コンパクトなミニPCが注目を集めるなか、「NiPoGi E3B」という製品を目にしたことはありませんか?
「価格が安いわりにスペックが良さそうだけど、実際どうなの?」
「SATA SSDって聞いたけど、本当に遅いの?」
「ゲームとか動画編集には使えるの?」
そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事ではNiPoGi E3Bのスペックや価格、実際の使用感を、複数の専門メディアのレビューをもとに徹底解説します。購入前に知っておきたいメリット・デメリットや、向いている人・向いていない人もまとめましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
NiPoGi E3Bとは?どんなミニPC?
NiPoGi E3Bは、コストパフォーマンスの高さで注目されているコンパクトなミニPCです。手のひらに収まるサイズながら、RyzenシリーズのCPUを搭載し、オフィスワークやWeb閲覧、動画視聴といった日常使いに十分な性能を持っています。
製品の特徴として、Windows 11 Proがプリインストールされている点も大きな魅力。購入後すぐに使える手軽さがあり、初期設定の手間を省けるのもメリットです。
スペックと価格をチェック
NiPoGi E3Bには大きく分けて2つのモデルがあります。それぞれのスペックは以下のとおりです。
1. NiPoGi E3B (Ryzen 7 5875U / 16GB / 512GB)
- CPU: AMD Ryzen 7 5875U(8コア / 16スレッド、Zen 3アーキテクチャ)
- GPU: Radeon RX Vega 8(内蔵グラフィックス)
- メモリ: DDR4 16GB(SODIMMスロット×2、最大64GBまで拡張可能)
- ストレージ: 512GB SATA接続M.2 SSD(M.2スロット×2)
- OS: Windows 11 Pro
- 通信: Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
- 本体サイズ: 約120mm × 120mm × 40mm
- 価格: 2025年3月時点のレビューではクーポン適用後約292ユーロ(円換算で約5万円前後)
2. NiPoGi E3B (Ryzen 5 7430U / 16GB / 512GB)
- CPU: AMD Ryzen 5 7430U(6コア / 12スレッド)
- GPU: Radeon Graphics(内蔵グラフィックス)
- メモリ: DDR4 16GB(SODIMMスロット×2)
- ストレージ: 512GB SATA接続M.2 SSD
- OS: Windows 11 Pro
- 通信: Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
- 本体サイズ: 約120mm × 120mm × 40mm
- 価格: イタリアの価格比較サイトでは399.99ユーロ(円換算で約6.8万円前後)
Ryzen 7モデルはRyzen 5モデルよりCPUコア数が多く、内蔵GPUも高性能なため、価格差が生まれています。予算と用途に合わせて選べるのがポイントです。
注目すべきポイント:SATA接続SSDという選択
NiPoGi E3Bを語るうえで外せないのが、ストレージがSATA接続のM.2 SSDを採用しているという点です。
近年のミニPCではNVMe SSDが主流ですが、NiPoGi E3BはSATA接続のため、読込速度は約544MB/s、書込速度は約470MB/sという数値になっています(専門メディアの実測値)。
これはNVMe SSD(一般的に読込2000〜7000MB/s)と比べると明らかに遅い数字です。Windowsの起動やアプリの読み込みで「もっさり」感じる可能性があります。
では、なぜSATA SSDを採用しているのでしょうか?
おそらくコスト削減が大きな理由でしょう。その代わりに、価格を抑えながらRyzen 7という高性能CPUを搭載することに成功しています。つまり、「CPUは速いけど、ストレージがボトルネックになる」というトレードオフの関係にある製品です。
専門メディアのレビューから見えた実力
ドイツの大手ITメディア「heise online」やハードウェア専門サイト「igor´sLAB」などのレビューをもとに、実際のパフォーマンスを整理しました。
ベンチマークスコア(Ryzen 7モデル)
- PCMark 10: 約6068点(オフィスワークやWeb閲覧などの総合評価)
- アイドル時消費電力: 約15W
- 負荷時消費電力: 約52W
- 動作音(アイドル時): 約28dB(とても静か)
- 動作音(負荷時): 約38dB(ささやくような音量)
オフィスワークやWeb会議、動画ストリーミングといった用途では、十分に快適なパフォーマンスを発揮すると評価されています。
ゲーム性能は?
例えば「Anno 1800」という3Dゲームを低設定でプレイした場合、FPSが17〜34程度に留まったとのレビューもあります。そのため、本格的なゲーミング用途には向かないと言えるでしょう。
軽いブラウザゲームやレトロゲーム、2Dインディーゲームなら楽しめる可能性がありますが、最新の3Dゲームを快適に遊びたい人は別の選択肢を検討したほうが無難です。
接続端子は充実している
NiPoGi E3Bはコンパクトながら、ポート類が豊富に搭載されているのも魅力です。
- USB-Aポート: 6つ(周辺機器をたくさん接続できる)
- USB-Cポート: 1つ(DisplayPort Alt Modeに対応。ディスプレイ出力可能)
- HDMI 2.0: 1つ
- DisplayPort 1.4: 1つ
- 有線LAN: ギガビットLAN
- オーディオジャック: あり
最大で3台のディスプレイに同時出力できるため、デュアルモニターやトリプルモニター環境を構築したい人にもおすすめです。ただし、USB-Cポートは映像出力に対応していますが、給電には非対応の場合があるため、公式情報で確認することをおすすめします。
拡張性はどうか?
内部構造を見ると、以下の拡張が可能です。
- メモリ(RAM): SODIMMスロットが2つあり、最大64GBまで増設可能(デュアルチャネル動作に対応)
- ストレージ: M.2スロットが2つあり、空いているスロットに追加のSSDを搭載できる
ただし、空いているM.2スロットがSATAとNVMeのどちらに対応しているかは、モデルによって異なる可能性があります。増設を考える場合は、事前に仕様を確認することをおすすめします。
メリットとデメリットを整理
ここで、NiPoGi E3Bの良い点と気になる点をまとめます。
メリット
- コストパフォーマンスが非常に高い: Ryzen 7搭載でこの価格帯は競合が少ない
- 静音性が高い: アイドル時28dB、負荷時38dBで、オフィスや寝室でも気にならない
- コンパクトで設置しやすい: VESAマウントに対応しており、モニターの背面に取り付けられる
- USBポートが6つと豊富: キーボード、マウス、外付けHDDなどを同時に接続できる
- Windows 11 Pro搭載: 購入後すぐに使える
デメリット
- SSDがSATA接続: NVMe SSDと比べて転送速度が遅く、体感速度に影響する
- 有線LANがギガビット: 2.5ギガビットLANが主流になりつつあるなかでやや物足りない
- プラスチック筐体: 高級感はやや薄い
- 本格的なゲームには不向き: 内蔵GPUの性能はあくまで日常用途向け
こんな人におすすめ
NiPoGi E3Bは、以下のようなニーズに合う人に向いています。
- オフィスワークやWeb閲覧、メール、動画視聴がメインの人
- 静かなPC環境を求めている人
- デスクスペースを節約したい人
- コストを抑えつつ、ある程度の性能が欲しい人
- モニター背面に取り付けてスッキリさせたい人
こんな人には向いていない
一方で、以下のような人は他の選択肢を検討したほうがよいでしょう。
- 最新の3Dゲームを快適にプレイしたい人
- 動画編集や大容量ファイルの読み書きを頻繁に行う人(ストレージ速度がボトルネックになります)
- 高級感のあるデザインや素材感を重視する人
- 2.5ギガビットLAN環境を最大限に活かしたい人
購入前に確認したいこと
NiPoGi E3Bを検討する際には、いくつか注意点があります。
まず、SATA SSDの採用による体感速度の違いです。NVMe SSDに慣れている人は、「思ったより起動が遅い」と感じるかもしれません。ただ、実際に使っているレビューでは「思ったより速い」「十分実用的」という声もあり、個人差があるようです。
また、価格やクーポン情報は常に変動します。この記事の情報は調査時点(2026年6月)のものであり、購入時には最新の価格を公式販売ページで確認することをおすすめします。
さらに、日本国内での公式サポートや保証の詳細は、本調査では確認できていません。安心して購入するためにも、販売店のサポート体制を事前にチェックしておくとよいでしょう。
NiPoGi E3Bに関するよくある疑問
Q. メモリやSSDは増設できますか?
A. はい。メモリは最大64GBまで増設可能です。M.2スロットがもう一つ空いているため、ストレージの追加もできます。ただし、増設するSSDがSATA/NVMeのどちらに対応しているかは、事前にご自身の個体で確認してください。
Q. ゲームはできますか?
A. 軽いブラウザゲームや2Dゲーム程度であれば問題なく動作します。ただし、最新の3Dゲームを快適にプレイするのは難しいため、ゲーミング目的での購入はおすすめしません。
Q. デュアルモニターは使えますか?
A. はい。HDMI、DisplayPort、USB-C(DisplayPort Alt Mode対応)の3系統から出力できるため、トリプルモニター環境も構築可能です。
NiPoGi E3Bを選ぶ際の判断材料
NiPoGi E3Bは、「SATA SSD」という明確なトレードオフを受け入れられるかどうかが購入の分かれ目です。
もし高速なストレージ速度を優先するなら、NVMe SSDを搭載した競合製品(例:Acemagic K1など)を検討したほうがよいかもしれません。しかし、予算を抑えつつ、Ryzen 7のマルチコア性能を活かした作業をしたいなら、NiPoGi E3Bは有力な選択肢のひとつです。
価格、スペック、静音性、拡張性を総合的に見て、自分の用途に合っているかどうかをじっくり比較してみてください。
NiPoGi E3Bは、コストパフォーマンスと静音性を重視するユーザーにとって、非常に魅力的なミニPCです。一方で、SATA SSDの採用による速度面の制約があることも事実です。
この記事で紹介したメリット・デメリットや、向いている人・向いていない人を参考に、ご自身の用途に合うかどうかを判断していただければと思います。
気になる方は、ぜひ公式販売ページやECサイトで最新の価格やクーポン情報をチェックしてみてください。


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