Minisforum AI X1 Proとは?コンパクトな筐体に詰め込まれた次世代AI PC
デスクスペースを節約しつつ、ハイエンドの処理能力を求める方にとって、ミニPCは魅力的な選択肢です。その中でも特に注目を集めているのが、Minisforum AI X1 Proです。この製品は、AMDの最新AIプロセッサを搭載し、「Copilot+ PC」に対応した次世代モデルとして、クリエイターからAI開発者、ゲーマーまで幅広い層から注目されています。
この記事では、Minisforum AI X1 Proの詳細なスペックや性能、他モデルとの違い、購入前に確認しておきたいポイントまでを徹底的に解説します。この製品が自分に合っているのかどうか、判断するための材料として最後までご覧ください。
圧倒的な拡張性とパフォーマンスを両立:AI X1 Proの詳細スペック
Minisforum AI X1 Proの最大の特徴は、そのコンパクトさに反して、デスクトップPC並みの拡張性とパフォーマンスを両立している点です。ここでは、特に注目すべきスペックを詳しく見ていきましょう。
心臓部はAMD Ryzen AI 9シリーズ
Minisforum AI X1 Proは、CPUにAMD Ryzen AI 9 HX 370を搭載しています。このプロセッサは12コア/24スレッド、最大動作周波数5.1GHzという高い処理能力を持ち、マルチタスクや動画編集、3Dレンダリングなどの負荷の高い作業もスムーズに処理します。
さらに、統合GPUにはAMD Radeon 890Mが採用されており、内蔵グラフィックスとしては非常に高い性能を誇ります。これにより、ミニPCとは思えないほど快適なゲームプレイやクリエイティブ作業が可能です。
また、このシリーズで特に注目すべきは、専用のNPU(Neural Processing Unit)を搭載していることです。最大50 TOPS(Tera Operations Per Second)のAI演算性能を実現し、システム全体では80 TOPSに達します。これにより、Windowsの「Copilot+ PC」機能をフルに活用でき、AIを利用した画像生成や高度なデータ分析もシームレスに行えます。
メモリとストレージ:最大128GB、12TBの拡張性
メモリはDDR5 SO-DIMMスロットを2基備え、最大128GB(5600MHz)まで搭載可能です。大容量のメモリは、複数のアプリケーションを同時に開く作業や、大規模なデータセットを扱うAI開発に非常に有効です。
ストレージに関しては、M.2 2280 PCIe4.0スロットを3基搭載しており、合計で最大12TBのNVMe SSDを搭載できます。これだけのストレージがあれば、大容量の動画ファイルやゲームライブラリも余裕で保存できます。ただし、スロットのうち1つ(2番スロット)はPCIe4.0 x1での動作となるため、速度が制限される点は注意が必要です。
インターフェース:OCuLinkやUSB4でさらに広がる可能性
Minisforum AI X1 Proの拡張性の高さは、内部だけに留まりません。リアパネルにはOCuLinkポートを搭載しており、外部GPU(eGPU)を接続することが可能です。これにより、必要に応じてグラフィック性能をデスクトップPC並みに引き上げることができ、長く使える製品としての価値を高めています。
その他にも、USB4ポート(40Gbps、ビデオ出力対応)を2基、HDMI 2.1、DisplayPort 2.0、2.5GbE有線LANポートを2基搭載するなど、有線・無線問わず豊富な接続性を備えています。SDカードスロットも内蔵しているため、カメラで撮影したデータを直接取り込むことも簡単です。
上位モデル「AI X1 Pro 470」との比較:どちらを選ぶべきか
2026年1月のCES 2026にて、Minisforum AI X1 Proにさらに強力なプロセッサを搭載した新モデル「AI X1 Pro 470」が発表されました。ここでは、CPUがRyzen AI 9 HX 470にアップグレードされたこのモデルとの違いを整理します。
Minisforum AI X1 Pro 470は、AI X1 Proの筐体デザインや基本スペック(メモリ最大128GB、ストレージ3基、OCuLinkポートなど)はそのままに、CPUをRyzen AI 9 HX 470に刷新したフラッグシップモデルです。そのため、既存モデルよりもさらに高いCPUおよびGPUパフォーマンスが期待できます。
どちらを選ぶべきかの目安
- AI X1 Pro(HX 370搭載モデル):現時点で非常に高いコストパフォーマンスを求める方や、入手性を重視する方におすすめです。すでに市場に出回っており、多くのレビューも確認できます。
- AI X1 Pro 470(HX 470搭載モデル):最高峰のパフォーマンスをとことん追求したい方におすすめです。ただし、価格が高くなる可能性があることと、詳細なスペックが公式から完全に公開されていない点は考慮する必要があります。
現時点では、どちらのモデルも非常に優れた選択肢ですが、予算と必要とするパフォーマンスレベルに合わせて検討するとよいでしょう。詳しい違いは、Minisforum公式サイトの製品情報をチェックしてみてください。
エントリーモデル「AI X1」との違いはここだ
同シリーズには、エントリーモデルとして「Minisforum AI X1」もラインナップされています。Minisforum AI X1 Proと名称が似ているため混同しやすいですが、その立ち位置やスペックは大きく異なります。
| 比較項目 | AI X1 Pro | AI X1 |
|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI 9 HX 370 / 470 | AMD Ryzen 7 260 |
| GPU | AMD Radeon 890M | AMD Radeon 780M |
| コア/スレッド | 12コア / 24スレッド | 8コア / 16スレッド |
| メモリ最大容量 | 128GB | 64GB |
| ストレージスロット | M.2 x3 (最大12TB) | M.2 x2 |
| 電源 | 内蔵 | 外部アダプター |
| 重量 | 約0.8Kg | 約0.6Kg |
この表からも分かる通り、Proモデルは性能と拡張性に徹底的にこだわったハイエンドモデルであり、AI X1は携帯性とコストパフォーマンスを重視したエントリーモデルです。
Minisforum AI X1 Proは、クリエイターやゲーマーなど、高い処理能力を必要とするユーザーをターゲットにしています。一方、Minisforum AI X1は、オフィスワークやWebブラウジング、動画視聴が中心のユーザーに適しています。購入前に自分の使用目的を明確にし、どちらのモデルが適しているかを判断することが重要です。
購入前に知っておきたいメリットとデメリット
ここでは、Minisforum AI X1 Proを実際に使う際のメリットとデメリットを整理します。購入を検討する際の参考にしてください。
主なメリット
- コンパクトながら圧倒的な処理性能:デスク上にほとんど場所を取らず、省スペースでありながら、ハイエンドノートPCを凌ぐパフォーマンスを発揮します。
- 将来を見据えた拡張性:OCuLinkによるeGPU接続や、最大128GBのメモリ、3基のストレージスロットにより、長期間にわたってスペックアップが可能です。
- デスク周りをすっきりさせる内蔵電源:外部にACアダプターが不要なため、デスク周りが非常にすっきりします。持ち運びの際も荷物が減ります。
- 最新AI機能をフル活用できる「Copilot+ PC」:専用NPUの搭載により、WindowsのAI機能を最大限に活用できます。
主なデメリット
- 価格帯が高め:ハイエンドモデルであるため、購入時の初期費用は一般的なミニPCと比較すると高額です。
- 小型筐体ゆえの冷却性能と騒音:高性能なパーツをコンパクトな筐体に詰め込んでいるため、負荷がかかった際の冷却ファンの騒音が気になる場合があります。実際の使用感については、レビューなどで確認することをおすすめします。
- 一部SSDスロットの速度制限:3基あるSSDスロットのうち1つは速度が制限されるため、どのスロットにシステム用SSDを搭載するかの設計が重要です。
こんな人におすすめ
- デスクスペースを節約したいが、性能は妥協できないクリエイター(動画編集、3Dモデリングなど)
- AI開発や機械学習のモデルをローカルで動かしたいエンジニア
- eGPUを接続して、自宅でも快適に最新ゲームを楽しみたいゲーマー
- 最新技術を活用したPC環境を構築したいテクノロジー愛好家
こんな人には向かないかもしれません
- 予算を最優先に考える方
- インターネットやメール、文書作成などのライトな用途だけの方
- 特に拡張性を必要としない方
- ファンノイズに非常に敏感な方
よくある疑問を解決:Q&A
Minisforum AI X1 Proに関して、よく寄せられる疑問をまとめました。
Q. OCuLinkポートは何に使いますか?
A. 主に外部GPU(eGPU)を接続するために使います。本体のグラフィック性能をさらに向上させたい場合に有効です。その他、OCuLink対応の高速ストレージデバイスを接続することも可能です。
Q. Copilot+ PCとして具体的に何ができますか?
A. Windows 11のCopilot機能をより高速に、より高度に利用できます。例えば、AIによる画像生成(PaintのCocreator機能など)、ドキュメントの要約、メールの下書き作成、システム設定のアシスタントなどをシームレスに行えます。
Q. 日本円での価格はいくらですか?
A. 本記事執筆時点(2026年6月27日)において、日本円での正式な販売価格は確認できていません。米国では、32GB RAM / 1TB SSDモデルが$899で販売されているという情報があります。日本での販売価格は販売店や時期によって変動する可能性がありますので、購入前に各ECサイトやMinisforum公式サイトでご確認ください。
まとめ:Minisforum AI X1 Proは「拡張性を極めた次世代ミニPC」の決定版
Minisforum AI X1 Proは、コンパクトでありながら、拡張性とパフォーマンスを徹底的に追求した一台です。最新のAIプロセッサ、最大128GBのメモリ、12TBのストレージ、そしてOCuLinkポートがもたらす未来への拡張性は、単なるミニPCの枠を超えた可能性を感じさせます。
価格は決して安くはありませんが、長期間にわたってハイエンドのパフォーマンスを求められる方にとっては、十分に投資する価値のある製品と言えるでしょう。この記事が、Minisforum AI X1 Proの購入を検討されている方の判断材料の一助となれば幸いです。
購入を決断される前に、ぜひMinisforum公式サイトで最新のスペックや価格情報を再確認し、ご自身の用途に最も適したモデル(HX 370モデルかHX 470モデルか)をお選びください。

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