NiPoGiのRyzen 7 5700U搭載ミニPCとは?まずは全体像を確認しよう
「NiPoGi(ニポギ)」というブランドのミニPCの中に、AMD Ryzen 7 5700Uを搭載したモデルがあるのをご存知でしょうか。
3万円台という手頃な価格ながら、8コア16スレッドのCPUを積んだ小型デスクトップPCです。
「Ryzen 7って高性能なやつだよね?なのに3万円台?」と、ちょっと疑いたくなる気持ち、よくわかります。
この記事では、NiPoGiのRyzen 7 5700U搭載ミニPCのスペックや実際の性能、気になるポイントを整理して紹介します。
購入を検討する際の判断材料のひとつとして、最後まで読んでみてください。
Ryzen 7 5700Uのスペックと性能をチェック
まずはCPUの基本スペックから見ていきましょう。
AMD Ryzen 7 5700Uは、AMDが開発したノートPC向けのプロセッサです。
- コア数:8コア
- スレッド数:16スレッド
- アーキテクチャ:Zen 2
- 内蔵グラフィックス:AMD Radeon Graphics(Vega 8)
「Zen 2」というのは、2021年に発表された世代のアーキテクチャです。
最新のZen 4やZen 5と比べると古い世代にはなりますが、それでも8コア16スレッドというスペックは、同じ価格帯でよく見かけるIntelのN100(4コア4スレッド)などを大きく上回ります。
ベンチマークスコアの実力は?
複数の実機レビューを基にしたベンチマークスコアを見てみましょう。
- CINEBENCH R23(シングルコア):約1,246点
- CINEBENCH R23(マルチコア):約8,311点
このスコアは、オフィスワークやWebブラウジング、動画視聴といった日常使いには十分すぎる性能です。
特にマルチコアスコアが8,000点を超えているので、複数のアプリを同時に開いても動作が重くなりにくいでしょう。
N100やN150搭載ミニPCとは何が違う?
同じような価格帯のミニPCには、Intel N100やN150を搭載した超激安モデルが多くあります。
これらのCPUは4コア4スレッドで、消費電力が非常に少ないのが特徴です。
一方、Ryzen 7 5700Uは8コア16スレッドとコア数で2倍の差があります。
実際の処理能力も、マルチコア性能ではN100系を大きく引き離す結果が出ています。
つまり、NiPoGiのRyzen 7 5700U搭載モデルは、ワンランク上の処理能力を、同じような価格帯で手に入れられる製品だと言えるでしょう。
NiPoGi E3Bの主なスペックと特徴
ここでは、特にレビューや販売情報で確認できる「NiPoGi E3B」というモデルを中心に、スペックを整理します。
- CPU:AMD Ryzen 7 5700U
- メモリ:16GB DDR4-3200(シングルチャンネル、最大64GBまで拡張可能)
- ストレージ:512GB M.2 SATA SSD(換装可能、PCIe 3.0スロットもあり)
- OS:Windows 11 Pro
- サイズ:128×128×41.3mm
- 重量:約541g
インターフェースは十分?
ポート類も充実しています。
- USB-Aポート:6個
- USB-Cポート:1個(映像出力対応)
- HDMI 2.0:1個
- DisplayPort 1.4:1個
- 有線LANポート:1個
USBポートが6個もあるのは地味に便利です。
マウス、キーボード、外付けHDD、USBメモリ、プリンター…と、いろいろ接続しても余裕があります。
また、HDMIとDisplayPort、そしてUSB-C経由で最大3画面のマルチモニタ環境が構築できるのも魅力です。
拡張性はどうなっている?
メモリとストレージはユーザー自身で換装・増設が可能です。
デフォルトでは16GBのメモリがシングルチャンネルで刺さっていますが、空きスロットにもう1枚メモリを追加すれば、デュアルチャンネル構成にできます。
この場合、内蔵グラフィックスの性能が向上するという検証結果もあります。
ストレージはM.2 SATA SSDが標準ですが、空いているM.2スロットにPCIe 3.0対応のSSDを増設したり、交換したりすることも可能です。
拡張性の高さは、このクラスのミニPCとしては評価できるポイントです。
NiPoGi ミニPC Ryzen 7 5700Uのメリット
ここからは、この製品の良いところを整理します。
価格に対して性能が非常に高い
まず何より、3万円台でこの性能はコストパフォーマンスが優れています。
同じ価格帯のミニPCに多いN100搭載モデルと比べると、マルチコア性能で大きな差があります。
「安いけどちょっと物足りない」ということが起きにくい製品です。
コンパクトで省スペース
本体サイズは約13cm四方、高さも約4cmと非常にコンパクトです。
モニターの後ろに隠したり、机の隅に置いたりと、設置場所を選びません。
重量も約541gと軽いので、持ち運びもそこまで苦にならないでしょう。
ポートが豊富で拡張性も高い
先述の通り、USBポートが6個あるのはこのクラスでは珍しいくらい充実しています。
さらにメモリとストレージの換装・増設も簡単なので、長く使い続けることが可能です。
Windows 11 Pro搭載
OSはWindows 11 Proがプリインストールされています。
Homeエディションと違い、リモートデスクトップやHyper-Vなどの機能が使えるのも強みです。
NiPoGi ミニPC Ryzen 7 5700Uのデメリットと注意点
良いところだけではなく、気になるポイントもしっかり押さえておきましょう。
CPUがZen 2とやや古い
Ryzen 7 5700Uは2021年発表の製品で、アーキテクチャはZen 2です。
現在はZen 3、Zen 4、Zen 5と進化しているので、世代としては古い部類に入ります。
とはいえ、実際の処理能力は日常使いでは十分に感じられるレベルです。
標準SSDはSATA接続でやや低速
デフォルトで搭載されているSSDはM.2 SATA接続です。
同じM.2形状でもPCIe接続のSSDと比べると、転送速度はかなり遅くなります。
そのため、OSの起動やアプリの読み込みが「速い」と感じるかは微妙なところです。
ただし、ストレージは自分で交換できるので、気になる方は別途PCIe対応のSSDを用意するのがおすすめです。
メモリがシングルチャンネル
標準状態ではメモリが1枚だけ刺さっているシングルチャンネル構成です。
この状態だと内蔵グラフィックスの性能が十分に発揮されない可能性があります。
もしゲームなどを少しでもやる予定があるなら、メモリを追加してデュアルチャンネルにしたほうがパフォーマンスは向上します。
ファンノイズや発熱の口コミがある
複数のレビューや口コミを見ると、「ファンの音がやや気になる」「動作中はそれなりに熱くなる」という声があります。
もちろん個人差がある部分ですが、静音性を最重視する方は注意が必要です。
技適マークに関する報告
本体には技適マークが貼られているという情報があります。
ただし、総務省のデータベースに登録が確認できないという報告もあるため、無線LAN機能を使用する際は、ご自身でご確認されることをおすすめします。
こんな人におすすめ
では、どんな人にNiPoGiのRyzen 7 5700U搭載ミニPCが向いているのでしょうか。
予算を抑えつつ快適なPCが欲しい人
3万円台で、ストレスなくWeb閲覧やOffice作業ができるPCを探している方には、とてもよい選択肢になります。
デスク周りをコンパクトにしたい人
大きいデスクトップPCを置くスペースがない方や、シンプルなデスク環境を好む方にも向いています。
PCの拡張を楽しみたい中級者
メモリやSSDの換装・増設が簡単なので、自分でカスタマイズしながら使いたい方にもおすすめです。
こんな人には向いていない
逆に、以下のような方にはあまり向いていないかもしれません。
最新の3Dゲームを楽しみたい人
Ryzen 7 5700Uの内蔵グラフィックスは、軽いゲームなら何とか動くレベルです。
最新のFPSやオープンワールドのゲームを快適にプレイしたい場合は、別途グラフィックボードを搭載したPCを検討したほうが無難です。
動画編集などの高負荷作業をしたい人
4K動画の編集や3Dレンダリングといったクリエイティブワークには、処理能力が足りません。
静音性を最重視する人
ファンノイズが気になるという声もあるので、完全な静音環境を求める方には不向きかもしれません。
よくある疑問
Q. 3万円台でRyzen 7は本当に大丈夫?
CPU自体は古い世代ではありますが、N100搭載の超激安ミニPCよりははるかに処理能力が高いです。
「Ryzen 7」という名前だけで最新のハイエンドCPUと同じだと思わないように注意が必要ですが、価格を考えれば十分納得できる性能です。
Q. ゲームはできますか?
軽いブラウザゲームや、古めのタイトルであれば動作は可能です。
ただし、最新の3Dゲームを快適に遊ぶのは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。
Q. メモリ増設は難しい?
本体のネジを外してカバーを開ければ、メモリスロットにアクセスできます。
特別な工具は必要なく、比較的簡単に行えます。
Q. サポート体制はどうなっていますか?
NiPoGiは中国のメーカーで、日本国内での正式なサポート体制は明確ではありません。
購入する際は、販売店の保証内容やサポートの有無を事前に確認しておくことをおすすめします。
競合製品との比較ポイント
同じRyzen 7 5700Uを搭載したミニPCとしては、GMKtecのNucBox M5 Plusなどがあります。
これらの製品と比較する際は、以下の点をチェックしてみてください。
- ベンチマークスコアの違い(同じCPUでも熱設計やファームウェアで変わる)
- ポートの数や種類
- 付属品やOSのバージョン
- 価格
NiPoGi E3BはUSBポートが6個と多く、マルチモニタにも対応している点が強みです。
NiPoGi ミニPC Ryzen 7 5700Uを検討する際のまとめ
最後に、この製品を検討する際のポイントを整理します。
この製品の強み
- 3万円台で8コア16スレッドのCPUを搭載
- N100搭載機よりはるかに高いマルチコア性能
- USBポートが6個と豊富
- メモリとSSDの換装が可能
- マルチモニタ(最大3画面)に対応
購入前に確認したいこと
- 技適マークの有無はご自身でご確認ください
- サポート体制は販売店ごとに確認が必要です
- 標準SSDはSATA接続のため、速度を求めるなら換装を検討しましょう
- ゲーム用途にはあまり向いていません
NiPoGiのRyzen 7 5700U搭載ミニPCは、コストパフォーマンスを重視する方にとって、とても魅力的な選択肢のひとつです。
ただし、製品のスペックや価格は販売時期やセールによって変動します。
また、在庫状況によってはRyzen 7 5700U搭載モデルが販売終了になっている可能性もあるため、購入を検討する際は必ず販売ページで最新情報を確認するようにしてください。
自分の使い方に合っているかどうか、比較材料のひとつとしてこの記事が役立てば幸いです。


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