GEEKOMのミニPCを使っていて、「BIOSってどうやって起動するんだろう?」「パフォーマンスを上げる設定があるなら知りたい」と思ったことはありませんか?
この記事では、GEEKOM製品でBIOSを起動する具体的な手順から、設定で押さえておきたいポイント、さらにBIOSアップデートの注意点まで解説します。
GEEKOMでBIOSを起動するには?基本のキー操作
GEEKOMのミニPCやノートPCでBIOS(正確にはUEFIファームウェア)を起動するには、電源投入直後に特定のキーを押す必要があります。
GEEKOM製品のBIOS起動キー
- Del(Delete)キー または F2キー:ほとんどのモデルでこのいずれかが使われます
- 一部のモデルでは Escキー にも対応しています
具体的な手順は以下の通りです。
- PCの電源を入れる
- メーカーロゴが表示されたら、すぐに Delキー または F2キー を連打する
- BIOSメニューが表示されれば成功です
ブートメニュー(起動順序選択)だけを出したい場合は、F7キー を使います。OSの再インストールやUSBからの起動が必要なときに便利です。
BIOSが起動しないときの対処法
BIOSに入れない場合、以下の点を確認してみてください。
- キーを押すタイミング:起動直後からすぐに連打するのがコツです。タイミングが遅れるとOSが起動してしまいます
- USBキーボードを使っている場合:起動直後はUSBポートが認識されるまでにタイムラグがあることがあります。可能であれば、USBポートを変えてみるか、有線キーボードを試してみてください
- Fast Bootが有効な場合:高速起動設定が有効だと、BIOSに入るためのキー入力を受け付けないことがあります。その場合は、Windowsの「設定」→「システム」→「回復」から「PCの起動をカスタマイズする」でUEFIファームウェア設定に直接起動する方法もあります
BIOSでできる主な設定と最適化ポイント
BIOSに入ったら、何を設定すればいいのでしょうか。GEEKOM製品で特に押さえておきたい設定を紹介します。
パフォーマンスモードの有効化
GEEKOMの多くのモデルでは、BIOS内で「パフォーマンスモード」を有効にできます。
- 設定場所:「Advanced」タブ内の「Power Mode」または類似名称の項目
- 効果:CPUの動作クロックや電力制限が緩和され、処理性能が向上します
ただし、パフォーマンスモードを有効にすると消費電力と発熱が増加する点には注意が必要です。ゲームや動画編集など高負荷な作業をする場合に向いていますが、オフィス用途や静音性を重視する場合は標準モードのままでも十分でしょう。
VRAM割り当ての調整(AMDプラットフォーム)
AMDのCPU(Ryzenシリーズ)を搭載したGEEKOM製品では、内蔵GPUに割り当てるVRAM(ビデオメモリ)の容量をBIOSで変更できます。
- デフォルト:4GB
- 最大:16GBまで調整可能
VRAMを増やすと、内蔵GPUのパフォーマンスが向上し、ゲームやグラフィック作業がスムーズになります。ただし、システム全体のメモリから割り当てられるため、搭載メモリ容量に余裕がある場合に検討するとよいでしょう。
一方、Intelプラットフォームの場合はVRAMが動的に割り当てられる仕様のため、手動での調整は不要です。
メモリプロファイルの設定(XMP/EXPO)
GEEKOM A7 Max のような高性能モデルでは、BIOSでXMP(Intel)またはEXPO(AMD)プロファイルを有効化できます。
- 効果:メモリが定格以上の動作周波数で動作し、データ転送速度が向上
- デュアルチャネル構成と組み合わせると、特に内蔵GPUの性能向上に効果的
メモリ設定を変更する際は、使用しているメモリモジュールがプロファイルに対応しているか事前に確認しておきましょう。
モデル別のBIOS設定の違い
GEEKOM製品はモデルによってBIOSのインターフェースや設定項目が異なる場合があります。
- GEEKOM IT13:オフィス向けモデル。BIOSは比較的シンプルな構成
- GEEKOM GT1 Mega:エントリーからミドルレンジ向け。基本的な設定項目を網羅
- GEEKOM A9 Max:ハイエンドモデル。詳細なパフォーマンス設定が可能
また、ノートPCの GEEKOM Geekbook X14 Pro では、簡易BIOSと拡張BIOSの2種類が存在するという特徴があります。
- 簡易BIOS:F7キーでブートメニューを表示し、「Setup」を選択してアクセス
- 拡張BIOS:ESC + CTRL + H の3キー同時押しでアクセス。詳細な「Power & Performance」タブが表示される
ミニPCシリーズとノートPCでは操作方法が異なる場合があるため、お使いの製品に合わせて確認しましょう。
BIOSアップデートの手順と注意点
BIOSアップデートは、セキュリティ機能の追加や安定性向上のために提供されることがあります。GEEKOM公式サポートサイト(service.geekompc.com)では、モデル別のアップデート手順が公開されています。
アップデート前に絶対に確認すること
BIOSアップデートはPCの動作に直結する重要な作業です。以下のポイントを必ず確認してから実行してください。
- 電源が安定していること:アップデート中に電源が切れると、PCが起動不能になるリスクがあります。ノートPCはバッテリーを充電し、ACアダプターも接続しておきましょう
- 正しいモデル用のBIOSファイルを使うこと:異なるモデルのBIOSを書き込むと、確実に起動しなくなります。公式サイトで自身のモデルに合ったファイルをダウンロードしてください
- USBメモリはFAT32でフォーマットすること:BIOSアップデート用のUSBメモリはFAT32形式でフォーマットし、ルートディレクトリにファイルを配置します
- BitLockerなどの暗号化機能を事前に無効化またはサスペンドすること:暗号化が有効な状態でアップデートを行うと、回復キーが必要になる場合があります。事前に回復キーをバックアップしておくことも重要です
- SecureBootを無効化すること:多くのモデルで、BIOSアップデート前にSecureBootの無効化が必須とされています
- 重要なデータをバックアップすること:万が一に備えて、大事なデータは外付けストレージなどにバックアップを取っておきましょう
現行モデルでのアップデート事例
GEEKOM A8 や GEEKOM AX8 Pro、GEEKOM A8 Max、GEEKOM AX8 Max、GEEKOM AE8 Max では、BIOSアップデートにより「ファームウェアプロテクション」というセキュリティ機能が有効化されます。
- 必要なBIOSバージョン:
- A8:V0.61
- AX8 Pro:V0.56
- A8 Max / AX8 Max / AE8 Max:V1.26
アップデート後は、DRTM(Dynamic Root of Trust for Measurement)ドライバを手動でインストールする必要がある点も覚えておきましょう。
よくある疑問:BIOSアップデートは必須?
必須ではありませんが、特に新発売のモデルほど頻繁にアップデートが提供される傾向があります。パフォーマンスの改善や、周辺機器との互換性向上、セキュリティ強化が期待できるため、安定して使いたい場合は最新版にしておくことをおすすめします。
Windowsアップデートの影響に注意
GEEKOM公式では、Windowsアップデートの影響でBIOSアップデートの旧方式(Method 1)が使用できなくなったと案内しています。公式サポートサイトで公開されている現行の手順(Method 2) に従って作業を行ってください。古い情報を参照すると作業に失敗する可能性があります。
よくある質問
Q. BIOS設定を変更したらPCが起動しなくなりました。どうすればいいですか?
BIOS設定を間違えて起動しなくなった場合は、CMOSクリアを試してみてください。GEEKOM製品の多くには、本体内部にCMOSクリア用のジャンパーやボタンが搭載されています。取扱説明書を確認するか、サポートに問い合わせてみましょう。
Q. BIOSのバージョンはどこで確認できますか?
Windows上で確認する場合は、「Winキー + R」を押して「msinfo32」と入力し、システム情報を開きます。「BIOSモード」や「BIOSバージョン/日付」の項目で確認できます。また、BIOSメニューのメインページにもバージョン情報が表示されます。
Q. BIOSとUEFIは何が違うのですか?
現在のPCで使われているBIOSは、実質的にUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)という規格に置き換わっています。UEFIは従来のBIOSよりも高速で、セキュアブートや大容量ストレージへの対応など、多くの機能が追加されています。この記事でも「BIOS」という呼称を使っていますが、GEEKOM製品に搭載されているのはUEFIベースのファームウェアです。
Q. パフォーマンスモードは常に有効にすべきですか?
パフォーマンスモードは消費電力と発熱が増加するため、常用するかどうかは使用目的によります。ゲームや動画編集など高負荷な作業をするときだけ有効にし、通常の作業では標準モードに戻すことで、ファンノイズを抑え、電力消費を抑えることも可能です。
まとめ:GEEKOMのBIOS設定で自分好みの動作にカスタマイズしよう
GEEKOMのBIOS起動は、DelキーまたはF2キーが基本です。BIOSに入れば、パフォーマンスモードの切り替えやVRAM割り当ての調整、XMP/EXPOプロファイルの有効化など、製品のポテンシャルを引き出す設定が可能です。
ただし、設定変更やアップデートは自己責任で行う必要があります。特にBIOSアップデートは、電源断や誤ったファイルの書き込みなど、ひとつ間違えるとPCが起動しなくなるリスクを伴います。この記事で紹介した注意点を必ず確認し、不安な場合はGEEKOM公式サポート(service.geekompc.com)の情報を参照しながら進めてください。
あなたのGEEKOM製品が、より快適なパートナーになりますように。


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