GEEKOMのミニPCで外付けGPU(eGPU)は使えるのか
「GEEKOMのミニPCって、外付けGPUって使えるの?」「ゲームや動画編集のためにグラフィック性能を上げたいけど、対応しているのかな?」
こうした疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、GEEKOMのミニPCの一部モデルは、USB4ポート経由で外付けGPU(eGPU)に対応しています。
ただし、すべてのモデルが対応しているわけではなく、対応ポートの有無や世代によって違いがあります。この記事では、GEEKOMのどのミニPCがeGPUに対応しているのか、どうやって接続すればいいのかを、公式情報をもとに整理して解説します。
これからGEEKOMのミニPCを買おうと考えている方も、すでに持っているモデルでeGPUが使えるか確認したい方も、ぜひ最後まで読んでみてください。
外付けGPU(eGPU)とは?USB4接続の基本
まず、外付けGPU(eGPU)について簡単におさらいしておきましょう。
eGPUとは、ノートPCやミニPCなどの外部に、デスクトップPC用のグラフィックボード(GPU)を接続して、グラフィック処理能力を大幅に向上させる仕組みです。本体に内蔵されているGPUだけでは処理が重い、3Dゲームや動画編集、3Dレンダリングなどの作業を快適にしたい場合に役立ちます。
GEEKOMの対応モデルでは、USB4ポートを使ってeGPUを接続します。USB4の転送速度は最大40Gbpsで、外付けGPUを動作させるのに十分な帯域を持っています。ちなみに、Thunderbolt 3やThunderbolt 4も同じく40Gbpsなので、USB4はそれらと同等の速度を持っていると考えてよいでしょう。
ただし、もうひとつ「OCuLink」という接続方式があり、こちらは最大64GbpsとUSB4より高速です。そのため、「より高いパフォーマンスを引き出したい」という場合には、OCuLink対応のミニPCと比較するのもひとつの方法です。GEEKOMの現行モデルはUSB4接続が主流なので、その点はあらかじめ理解しておきましょう。
GEEKOMのeGPU対応モデル一覧
ここからは、GEEKOMのミニPCのうち、公式にeGPU対応が確認できているモデルを紹介します。対応ポートはすべてUSB4 Type-Cポートです。
1. GEEKOM A9 Max
GEEKOM A9 Maxは、2025年8月に発表されたフラッグシップモデルです。AMDの最新CPU「Ryzen AI 9 HX370」を搭載し、内蔵GPUにはRadeon 890Mを採用しています。
このモデルには「Dual USB4 ports」が搭載されており、公式プレスリリースでも「external GPU support」が謳われています。つまり、eGPU接続が公式にサポートされているモデルです。
特徴
- AMD Ryzen AI 9 HX370(Zen 5アーキテクチャ)
- Radeon 890M内蔵GPU
- デュアルUSB4ポート(両方ともeGPU対応可能)
- DDR5メモリ搭載
- 32GB RAM / 2TB SSD構成が基本
メリット
- 最新のCPUと内蔵GPUを搭載しており、eGPUなしでも高いパフォーマンスを発揮
- デュアルUSB4なので、片方にeGPUを接続しながらもう片方で高速データ転送が可能
- AI性能が高く、クリエイティブワークにも向いている
デメリット
- 価格が高め(発表時価格は$999)
- OCuLinkポートは非搭載
向いている人
- 最新のミニPCでeGPU環境を構築したい人
- AI関連のワークロードや動画編集、3Dレンダリングを行うクリエイター
- 将来的な拡張性も重視する人
向いていない人
- 予算を抑えたい人
- OCuLink接続にこだわる人
購入前の注意点
価格や構成は地域によって異なる場合があります。購入前には公式サイトや販売ページで最新のスペックと価格を必ず確認しましょう。
2. GEEKOM IT15
GEEKOM IT15は、2025年6月に発表されたIntelプラットフォームのフラッグシップモデルです。Intelの第2世代Core Ultraプロセッサを搭載しており、こちらも「2 high-speed USB4 Type-C ports supporting external GPUs」と公式でアナウンスされています。
特徴
- Intel 2nd Gen Core Ultraプロセッサ(最大5.4GHz)
- デュアルUSB4ポート(eGPU対応)
- 2.5Gbps LAN搭載
- Wi-Fi 7対応
- 0.46リットルの超小型筐体
メリット
- Intel最新CPUによる高い処理性能
- ネットワーク周りが充実(Wi-Fi 7、2.5GbE)しているので、リモートワークやストリーミングにも強い
- USB4ポートが2つあるので、eGPUと周辺機器を同時に接続しやすい
デメリット
- 価格が高い
- OCuLinkポートは非搭載
向いている人
- Intelプラットフォームを好む人
- 高速ネットワーク環境を活用したいリモートワーカーやクリエイター
向いていない人
- AMD CPUを希望する人
- とにかくコストを抑えたい人
購入前の注意点
2025年6月発表のモデルなので、まだ市場に出回り始めたばかりです。販売状況や価格はこまめにチェックしましょう。
3. GEEKOM AX7 Pro
GEEKOM AX7 Proは、2024年7月ごろに発表されたモデルで、AMD Ryzen 9 7940HSを搭載しています。専門メディアNotebookcheckの記事でも、USB4ポート経由でのeGPUサポートが報告されています。
特徴
- AMD Ryzen 9 7940HS
- Radeon 780M内蔵GPU
- USB4ポート(eGPU対応)
メリット
- A9 Maxより価格が抑えられている
- Radeon 780Mも高性能で、eGPUを接続しなくてもある程度のゲームや動画編集が可能
デメリット
- A9 MaxよりCPU・GPU性能が一段落ちる
- OCuLinkポートは非搭載
向いている人
- コストパフォーマンスを重視する人
- eGPU機能は欲しいが、最新CPUまでは必要ない人
向いていない人
- どうしても最新スペックが欲しい人
購入前の注意点
発売から少し時間が経過しているため、在庫状況や価格が変動している可能性があります。購入前に確認しましょう。
4. GEEKOM A8
GEEKOM A8は、2024年5月に発表されたモデルです。AMD Ryzen 9 8945HSを搭載し、こちらもUSB4ポート経由でのeGPUサポートが公式に確認されています。
特徴
- AMD Ryzen 9 8945HSまたはRyzen 7モデル
- Radeon 780M内蔵GPU
- USB4ポート(eGPU対応)
メリット
- 発表時価格はRyzen 7モデルが$749、Ryzen 9モデルが$899と、A9 Maxより手頃
- 十分な処理性能を持ちながら、コストを抑えられる
デメリット
- 新型のA9 Maxと比べるとCPU・GPU性能で劣る
- OCuLinkポート非搭載
向いている人
- 予算を抑えつつ、しっかりとしたeGPU環境を整えたい人
向いていない人
- 常に最新のハードウェアを求める人
購入前の注意点
発表から1年以上経過しているため、価格は変動している可能性が高いです。購入の際は必ず最新価格を確認してください。
5. GEEKOM A6
GEEKOM A6は、AMD Ryzen 7 6800Hを搭載したエントリー〜ミドルレンジモデルです。Amazonの販売ページには「Connect to the eGPU via USB 4」という記載があり、こちらもUSB4経由でのeGPU接続に対応しています。
特徴
- AMD Ryzen 7 6800H
- Radeon 680M内蔵GPU
- USB4ポート(eGPU対応)
- メモリ最大128GB DDR5、ストレージ最大6TB SSDまで拡張可能
メリット
- ハイエンドモデルより手頃な価格帯(正確な価格は不明ですが、他モデルより安価と推測)
- メモリやストレージの拡張性が非常に高い
デメリット
- Ryzen 7 6800HはA9 MaxやIT15と比べて世代が古い
- 内蔵GPUの性能もRadeon 680Mと控えめ
向いている人
- できるだけ予算を抑えたい人
- 初めてのミニPC+eGPU環境を試してみたい人
向いていない人
- 最新のCPU性能が必要な人
- 長期間使い続ける最新モデルが欲しい人
購入前の注意点
Amazonの販売ページには「現行ロットで販売終了。再販予定なし」という記載があるため、在庫限りの可能性が高いです。購入を検討している方は早めに確認したほうがよいでしょう。
GEEKOMでeGPUを使う際の注意点
ここからは、実際にGEEKOMのミニPCでeGPUを使うときに知っておきたい注意点をまとめます。
USB4接続とOCuLinkの違いを知っておく
GEEKOMの現行モデルはすべてUSB4経由でのeGPU接続です。USB4の転送速度は40Gbpsで、これはThunderbolt 3/4と同等です。
一方、OCuLinkは最大64Gbpsとより高速で、理論上はUSB4より高いパフォーマンスを引き出せると言われています。ただし、OCuLink対応のミニPCはまだ多くありません。
「とにかく最高のパフォーマンスが欲しい」という方は、OCuLink対応モデルも含めて比較検討するとよいでしょう。ただ、GEEKOMのモデルでもUSB4接続で十分実用的なパフォーマンスが出せることは、専門メディアのレビューでも報告されています。
eGPUエンクロージャーは別途必要
ミニPC本体にグラフィックボードが内蔵されているわけではありません。eGPUを使うには、外付けGPUエンクロージャー(筐体)と、そこに搭載するグラフィックボードが別途必要です。
エンクロージャーには、Thunderbolt 3/4やUSB4に対応した製品を選びましょう。購入前に「このエンクロージャーはUSB4接続に対応しているか」を確認することが大切です。
ドライバや設定に注意
Windows 11 Proがプリインストールされているモデルが多いですが、eGPUを接続した際にはグラフィックドライバのインストールや、外部ディスプレイへの出力設定などが必要になることがあります。
特に、AMD製CPUとNVIDIA製GPUを組み合わせる場合などは、ドライバ同士の競合が起きるケースもゼロではありません。トラブル時は、公式のサポート情報やユーザーフォーラムの情報を参考にしながら、ひとつずつ設定を確認していくのがおすすめです。
電源供給にも注意
eGPUエンクロージャーは多くの場合、独自の電源ユニットを持っています。しかし、USB4ポート経由で給電されるケースもあるため、ミニPC本体の電源アダプタが十分な容量を持っているかも確認しておきましょう。
GEEKOMのミニPCでeGPUは本当に使えるのか
「USB4対応と書いてあるけど、本当にちゃんと動くの?」という不安を持っている方もいるかもしれません。
結論としては、公式に「external GPU support」や「eGPU対応」と明記されているモデルであれば、基本的には動作します。ただし、これは「ポートとして対応している」という意味であり、すべてのeGPUエンクロージャーやグラフィックボードとの相性が保証されているわけではありません。
実際の使用感については、個人の環境や使うソフトウェアによっても変わってきます。そのため、導入する際は「動作報告がある製品を選ぶ」「返品・交換ポリシーを確認しておく」といった対策をしておくと安心です。
GEEKOMのミニPCでeGPUを使うまとめ
GEEKOMのミニPCと外付けGPU(eGPU)の組み合わせについて、対応モデルと注意点を中心に解説してきました。
あらためて、eGPUに対応している主なGEEKOMモデルは以下のとおりです。
- GEEKOM A9 Max:最新AMDフラッグシップ、デュアルUSB4対応
- GEEKOM IT15:最新Intelフラッグシップ、デュアルUSB4対応
- GEEKOM AX7 Pro:AMD Ryzen 9搭載、USB4対応
- GEEKOM A8:AMD Ryzen 9搭載、USB4対応
- GEEKOM A6:AMD Ryzen 7搭載、USB4対応(在庫限りの可能性あり)
どのモデルもUSB4ポートを備えており、eGPUを接続してグラフィック性能を向上させることが可能です。
ただし、すべてのモデルがOCuLinkではなくUSB4接続であること、eGPUエンクロージャーやグラフィックボードが別途必要であること、価格や在庫状況は変動しやすいことには注意しましょう。
自分が何を重視するのか——「最新スペックが欲しい」「コスパを重視したい」「Intelがいい」「とりあえずeGPUを試してみたい」——によって、選ぶべきモデルは変わってきます。
この記事で紹介した各モデルの特徴を比較しながら、あなたにぴったりの一台を見つけてみてください。購入前には必ず公式サイトや販売ページで最新情報を確認するのも忘れずに。

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