デスク周りをすっきりさせたい、でも性能はしっかり欲しい――そんなときに候補に上がるのがミニPCです。数あるミニPCブランドの中でも、ここ数年で注目を集めているのがGEEKOM(ギコム)。コンパクトな筐体に高いスペックを詰め込んだモデルを次々と発表しており、クリエイターからビジネスユーザーまで幅広い層に選ばれています。
とはいえ「A9」「A7」「GT13 Pro」「Air12」など、たくさんのモデルがあってどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。そこでこの記事では、GEEKOMの現行モデルを用途別に比較しながら、あなたにぴったりの1台を見つけるためのポイントをわかりやすく解説します。製品選びの判断材料として、ぜひ最後までご覧ください。
GEEKOMとは?ミニPC市場で注目される理由
まずはGEEKOMというブランドについて簡単に触れておきましょう。GEEKOMは2003年に設立された中国・深圳に本社を置くメーカーで、もともとはODM(相手先ブランドによる設計・製造)を手がけていました。その経験を活かし、2021年から自社ブランドのミニPC事業に本格参入。以来、コンパクトながら高性能なモデルを続々とリリースし、国内外で注目を集めています。
GEEKOMのミニPCに共通する特徴は、最新のCPUやGPUを搭載しながらも、筐体は手のひらサイズに収まるコンパクトさ。オフィスはもちろん、自宅のデスクやリビングにも置きやすく、持ち運びもしやすいのが魅力です。さらに、全モデルにWindows 11 Proがプリインストールされており、購入後すぐに使い始められるのも嬉しいポイント。保証期間は3年間と、長く使うことを考えても安心できるサポート体制が整っています。
GEEKOMミニPCの選び方|3つのポイントで考える
数多くのモデルがあるGEEKOMのミニPC。まずは「自分はどんな用途で使うのか」をはっきりさせることが、最適な1台を選ぶ第一歩です。ここでは、選ぶときに意識したい3つのポイントを整理しました。
用途で選ぶ|エントリー・ビジネス・クリエイター向け
GEEKOMのラインアップは、大きく分けて「エントリーモデル」「ビジネス〜ミドルレンジモデル」「クリエイター向けハイエンドモデル」の3層に分かれます。
- エントリーモデル:Web閲覧、メール、文書作成、動画視聴など、日常的な軽作業が中心の人向け。
- ビジネス〜ミドルレンジモデル:表計算やプレゼン資料の作成、複数アプリを同時に開くマルチタスク、軽い画像編集や音楽制作までこなしたい人向け。
- クリエイター向けハイエンドモデル:動画編集、3Dモデリング、グラフィックデザイン、AI処理など、高い処理能力が求められる作業を行う人向け。
自分の使い方に合った性能帯をまずは見極めましょう。
CPUで選ぶ|Intel vs AMD
GEEKOMのミニPCには、Intelプロセッサ搭載モデルとAMDプロセッサ搭載モデルがあります。Intelはシングルコア性能やビデオエンコード性能に強く、AMDはマルチコア性能と内蔵GPU(Radeonシリーズ)のグラフィック性能に優れているのが一般的な傾向です。
特に動画編集やクリエイティブ作業、ライトゲームなどグラフィック性能を重視するなら、AMD Ryzenシリーズを搭載したモデルがおすすめ。逆に、Intelプラットフォームにこだわりがある場合や、特定のソフトウェアでIntel CPUの最適化が進んでいる場合はIntel搭載モデルを選ぶとよいでしょう。
価格帯で選ぶ|予算と性能のバランス
GEEKOMのミニPCは、エントリーモデルで5万円前後から、ハイエンドモデルでは20万円を超えるものまで価格帯は幅広いです。予算と性能のバランスを考えると、10万円前後のミドルレンジモデルがコストパフォーマンスに優れており、多くのユーザーにおすすめしやすい価格帯です。まずは「いくらまで出せるか」を決めてから、その範囲で最適なモデルを絞り込むのも良い方法です。
【目的別】GEEKOMおすすめミニPCモデルを徹底比較
ここからは、現在購入可能なGEEKOMの主要モデルを用途別に紹介していきます。各モデルの特徴、メリット・デメリット、向いている人・向いていない人を整理しましたので、自分の使い方と照らし合わせながらチェックしてみてください。
1. GEEKOM A9 Max|ハイエンドクリエイターのための最強スペック
A9 Maxは、GEEKOMのフラッグシップモデル。2025年1月のCESで発表され、すでに日本でも販売が開始されています。搭載するのはAMD Ryzen AI 9 HX 370プロセッサ。12コア/24スレッドという圧倒的な処理能力に加え、内蔵GPUのRadeon 890Mは、従来のiGPUの常識を覆すほどのグラフィック性能を発揮します。さらにメモリは最大64GBのDDR5-5600に対応し、デュアル2.5GbE LANやWi-Fi 7といった最新ネットワーク環境も備えています。
- メリット:Radeon 890Mの強力なグラフィック性能により、4K動画編集や3Dレンダリング、さらにはライトゲームまでスムーズに処理できる。AI処理性能も55 TOPSと高く、今後のAI活用にも対応しやすい。
- デメリット:日本公式サイトでの価格は214,900円と、ミニPCとしては高価格帯。コストを抑えたいユーザーにはオーバースペックになりがち。
- 向いている人:本格的な動画編集や3Dモデリング、AIを活用したクリエイティブワークを行うプロフェッショナル。
- 向いていない人:オフィスワークやWeb閲覧がメインの人、予算を抑えたい人。
- 注意点:ハイエンドモデルゆえに発熱量も大きくなるため、設置場所の通気性には注意が必要です。
2. GEEKOM GT13 Pro|Intel派クリエイターにおすすめのハイエンドモデル
GT13 Proは、Intelのモバイル向け最上位CPUであるCore i9-13900HKを搭載したハイエンドモデルです。14コア/20スレッドのパフォーマンスは、ビデオエンコーディングや複数の重いアプリを同時に動かすようなマルチタスク環境で真価を発揮します。メモリは最大64GBのDDR4、ストレージも拡張可能で、Wi-Fi 7にも対応。日本公式サイトでの価格は114,900円〜と、A9 Maxよりは手が届きやすい価格帯に設定されています。
- メリット:CPUのシングルコア・マルチコアともに非常にハイパフォーマンス。特にIntelプラットフォーム向けに最適化されたソフトウェアを使う場合に有利。
- デメリット:内蔵GPUはIntel Iris Xe Graphicsのため、A9 Maxや後述のA8 Maxと比較するとグラフィック性能で劣ります。また、専門メディアのレビューによると、高負荷時にCPU温度が100℃近くに達するケースがあるとの報告も。発熱対策は必須です。
- 向いている人:Intel CPUを前提とした環境を構築したいクリエイターやエンジニア。CPUパワーを最優先するユーザー。
- 向いていない人:ゲームやGPU性能を重視するユーザー、静音性を特に気にする方。
- 注意点:高負荷時の発熱とそれに伴うファン騒音が気になる場合があります。レビューや実機を確認した上で検討するとよいでしょう。
3. GEEKOM A8 Max|グラフィックワークに強いミドルハイモデル
A8 Maxは、AMD Ryzen 7 8845HSを搭載したミドル〜ハイエンドモデル。8コア/16スレッドのCPUに加え、内蔵GPUにはRadeon 780Mを採用しています。このRadeon 780Mは、従来のiGPUの枠を超えた性能を持ち、グラフィックデザインやフォト編集、さらには軽いゲームプレイまでこなせるのが強みです。最大64GBのDDR5-5600メモリとWi-Fi 6Eに対応しており、クリエイティブ作業を快適に進められます。
- メリット:Radeon 780Mの高いグラフィック性能により、グラフィックデザインや写真編集がサクサク動く。A9 Maxには及ばないものの、コストパフォーマンスは非常に良好。
- デメリット:A9 Maxと比較するとAI性能で劣る(Ryzen AI非搭載)。
- 向いている人:グラフィックデザイナー、フォトグラファー、DTPオペレーターなど、映像系クリエイティブ作業を行う人。
- 向いていない人:最新のAI処理や最上位のGPU性能を求める人。
- 注意点:特になし。
4. GEEKOM A7 2026エディション|コスパと静音性を両立したミドルレンジの主力
A7 2026エディションは、AMD Ryzen 5 7545UまたはRyzen 5 7535Uを搭載したミドルレンジモデル。6コア/12スレッドのCPUとRadeon 740M/660MのiGPUを備え、オフィスワークから軽いクリエイティブワークまで幅広く対応します。最大64GBのDDR5メモリ、2.5GbE LAN、Wi-Fi 6E、さらにはUSB4ポートも搭載しており、拡張性も十分。VESAマウントが付属するので、モニターの背面に取り付けてデスクをさらにすっきりさせることも可能です。
専門メディアのレビューでは、アイドル時の消費電力がわずか8.2Wと非常に省エネで、動作音も静かだと高く評価されています。CPU負荷時でも温度は73℃程度に収まり、快適に使い続けられるのも魅力です。
- メリット:優れたコストパフォーマンス。省電力で静音性が高く、オフィスや寝室でも気にならない。4画面同時出力に対応しており、マルチモニター環境を構築しやすい。
- デメリット:ハイエンドモデルと比較するとCPU/GPU性能は控えめ。3Dゲームや高負荷なレンダリングには不向き。
- 向いている人:日常的なオフィスワークや在宅勤務、軽い画像編集や音楽制作を行う人。マルチモニター環境を構築したい人。
- 向いていない人:最新の3Dゲームや高負荷な動画編集をメインで行う人。
- 注意点:レビュー機はシングルチャネルメモリ構成だったため、デュアルチャネルにすることでさらなるパフォーマンス向上が期待できます。購入時はメモリ構成も確認しておくと良いでしょう。
5. GEEKOM A6|エントリー〜ミドル層のコスパ最強モデル
A6は、AMD Ryzen 7 6800Hを搭載したエントリー〜ミドルレンジモデル。Radeon 680Mという、当時のiGPUとしてはトップクラスの性能を持つGPUを内蔵しており、動画編集や軽いゲームにも対応できるポテンシャルを持っています。日本公式サイトでの価格は97,900円〜と、A7よりもさらに手頃な価格帯に設定されており、コストパフォーマンスを重視するユーザーに人気です。
- メリット:A7よりも安価ながら、Ryzen 7 6800HとRadeon 680Mのコンビネーションはミュージックプロダクションやエントリー動画編集にも十分な性能。コストパフォーマンスが非常に高い。
- デメリット:CPU・GPUともにA7やA8 Maxよりは世代が古いため、最新モデルと比較すると性能で劣る部分がある。
- 向いている人:コストパフォーマンスを最優先する人。音楽制作、エントリーレベルの動画編集、ライトゲームを楽しみたい人。
- 向いていない人:最新世代のCPU/GPUを求める人、長期的な最新環境を重視する人。
- 注意点:特になし。
6. GEEKOM Air12 2026エディション|軽量・コンパクトを極めたエントリーモデル
Air12は、GEEKOMのエントリーモデル。Intel Pentium Gold 7505(2コア)を搭載し、8GBのDDR4メモリ、256GB SSDという構成が基本です。本体サイズは117×112×34.2mm、重さはわずか460gと驚くほどコンパクトで軽量。机の上はもちろん、カバンに入れて持ち運ぶのも苦になりません。日本公式サイトでの価格は49,900円と、GEEKOMの中では最も手頃な価格帯です。
- メリット:圧倒的なコンパクトさと軽量ボディで、省スペースを徹底したい人に最適。基本のオフィスワークやWeb会議、動画視聴などは問題なくこなせる。
- デメリット:性能はあくまでエントリーレベル。マルチコア性能が弱く、SSDの速度も遅いというレビューもあります。重い処理やマルチタスクには向かない。
- 向いている人:基本的なオフィスワーク、Web閲覧、メール、動画視聴が中心の人。省スペースPCを求めている人。
- 向いていない人:本格的な作業やゲームを行う人。将来的にメモリやストレージを拡張したい人(構成によっては拡張性が限定的)。
- 注意点:ストレージが256GBと少なめなので、写真や動画などのデータは外付けHDD/SSDやクラウドストレージの利用を検討しましょう。
よくある質問
ここからは、GEEKOMのミニPCについてよく寄せられる疑問に答えていきます。
Q. GEEKOMのミニPCでゲームはできますか?
A. モデルによって異なります。Radeon 780Mや890Mを搭載したA8 MaxやA9 Maxであれば、軽い〜中程度のゲームは十分に楽しめます。ただし、最新の3D大作ゲームを最高画質で快適にプレイしたい場合は、ゲーミングPCや外付けGPUの利用を検討した方が良いでしょう。エントリーモデルのAir12やA7では、ゲームプレイは想定しない方が無難です。
Q. 動画編集にはどのモデルがおすすめですか?
A. 用途のレベルによりますが、本格的な4K動画編集にはA9 MaxまたはGT13 Proがおすすめです。特にGPU性能を活かした編集をしたい場合は、Radeon 890M搭載のA9 Maxが有利でしょう。エントリーレベルの動画編集や簡単なカット編集ならA8 MaxやA7でも十分対応可能です。
Q. メモリやSSDは後から交換・増設できますか?
A. 多くのモデルでメモリとストレージの増設・交換が可能です。ただし、Air12などの一部エントリーモデルは構成によっては増設が難しい場合もあります。購入前に仕様を確認するか、公式サポートに問い合わせてみると安心です。
Q. 複数モニターに対応していますか?
A. はい。ほとんどのモデルがHDMIやDisplayPort、USB4(Type-C)経由で複数モニター出力に対応しています。A7やA6などは4画面同時出力が可能なモデルもあります。
GEEKOMミニPCの購入前に確認しておきたいこと
最後に、GEEKOMのミニPCを購入する前に確認しておきたいポイントをまとめておきます。
- 価格は変動する可能性があります:本記事で紹介した価格は執筆時点(2026年6月)のものです。キャンペーンや為替変動などにより価格が変わることがあるため、購入時は必ず公式サイトや販売ページで最新価格を確認してください。
- 公式サイトでの購入がおすすめです:日本公式サイト(geekom.jp)では、最新の製品情報や保証内容、サポート体制が確認できます。正規品を確実に手に入れるためにも、公式サイトや信頼できる販売店からの購入をおすすめします。
- 保証期間は3年間:GEEKOMのミニPCには3年間の保証が付いています。長期間使うことを考えても、この保証期間は心強いポイントです。
- 自分の使い方に合ったモデルを選びましょう:どんなにスペックが高くても、自分の用途に対してオーバースペックだったり、逆に不足していたりしては意味がありません。この記事で紹介した「向いている人」「向いていない人」を参考に、あなたにぴったりの1台を見つけてください。
GEEKOMのミニPCは、コンパクトながら性能・価格ともにバラエティ豊かなラインアップが魅力です。あなたの使い方や予算に合わせて、最適なモデルを選んでくださいね。


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