MinisforumのBIOS入り方・アップデート手順|UEFI Shellから更新する方法も解説

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BIOSってそもそも何?なぜ入る必要があるの?

BIOS(Basic Input/Output System)は、パソコンの心臓部とも言える基本ソフトウェアです。電源を入れたときに、CPUやメモリ、ストレージといったハードウェアを正しく認識し、OS(WindowsやLinuxなど)を起動するための重要な役割を担っています。

MinisforumのミニPCでももちろんBIOSは搭載されており、このBIOSを最新の状態にアップデートすることで、不具合の修正や新機能の追加、安定性の向上が期待できます。

とはいえ、「BIOSの入り方がわからない」「UEFI Shellって何?」という方もいるでしょう。この記事では、Minisforum製PCでBIOSにアクセスする方法から、実際にアップデートを行う手順、さらには「UEFI Shellが起動しない!」というトラブルの対処法まで、詳しく解説していきます。

MinisforumでBIOSに入る基本的な方法

起動時に特定のキーを連打する

MinisforumのPCでBIOSセットアップ画面を開く最も一般的な方法は、電源投入直後に「Delete」キー(Delキー)を連打することです。

具体的な手順は以下の通りです。

  1. PCの電源を完全に切ります。
  2. 電源ボタンを押して起動を開始します。
  3. メーカーロゴ(Minisforumのロゴ)が表示されている間に、キーボードの 「Delete」キー を何度も連打します。
  4. 正しく操作できると、BIOSセットアップユーティリティの画面が表示されます。

まれに機種によっては「F2」キーが使われることもありますが、Minisforumの多くのモデルでは「Delete」キーが標準です。もしDeleteキーで反応がない場合は、F2キーも試してみてください。

BIOS画面で何ができるのか

BIOS画面では、以下のような設定が可能です。

  • ブート順序(OSを起動するドライブの優先順位)の変更
  • メモリ(RAM)の動作設定
  • CPUの設定
  • 内蔵デバイス(オンボードグラフィック、LANなど)の有効/無効切り替え
  • セキュアブート(Secure Boot) の有効/無効切り替え

特にBIOSアップデートを行う際には、後述するUEFI Shellを起動するために、セキュアブートを無効化する必要がある場合があります。

MinisforumのBIOSをアップデートする手順

BIOSアップデートは、PCのパフォーマンス向上やセキュリティ強化のために重要な作業ですが、手順を誤るとPCが起動しなくなるリスクもあるため、慎重に進める必要があります。

ここでは、大きく分けて2つの方法を紹介します。

  • Windows環境がある場合:公式が提供するWindows用アップデートツールを使う方法
  • Windowsがない場合、またはUEFI Shellを使いたい場合:USBメモリからUEFI Shellを使ってアップデートする方法

アップデート前に必ず確認すること

どの方法でも共通して、以下の点を事前に確認しておきましょう。

  • 自分のPCのモデル名を正確に確認する(例:MS-01、UM780XTXなど)。
  • 最新のBIOSファイルを公式サイトからダウンロードする。間違ったモデル用のファイルを使うと、PCが壊れる可能性があります。
  • アップデート中は絶対に電源を切らない。停電のリスクがある場合は、作業を避けてください。
  • 重要なデータはバックアップを取っておく。BIOSアップデート自体でデータが消えることは通常ありませんが、万が一のトラブルに備えておきましょう。

Windows環境でのアップデート方法

Minisforumの公式サポートページから、特定のモデル向けにWindows上で動作するアップデートツールが提供されていることがあります。

手順の概要は以下の通りです。

  1. Minisforum公式サポートページ(https://www.minisforum.cn/new/support)にアクセスし、自分のモデルを選択します。
  2. 提供されているBIOSファイル(多くの場合ZIP形式)をダウンロードします。
  3. ZIPファイルを解凍し、中の手順書(テキストファイルなど)をよく読みます。
  4. 手順書に従い、管理者権限でアップデート用の実行ファイル(.exe)を起動し、画面の指示に従ってアップデートを実行します。

この方法が最も簡単で安全ですが、すべてのモデルでWindows用ツールが提供されているわけではありません。

UEFI Shellを使ったアップデート方法(Windowsがなくても可能)

Linuxユーザーや、Windowsをインストールしていない環境でもBIOSアップデートを行いたい場合、UEFI Shellを使用する方法が一般的です。これは、OSが起動する前に動作するコマンドラインインターフェースで、BIOSレベルでファイル操作やプログラム実行ができます。

UEFI Shellでアップデートする基本的な流れ

  1. USBメモリの準備:FAT32形式でフォーマットされたUSBメモリを用意します。
  2. BIOSファイルの配置:公式サイトからダウンロードしたBIOSファイル(ZIPを解凍すると、.romや.binなどのファイルと、アップデート用の実行ファイル(.efi)が含まれています)を、USBメモリのルートフォルダ(最上位)にコピーします。
  3. UEFI Shellの起動:PCを起動し、BIOSセットアップ画面(Deleteキー連打)に入ります。そこで、UEFI Shellを起動するオプションを選びます(機種によっては、ブートメニューからUSBメモリを選んで起動することもあります)。
  4. コマンドの実行:UEFI Shellが起動したら、USBメモリを認識させ、アップデートコマンドを入力します。
    • まず、mapコマンドでデバイスの一覧を表示し、USBメモリがどのドライブレター(例:FS0:, FS1:)で認識されているか確認します。
    • FS1: のように入力してEnterを押し、USBメモリに移動します。
    • dirコマンドで、BIOSファイルが正しくコピーされているか確認します。
    • 公式の手順書に従い、アップデート実行ファイル(例:AfuEfix64.efi)とBIOSファイル(例:MS01_126.rom)を指定したコマンドを入力します。
    • コマンド例:AfuEfix64.efi MS01_126.rom /p /b /n /x
    • コマンド実行後、画面の指示に従い、アップデートが完了するまで待ちます(絶対に電源を切らないでください)。
  5. 再起動と設定の確認:アップデートが完了したら、exitコマンドなどでUEFI Shellを終了し、PCを再起動します。BIOS設定がリセットされている場合があるので、必要に応じて再度BIOS画面に入り、設定を確認・調整します。

この方法は、Minisforum UM780XTX など、Windowsがインストールされていない環境でも有効です。

UEFI Shellが起動しない!という場合の対処法

一部のモデル、特に Minisforum MS-01 では、上記の手順通りにUSBメモリからUEFI Shellを起動しようとしても、エラーが出て起動できないことがあります。

この問題は、UEFI Shell本体のファイル(Shell.efi)がUSBメモリに含まれていないことが原因であるケースが多いです。その場合は、以下の手順を試してみてください。

  1. TianoCoreプロジェクトが公開している、Shell.efiファイルを入手します。
  2. 入手したShell.efiファイルを、BIOSファイルを入れたUSBメモリのルートフォルダにコピーします。
  3. もう一度、PCをUEFI Shellで起動しようと試みます。今度は正常に起動する可能性が高まります。

これはあくまで一例であり、自己責任でお試しください。どうしても起動しない場合は、Windows環境でのアップデート方法を検討するか、公式サポートに問い合わせるのが確実です。

BIOSアップデートのリスクと注意点

アップデートに失敗するリスク

BIOSアップデートは、PCの最も基本的なソフトウェアを書き換える作業です。そのため、アップデート中に停電が起きたり、誤ったファイルを書き込んだりすると、PCが二度と起動しなくなる(文鎮化する)可能性があります

このリスクを完全にゼロにすることはできませんが、以下の点を守ることで、失敗の確率を大幅に減らせます。

  • バッテリーが十分にあるノートPC以外では、必ずACアダプターを接続して電源を安定させる。
  • 絶対に途中で電源を切らない。作業中は他のアプリケーションを起動せず、PCに負荷をかけないようにする。
  • 公式サイトからダウンロードした、自分のモデル専用のファイルだけを使う

アップデート後に設定がリセットされる場合がある

BIOSアップデートを行うと、今まで設定していた内容(例:ブート順序、メモリの動作周波数、ファンの回転数など)がすべて初期設定にリセットされることがあります。

アップデート後は、必ずBIOS画面に入り、以下の設定が意図通りになっているか再確認しましょう。

  • セキュアブート(Secure Boot):OSが起動しなくなる場合があるため、必要に応じて再設定します。
  • ブート順序:OSがインストールされているドライブが最優先になっているか確認します。
  • その他、自分で変更していた項目:メモリのXMP設定など。

特に、Minisforum UM780XTX では、BIOSアップデートでRGB LEDの設定などがリセットされたという報告もあります。

アップデートするメリットがなければ、無理にしない

BIOSアップデートは、必ずしも常に行う必要があるものではありません。現在のPCが特に不具合なく安定して動作している場合は、あえてアップデートするリスクを取る必要はないという考え方もあります。

アップデートを行うかどうかは、以下の点を判断材料に決めるとよいでしょう。

  • セキュリティ上の重要な脆弱性が修正された場合
  • 使用しているデバイス(特にメモリやSSD)との互換性が向上する場合
  • 今まさに直面している不具合(例:特定の状況でクラッシュする)が修正されている場合

もし該当する不具合が特にない場合は、慎重に判断してください。

よくある質問とトラブルシューティング

Q. BIOSのバージョンを確認する方法は?

Windowsが起動する場合は、システム情報(msinfo32)を開いて「BIOSモード/バージョン」を確認するか、コマンドプロンプトで wmic bios get smbiosbiosversion と入力します。Linuxの場合は、ターミナルで sudo dmidecode -s bios-version と入力します。

Q. BIOS画面で「UEFI Shell」が見つからないのですが?

機種やBIOSのバージョンによって、メニュー構成が異なる場合があります。ブートメニュー(起動時にF11キーなど)からUSBメモリを直接選んで起動したり、BIOS設定内で「Boot」タブからUEFI Shellを有効にするオプションがあるか探してみてください。

Q. USBメモリをFAT32でフォーマットする必要があるのはなぜですか?

UEFI Shellは、基本的にFAT32ファイルシステムでフォーマットされたドライブしか認識しないためです。NTFSやexFATフォーマットのUSBメモリでは、正しく読み込まれないことがあります。

まとめ:正しい手順で、MinisforumのBIOSをアップデートしよう

MinisforumのPCでBIOSに入る基本的な方法は、電源投入直後に「Delete」キーを連打することです。

BIOSアップデートは、PCの安定性向上や不具合修正に役立つ一方で、手順を誤るとPCが起動しなくなるリスクも伴います。

  • アップデート前に自分のモデルと最新ファイルを公式サイトで確認する
  • 手順書をよく読み、電源を切らずに慎重に作業する
  • アップデート後はBIOS設定がリセットされていないか確認する
  • どうしても不安な場合や、特に困っていない場合は、無理にアップデートしない

この記事で紹介した内容が、あなたのMinisforumライフの助けになれば幸いです。もしご自身のモデル専用の情報が必要な場合は、必ずMinisforum公式サポートページで最新の情報を確認するようにしてください。

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