NiPoGiのAlder Lake-N95搭載ミニPCって、どんな製品なんだろう?Intelの新しいプロセッサを搭載した小型パソコンというのは分かるけど、実際に何ができるのか、どのモデルを選べばいいのか、気になりますよね。
この記事では、NiPoGiから出ているAlder Lake-N95搭載のミニPCシリーズについて、わかっているスペックやモデルごとの違いを整理しながら紹介します。製品の実態や選ぶときのポイントもあわせて見ていきましょう。
NiPoGi Alder Lake-N95搭載ミニPCとは
NiPoGiは、中国のミニPCメーカーです。日本ではまだあまり知られていませんが、AmazonやヨーロッパのECサイトを中心に、コンパクトで手頃な価格のミニPCを販売しています。
そのNiPoGiから、IntelのAlder Lake-N95プロセッサを搭載したミニPCシリーズが発売されています。Alder Lake-N95は、Intelが2023年に発表したエントリークラスのCPUで、従来のCeleronシリーズの後継にあたる位置づけです。
このシリーズには主に以下の3つのモデルがあります。
- NiPoGi AK1 Plus
- NiPoGi GK3 Plus
- NiPoGi E2
どれも同じAlder Lake-N95を搭載しながら、メモリ容量やストレージ、搭載ポートなどが異なります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
Alder Lake-N95プロセッサの基本性能
まず、このシリーズの心臓部であるIntel Alder Lake-N95について整理しておきます。
Alder Lake-N95は、次のようなスペックを持っています。
- 最大動作周波数:3.4GHz
- コア数:4コア / 4スレッド
- L3キャッシュ:6MB
- TDP(熱設計電力):15W
このスペックからわかるように、N95は省電力設計のエントリークラスCPUです。ゲーミングPCや高負荷な動画編集といった用途には向きませんが、Webブラウジングやオフィスワーク、動画視聴、軽い事務処理などには十分な性能を持っています。
一部の販売ページでは、N95は従来のN5105やN5095と比べて20%以上、N100と比べて10%ほど性能が向上しているとも案内されています。ただし、この数値はメーカー側の主張であり、独立した検証結果ではない点には注意が必要です。
また、NiPoGiの各モデルはWindows 11 Proがプリインストールされており、購入後すぐに使い始められるのも大きなポイントです。
それでは、具体的なモデルを見ていきましょう。
NiPoGi AK1 Plus
NiPoGiのAlder Lake-N95搭載シリーズの中でも、比較的スタンダードなモデルがAK1 Plusです。
主なスペック
- プロセッサ:Intel Alder Lake-N95(最大3.4GHz)
- メモリ:16GB DDR4(一部は8GBモデルもあり)
- ストレージ:512GB SSD(一部は256GBモデルもあり)
- ポート構成:HDMI×2、USB×4、RJ45(Gigabit Ethernet)×1
- 無線通信:2.4G/5G WiFi、Bluetooth 4.2
- OS:Windows 11 Pro
- サイズ:約5.04×5.04×2.05インチ
- 重量:約391g
特徴とメリット
AK1 Plusの最大の特徴は、HDMI端子を2つ搭載している点です。これにより、デュアルモニターでの4K@60Hz出力が可能です。複数の画面を使いながら作業したい人にとっては、非常に便利な仕様です。
また、USBポートが4つあるのもメリットです。マウスやキーボード、外付けHDDなど、複数の周辺機器を同時に接続するような使い方でも、ポート不足に悩まされにくいでしょう。
ストレージはM.2 SSDで、拡張スロットも用意されています。最大2TBまでの増設が可能とのことなので、後から容量を増やしたい場合にも対応できます。
デメリットと注意点
NiPoGiというブランド自体が日本ではまだ認知度が低く、正規代理店や国内サポート体制が明確ではありません。購入後にトラブルが発生した場合、日本語でのサポートを受けられるかどうかは不透明です。
また、CPUがエントリークラスであることを理解したうえで選ぶ必要があります。あくまでオフィスワークやWeb閲覧、動画視聴などのライトな用途を想定した製品です。
こんな人に向いています
- デュアルモニター環境で作業したい人
- 複数のUSB機器を同時に接続する人
- 省スペースでデスク周りをスッキリさせたい人
- オフィスワークや教育用途で使いたい人
こんな人には向いていません
- 3Dゲームを快適にプレイしたい人
- 高負荷な動画編集やレンダリングを行う人
- 国内メーカーのしっかりしたサポートを求める人
NiPoGi GK3 Plus
GK3 Plusは、AK1 Plusと同じAlder Lake-N95を搭載しながらも、やや異なる特徴を持つモデルです。
主なスペック
- プロセッサ:Intel Alder Lake-N95(最大3.4GHz)
- メモリ:8GB DDR4
- ストレージ:256GB SSD
- ポート構成:HDMI×2、VGA×1
- 最大解像度:4096×2304(4K@60Hz対応)
- OS:Windows 11 Pro
特徴とメリット
GK3 Plusの特徴は、なんといってもVGAポートを搭載している点です。最近のディスプレイはHDMIやDisplayPortが主流ですが、まだVGA端子しかない古いモニターを使い続けている場合には、このポートが役立ちます。
また、HDMI×2とVGA×1の構成により、最大3画面までの出力が可能です。3つの画面を使い分けながら作業したい人には、選択肢として検討できるモデルでしょう。
デメリットと注意点
AK1 Plusと比べると、メモリが8GB、ストレージが256GBと少なめです。複数のアプリケーションを同時に開くような使い方や、多くのデータを保存する用途には少し心もとないかもしれません。
また、現時点では在庫切れの販売ページも確認されており、入手性に注意が必要です。
こんな人に向いています
- 古いVGA端子のモニターを使い続けたい人
- 3画面出力を活用したい人
- 予算を抑えつつWindows 11 Pro環境を手に入れたい人
- メモリやストレージをあまり使わないライトユーザー
こんな人には向いていません
- 多くのメモリを必要とする作業を行う人
- 大容量のデータを保存したい人
- 国内でのサポート体制を重視する人
NiPoGi E2
E2は、AK1 PlusやGK3 Plusよりもさらにコンパクトなサイズが特徴のモデルです。
主なスペック
- プロセッサ:Intel Alder Lake-N95(最大3.4GHz)
- メモリ:16GB DDR4
- ストレージ:512GB M.2 SATA SSD(空きM.2スロットあり、最大2TB拡張可能)
- ポート構成:HDMI 2.0×1、DisplayPort 1.4×1
- 無線通信:WiFi 5、Bluetooth 4.2
- OS:Windows 11 Pro
- サイズ:10×10×3.5cm
- 参考価格:€219.90(ドイツのECサイトでの価格)
特徴とメリット
E2の最大の特徴は、そのコンパクトさです。10cm×10cm×3.5cmというサイズは、AK1 Plusよりもさらに小型です。デスクの上に置いてもほとんど場所を取りません。
ポート構成はHDMIとDisplayPortの組み合わせで、デュアル4K@60Hz出力に対応しています。DisplayPortを搭載している点は、AK1 PlusやGK3 Plusにはない特徴です。最近の高リフレッシュレートモニターや、DP接続を前提とした環境で使う場合に便利です。
拡張性も高く、空きM.2スロットがあるため、後からストレージを増設できます。最大2TBまでの増設が可能とのことです。
デメリットと注意点
USBポートの数が少ない可能性があります。AK1 PlusのUSBポートは4つでしたが、E2は小型化の影響でポート数が減っていると考えられます(正確なポート数は販売ページによって異なる可能性があります)。
また、AK1 Plusと同様に国内サポート体制は不明確です。ドイツのOTTOというECサイトでは、EU圏の製品責任者として「Bright star consulting e.K.」および「BUREN SP.Z O.O.」の名前が記載されていますが、日本でのアフターサポートについては確認できていません。
こんな人に向いています
- とにかく省スペースを重視する人
- DisplayPort搭載のモニターを使いたい人
- 拡張性をある程度確保しつつコンパクトなPCが欲しい人
- デスク周りをできるだけスッキリさせたい人
こんな人には向いていません
- 多くのUSB機器を同時に接続する人
- 国内メーカーの製品にこだわりがある人
- ゲーミング用途を考えている人
3モデルの比較ポイント
ここまで3つのモデルを見てきました。改めて、選ぶ際の比較ポイントを整理します。
メモリとストレージ
- AK1 Plus:16GB / 512GB(上位構成)
- GK3 Plus:8GB / 256GB(エントリー構成)
- E2:16GB / 512GB(上位構成)
メモリとストレージの容量で考えると、GK3 Plusはエントリー向け、AK1 PlusとE2はより本格的な利用に向いていると言えます。
ポート構成
- AK1 Plus:HDMI×2、USB×4、RJ45
- GK3 Plus:HDMI×2、VGA×1
- E2:HDMI×1、DisplayPort×1
モニター接続では、AK1 PlusはHDMIのみ、GK3 PlusはVGA対応で3画面出力が可能、E2はDisplayPort搭載と、それぞれに特徴があります。USBポート数はAK1 Plusが最も多いです。
サイズ
- E2が最も小型(10×10×3.5cm)
- AK1 Plusはそれよりやや大きめ
- GK3 PlusはAK1 Plusと同程度かやや大きめ
省スペースを最優先するならE2、ある程度の拡張性とポート数を求めるならAK1 Plusという選択肢になります。
NiPoGiのミニPCを選ぶ前に知っておくべきこと
NiPoGiのAlder Lake-N95搭載ミニPCシリーズは、コストパフォーマンスに優れた製品です。しかし、購入前にいくつか知っておくべきポイントがあります。
ブランドの立ち位置
NiPoGiは、日本ではまだメジャーなブランドではありません。公式サイトも確認しづらく、国内での正規代理店やサポート体制は明確ではありません。購入は主にAmazonなどのECサイトを通じて行うことになります。
そのため、製品に関する問い合わせや故障時の対応が、国内メーカーの製品と同じようにはいかない可能性を理解しておく必要があります。
プロセッサの性能について
Alder Lake-N95はあくまでエントリークラスのCPUです。値段が手頃だからといって、ハイエンドPCと同じような使い方ができるわけではありません。
- Webブラウジング
- 動画視聴(4K再生は可能)
- オフィスソフトの利用
- 軽い画像編集
- リモートワークやオンライン会議
これらの用途には十分対応できますが、以下のような用途には不向きです。
- 最新の3Dゲーム
- 高負荷な動画編集や3Dレンダリング
- 多数の仮想マシンを動かす
- 大規模なデータ処理
自分の使い方に合ったプロセッサなのかを、よく確認してから選びましょう。
拡張性について
いずれのモデルも、M.2 SSDの拡張スロットが用意されています。購入時にストレージが足りなくても、後から増設できる可能性があります。ただし、増設できる容量や対応規格はモデルによって異なるため、購入前に確認することをおすすめします。
メモリについては、多くのモデルでオンボードまたは交換が難しい設計の可能性があります。そのため、購入時にメモリ容量をしっかり選ぶことが重要です。
よくある疑問
Q. N95とN100の違いは何ですか?
Alder Lake-Nシリーズには、N95のほかにN100というモデルもあります。販売ページの案内によると、N95はN100と比べてCPU性能で約10%の向上が見込まれるとされています。ただし、実際の体感差は使用するアプリケーションによって異なるため、あくまで参考程度に考えるとよいでしょう。
Q. 日本語のOSで使えますか?
Windows 11 Proがプリインストールされているモデルがほとんどです。Windowsは多言語対応しているため、設定から日本語表示に切り替えることができます。初期設定時に日本語を選択すれば、そのまま日本語環境で使い始められます。
Q. Linuxは使えますか?
一部の販売ページでは、Linux対応が謳われているものもあります。ただし、ドライバの互換性などは保証されていない場合が多いため、Linuxでの使用を前提とする場合は事前に情報を確認したほうが安心です。
Q. 日本で購入できますか?
Amazonの各国サイトや輸入販売店を通じて購入することは可能です。ただし、日本の家電量販店での取り扱いはほとんどありません。購入の際は、輸入品であることを理解したうえで、返品・交換ポリシーを事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ:NiPoGi Alder Lake-N95搭載ミニPCの選び方
NiPoGiのAlder Lake-N95搭載ミニPCシリーズは、コンパクトで手頃な価格のWindowsパソコンをお探しの方に、選択肢のひとつとして検討できる製品です。
モデル選びのポイント
- デュアルモニター+多くのUSB機器を使いたい人 → AK1 Plusがベースラインになります
- 古いVGAモニターを使い続けたい、3画面出力を活用したい人 → GK3 Plusをチェックしてみるとよいでしょう
- とにかく小さくてDisplayPortを使いたい人 → E2が候補になります
購入前に確認したいこと
- 自分の用途にエントリークラスのCPUで十分かどうか
- 国内サポートがないことへの許容度
- 購入先の返品・交換ポリシー
- 必要なメモリ容量とストレージ容量
NiPoGiのミニPCは、価格を抑えつつ最新のWindows 11 Pro環境を手に入れたいというニーズに応える製品です。ただし、国内メーカーの製品とはサポート体制や品質保証の面で違いがあることも理解したうえで、自分の目的に合っているかを慎重に判断してください。
価格や在庫状況は常に変動しています。購入を検討する際は、各ECサイトの最新情報を必ず確認するようにしましょう。

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