Windowsのインストール直後の設定画面)では、Bluetooth機器は基本的に使えません。
その理由はシンプルで、OSが起動する前や起動直後はBluetooth機能が有効になっておらず、キーボードとPCのペアリング(接続設定)ができないからです。Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでも、この問題で困っているユーザーの投稿が複数見られます。
つまり、セットアップの最初の画面から文字を入力する必要があるのに、Bluetoothキーボードでは入力できないという状況が発生するわけです。
では、どうすればいいのでしょうか?
ミニPCをキーボードなしでセットアップする具体的な方法
キーボードが手元にない場合でも、Windowsに標準搭載されている「スクリーンキーボード」を使えば、初期セットアップを進めることができます。
スクリーンキーボードとは、マウス操作で画面上のキーボードをクリックして文字を入力できる機能です。
スクリーンキーボードの使い方
セットアップ画面が表示されたら、画面の右下隅を見てみてください。
「簡単操作」や「ユーザー補助」のようなアイコン(人型のアイコンであることが多い)が表示されているはずです。これをクリックするとメニューが表示され、その中から「スクリーンキーボード」または「オンスクリーンキーボード」を選ぶことができます。
スクリーンキーボードが起動すると、画面上にキーボードが表示されます。あとはマウスで1文字ずつクリックして、Wi-Fiパスワードやユーザー名、パスワードなどを入力していきます。
この方法を使えば、物理キーボードがなくてもOSのセットアップを完了させることは可能です。
スクリーンキーボードの注意点
ただし、スクリーンキーボードにはいくつか注意点があります。
- 文字入力が非常に遅い:マウスで1文字ずつクリックするため、特にパスワードのような長い文字列を入力するときはかなりの時間と手間がかかります
- BIOS設定には使えない:PCの電源を入れた直後に表示されるBIOS(基本入出力システム)画面では、スクリーンキーボードは起動しません。そのため、BIOSの設定変更が必要な場合はキーボードなしでは対応できません
- OS起動後のみ使用可能:あくまでWindowsが起動している状態で使える機能です
スクリーンキーボードはあくまで緊急避難的な手段だと理解しておきましょう。
キーボードなしでのセットアップでよくあるトラブル
キーボードなしでセットアップを進める場合、いくつかのトラブルが起こりがちです。
キーボードの配列が違う
中国メーカーのミニPCなど、海外から輸入された製品の場合、初期状態ではUS配列(英語キーボード)として認識されることがよくあります。
実際にユーザーの体験談を見ると、CHUWI LarkBox Xのような製品で、セットアップ後にキーボードを接続しても「@」が「”」になっていたり、バックスラッシュが入力できなかったりするケースが報告されています。
これは、WindowsのキーボードレイアウトがUS配列のままになっているために起こります。セットアップが完了したら、必ず日本語(JIS)配列に変更する設定を行いましょう。
セットアップ完了後に日本語入力ができない
先ほどと同じ理由で、キーボード配列がUSのままになっていると、日本語入力が正しくできません。
これはWindowsの設定から「言語と地域」→「キーボードレイアウト」の変更で簡単に直せるので、慌てる必要はありません。
セットアップにはUSBキーボードを用意するのが安心
ここまでキーボードなしでもセットアップは可能と説明してきましたが、結論として、USB接続のキーボードを1台用意しておくのが最も確実で快適です。
USBキーボードには、有線タイプとUSBレシーバー(ドングル)を使う無線タイプがありますが、どちらも初期セットアップで問題なく使えます。価格も1,000円〜3,000円程度の安価なもので十分です。
特に、これからミニPCを購入しようと考えている人は、最初からUSBキーボードを一緒に購入しておくことをおすすめします。後から「キーボードがない!」と慌てる必要がなくなりますし、何よりセットアップ時のストレスが大幅に減ります。
USBキーボードを選ぶときのポイント
- OS起動前に使えることを最優先に、USB接続(有線またはUSBレシーバー型)のものを選ぶ
- セットアップ専用なら高機能な製品である必要はない
- 後々のことを考えて、日本語配列(JIS)対応のものを選ぶと、配列変更の手間が省ける
よくある質問
Q:Bluetoothレシーバーを使えば初期設定でもBluetoothキーボードは使えますか?
A:基本的には使えません。BluetoothキーボードはOSが起動してからペアリング操作を行う必要がありますが、初期設定画面ではその操作ができないためです。あくまでUSB接続のキーボードが確実な選択肢です。
Q:マウスがない場合はどうすればいいですか?
A:キーボードと同様に、USB接続のマウスを用意するのが確実です。ただし、スクリーンキーボードの操作にはマウスが必須なので、最低限マウスは準備しておくことをおすすめします。
Q:セットアップ後にキーボード配列を日本語に変更する方法は?
A:Windowsの設定から「時刻と言語」→「言語と地域」を開き、「日本語」を選択して「オプション」からキーボードレイアウトを「日本語(JIS)」に変更します。変更後はPCを再起動すると正しく反映されます。
まとめ:ミニPCのセットアップでは周辺機器の準備が成功のカギ
ミニPCをキーボードなしでセットアップする方法として、スクリーンキーボードを使う手段があることをお伝えしました。
しかし、これはあくまで緊急時の対処法です。
スクリーンキーボードのデメリット(入力の遅さ、BIOS設定不可)を考えると、やはりUSB接続のキーボードを用意することが、トラブルなく快適にミニPCを使い始めるための最善策です。
ミニPCのセットアップで大切なのは、事前の準備です。本体を購入する際には、以下の点を確認しておきましょう。
- キーボードとマウスは別途用意する必要があること
- Bluetooth機器は初期設定では使えないこと
- USB接続のキーボードがあれば、セットアップはスムーズに進むこと
- 配列は日本語(JIS)対応のものを選ぶと後が楽なこと
これらのポイントを押さえておけば、ミニPCを届いたその日から気持ちよく使い始められます。キーボードがないことで困っている人は、ぜひスクリーンキーボードを試してみてください。そして、長く使うことを考えれば、USBキーボードの導入を検討するのがおすすめです。

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