「Minisforum V3を買おうと思っているけど、ペンはどうしよう…」
そんな風に考えたこと、ありませんか?特に、ペンなしのスタンダードモデルを検討していると、「別売りのペンって、どれが使えるの?」「純正ペンって、実際のところ書き味はどう?」って気になりますよね。
結論から言うと、Minisforum V3のペン事情はまだ「情報が少なすぎる」のが現状です。2024年3月の発売から約2年が経過しようとしていますが、日本語のレビュー記事は発売直後の表面的な情報で止まっており、肝心の「純正ペンの実用性」や「サードパーティ製品との互換性」については、ほとんど語られていません。
この記事では、そんな情報の空白を埋めるために、公式スペックを改めて確認しつつ、実際のユーザーの声を掘り起こし、2026年7月時点で「わかっていること」「わからないこと」を整理してみました。これを読めば、V3でペンを使うための正しい判断ができるはずです。
Minisforum V3の純正ペン、基本スペックのおさらい
まずは、公式に発表されている純正ペンの基本情報を確認しておきましょう。
Minisforum V3の純正ペンは、Microsoftが策定したスタイラスプロトコル「MPP 2.6(Microsoft Pen Protocol)」に対応しています。このプロトコルに対応していることで、4096段階の筆圧検知が可能になり、なめらかな描画や手書き入力が期待できる、というのが基本的な仕組みです。
実際、発売当初の2024年3月の報道(出典:超能网、2024年3月29日)では、V3のペンセットモデルは「MPP 2.6対応」を売りにしていました。また、ペン自体はUSB-C端子からの充電に対応しており、ペン先付近にはLEDランプが内蔵されていることも同時に明らかにされています。
ただし、ここで一つ注意点があります。2023年9月の初期の開発情報では「MPP 2.0」対応とされていた可能性があることです。製品版では正式に2.6対応とアナウンスされていますが、もし古い情報を読んでいたら「バージョンが違うのでは?」と混乱するかもしれません。現時点では、製品版はMPP 2.6に対応している、というのが確定情報です。
そもそも「MPP 2.6」って何?Surfaceペンとの違いは?
ここでちょっとだけ技術的な話をしておきます。MPP(Microsoft Pen Protocol)は、Windowsタブレットや2-in-1 PCで広く使われているスタイラスの規格です。同じMPP対応でも、バージョンが違うと使える機能に差が出ることがあります。
MPP 2.6では、主に遅延の短縮や傾き検知の精度向上が図られていると言われています。ただし、V3の純正ペンが「傾き検知」にどこまで対応しているのかは、公式から明確な発表がありません。対応していると明記されているわけではないので、この点は「未確認情報」として捉えておいたほうが良さそうです。
また、多くの人が気になるのが、「Surface Proのペンは使えるの?」という点です。結論から言うと、現時点では確実に動作すると断言できる情報はありません。MPP 2.6という共通規格であれば理論上は互換性がありそうですが、実際にV3でSurfaceペンが正常に動作したという公式発表も、信頼できる検証レポートも存在しないのが実情です。
実際のユーザーは何を困っている?Redditやフォーラムの生の声
では、実際にV3を使っているユーザーは、ペンに関してどんなことを感じているのでしょうか。2026年7月現在、日本語のレビューサイトではペンに関する深い言及がほとんど見当たりませんでしたが、海外のフォーラム(特にRedditのr/minisforum_v3)では、いくつかの興味深い投稿が確認できました。
まず、製品そのものへの評価は総じて高い傾向にあります。Ryzen 7 8840U搭載の軽量ボディというスペックに期待して購入するユーザーが多く、「とりあえずペンが付属しているのはありがたい」という声は複数見られました。ただし、これはあくまで「付属しているから」という消極的な理由であり、純正ペンの書き味を積極的に評価している投稿はほとんどありませんでした。
一方で、ネガティブな声として目立ったのは、「互換性のあるサードパーティ製ペンがわからない」という困りごとです。ペンなしモデルを買ったユーザーから、「どのペンを買えばいいの?」「Surfaceのペンは使えるの?」という質問が複数上がっていましたが、確実な答えを出せている投稿は一つもありませんでした。
また、ペンとは直接関係ありませんが、「磁気キーボードの互換性がないか」「専用のケースがなくて困る」といった周辺機器の不足に関する不満の声も多く、V3ユーザーは「本体の性能は良いけど、エコシステムが整っていない」というジレンマを抱えている様子が伺えます。
純正ペンの購入方法と価格差。どっちを選ぶべき?
ここで、純正ペンの購入方法について整理しておきましょう。
Minisforum V3には、本体のみの「スタンダードモデル」と、純正ペンと専用キーボードカバーがセットになった「ペンセットモデル」の2種類が用意されています。発売当時の2024年3月の価格(出典:超能网)では、スタンダードモデルが6999元、ペンセットモデルが7199元で、その差額は200元(日本円で約4,000円前後)でした。
この200円という差額が、今後の選択を分けるポイントになります。純正ペンは現時点では単体での販売が一般化しているのかどうかがはっきりしません。もし後から「やっぱりペンが欲しい」となった場合、単体で購入しようとすると、この200元以上のコストがかかる可能性も十分考えられます。
とはいえ、純正ペンが本当に自分にとって必要なのか、それとも汎用のMPP対応ペンで代用できるのか。この判断は、今後の情報次第です。少なくとも現時点では、純正ペン以外に「V3で確実に動作する」と保証されたペンは存在しません。この点は重く受け止める必要があります。
V3のペン、選ぶときに絶対に知っておくべき「3つの注意点」
ここまでの情報を踏まえて、Minisforum V3でペンを使うために、絶対に知っておいてほしい注意点を3つにまとめました。
1. サードパーティ製ペンの動作保証は一切ない
当たり前ですが、Minisforumは純正ペン以外の動作を公式に保証していません。Redditで「GPD Win Max 2のペンが動いた」という報告が一部でありましたが(出典:Reddit、2024年7月)、これはあくまで一個人の体験談であり、再現性が確認されたわけではありません。「使えたらラッキー」くらいの感覚で臨む必要があります。
2. 純正ペンの詳細スペックは非公開に近い
純正ペンのバッテリー駆動時間や、具体的な遅延値(ms)、傾き検知の有無など、ユーザーが知りたいと思われる細かいスペックは、公式からほとんど公開されていません。つまり、現時点では「買ってみないとわからない」部分が非常に多いのです。
3. 「MPP 2.6対応」だからといって、すべての機能が使えるわけではない
前述の通り、SurfaceペンなどもMPP 2.6に対応していますが、V3で同じ機能が発揮されるかは別問題です。特に、ペン先のチップ種類や、本体側のドライバー最適化次第で書き味は大きく変わります。互換性を過信しないほうが賢明です。
それでもV3でペンを使いたいなら:現時点での最適解
ここまで読んで、「じゃあ、結局V3でペンを使うならどうすればいいの?」と思った方も多いでしょう。
現時点での最適解は、純正ペンがセットになったモデルを最初から購入することです。ペンセットモデルの差額が200元(約4,000円)だったことを考えると、後から互換性のわからないペンを試行錯誤する手間やリスクを考えれば、この選択が最も確実でコストパフォーマンスが高いと言えます。
もしすでにペンなしモデルを購入してしまった場合や、何らかの理由で純正ペンが手に入らない場合は、以下の選択肢を検討してみてください。
まず、Renaisser スタイラスペンは、MPPプロトコルに対応したコスパの良いサードパーティ製ペンとして知られています。ただし、V3での動作は未確認です。購入する場合は「自己責任」であることを十分に理解した上で、返品可能なプラットフォームで試すのが無難です。
また、Microsoft Surface Penは、MPP 2.6対応の代表的なペンですが、繰り返しになりますがV3での動作は一切保証されていません。Surfaceシリーズ以外のタブレットで使う場合は、互換性情報を事前に徹底的に調べる必要があります。
さらに、汎用性の高い選択肢として、Wacom Bamboo InkもMPPに対応しています。Wacom製だけあって筆圧感知の精度は定評がありますが、こちらもV3での検証情報は見当たりません。
いずれにせよ、V3でペンを使いたいなら、現時点では「純正ペンが最強で唯一の安全策」 であることを肝に銘じておいてください。
2026年7月時点での総括:Minisforum V3のペン選びは「待つ」という選択肢も
最後に、この記事の結論を改めて整理します。
Minisforum V3のペン事情は、2026年7月現在、情報が圧倒的に不足している状態です。純正ペンの細かい性能は不明ですし、サードパーティ製品の互換性もほとんど検証されていません。
これは決して「悪い」という意味ではありません。V3自体がまだ市場に登場してから2年足らずであり、ユーザーコミュニティも発展途上であることを考えれば、これから情報が蓄積されていく可能性は十分にあります。
だからこそ、もしあなたが「ペンを使うかどうかまだ決めていない」のであれば、ペンなしモデルを購入し、しばらくはタブレットとして使ってみるという選択肢もアリです。V3にはDP-in機能(外部入力を受け付ける機能)も搭載されており(出典:Pchome电脑之家、2024年3月)、ペン以外の使い道も豊富です。
もちろん、「どうしても今すぐペンを使いたい」という場合は、純正ペンセットモデルを選ぶのが間違いありません。将来的に互換性情報が増えるまでの間、「確実に動くもの」として頼れるのは、今のところ純正ペンだけだからです。
Minisforum V3は、間違いなく魅力的なWindowsタブレットです。その可能性を最大限に引き出すために、ペン選びは慎重に、そして自分なりの納得感を持って進めてください。この記事が、その判断の一助になれば幸いです。

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