コンパクトなボディに高いパフォーマンスを詰め込んだミニPCが注目を集めるなか、Minisforum AI X1は「コストパフォーマンスに優れた選択肢」として多くのユーザーの関心を集めています。
とはいえ、同じシリーズには上位モデルのAI X1 Proもあり、さらにCPUオプションも複数あるので「どのモデルを選べばいいのか」迷ってしまいますよね。
この記事では、Minisforum AI X1のスペックや実際のパフォーマンスをレビューしつつ、AI X1 Proとの違いや、どんな人に向いているのかを整理します。
これを読めば、自分に合ったモデルがどれか、購入判断の材料がそろうはずです。
Minisforum AI X1の基本スペックと特徴
まずはMinisforum AI X1の基本をおさらいしておきましょう。
Minisforum AI X1は、手のひらに収まるコンパクトサイズ(128×126×52mm、重量0.6kg)ながら、デスクトップ並みの処理能力を持つミニPCです。
搭載されるCPUは選択可能で、主に以下の3つが用意されています。
- AMD Ryzen 7 255
- AMD Ryzen 7 260
- AMD Ryzen AI 9 HX 470(またはAI 9 365)
グラフィックスは内蔵のRadeon 780Mまたは890Mを採用しており、オフィスワークはもちろん、ライトゲーミングや動画編集といったクリエイティブ作業にも対応できるスペックです。
メモリはデュアルチャネルDDR5に対応し、最大64GBまたは128GBまで拡張可能。ストレージはM.2 SSDスロットを2つ備えています。
ポート類も充実しており、USB4を2基、OCuLink、HDMI 2.1、DisplayPort 2.0、2.5GbE有線LANを搭載。さらにWi-Fi 7とBluetooth 5.4にも対応しています。
AI X1 Proとの違いは?どちらを選ぶべきか
Minisforum AI X1を検討するとき、多くの人が気になるのが上位モデル「AI X1 Pro」との比較です。
この2つの違いを公式情報をもとに整理すると、以下のポイントが大きく異なります。
CPUとNPU性能
AI X1 ProはAMD Ryzen 9 AI HX 370(12コア/24スレッド)を搭載し、NPU性能は最大50 TOPSを実現します。一方、AI X1のNPU性能は搭載するCPUによって異なり、Ryzen 7 255には専用NPUがありません。AI処理をメインで使いたい場合は、この差が大きくなります。
拡張性
ストレージはAI X1がM.2スロット×2なのに対し、AI X1 Proは×3で最大12TBまで対応。また、ProにはSDカードスロットや指紋認証、Copilotボタンも搭載されており、利便性が一段階上がります。
サイズと重量
AI X1 Proは195×195×47.5mm、重量1.5kgと、AI X1よりも一回り大きく重くなります。省スペース性を優先するならAI X1、拡張性やパフォーマンスを優先するならProという住み分けができます。
価格帯
AI X1 Proのほうが高価です。予算と必要な性能のバランスを考えて選ぶ必要があります。
では、具体的にどんな人にどちらが向いているのでしょうか。
AI X1が向いている人
- コストパフォーマンスを重視する
- 省スペースなミニPCがほしい
- オフィスワークやライトクリエイティブ用途で十分
- 将来的にeGPUで拡張する可能性を考えている
AI X1 Proが向いている人
- AI開発や高負荷な動画編集・3Dレンダリングを行う
- ハイエンドゲーミングを楽しみたい
- ストレージを多く搭載したい
- 指紋認証やSDカードスロットなどの便利機能がほしい
用途と予算を照らし合わせて選ぶのがおすすめです。
実際のパフォーマンスはどうなのか
専門メディアによる実機レビューでは、Minisforum AI X1のパフォーマンスはおおむね高く評価されています。
例えば、AMD Ryzen AI 9 365(10コア)搭載モデルのGeekbench 6スコアは、シングルコアで約2884、マルチコアで約12949を記録。クリエイティブ作業やマルチタスクも快適にこなせる水準です。
内蔵GPUのRadeon 880Mは、ライトゲーミングにも十分な性能を発揮します。フルHD解像度であれば、多くのゲームがプレイ可能なレベルです。
冷却性能も評判がよく、高負荷時でも安定したパフォーマンスを維持しながら、動作音は比較的静かに保たれています。
一方で、OCuLinkアダプタを使用する場合は注意が必要です。このアダプタは内蔵ストレージ用のM.2スロットの一つを占有するため、ストレージ拡張の自由度が下がります。
ストレージを多く使う予定がある人は、この点を考慮したうえで構成を検討しましょう。
選ぶときに確認したい3つのポイント
Minisforum AI X1を選ぶとき、特に確認しておきたいポイントを3つ挙げます。
1. CPUオプションを用途で選ぶ
Ryzen 7 255はNPU非搭載のため、AI処理をメインで使う予定があるならRyzen 7 260またはRyzen AI 9シリーズを選びましょう。オフィスワークや一般的なクリエイティブ用途であれば、どのモデルでも十分な性能です。
2. 拡張性の制限を理解する
メモリとストレージは自分で交換・増設可能ですが、OCuLinkを使うとストレージスロットが減ります。eGPU接続とストレージ拡張の両方を考えている場合は、注意が必要です。
3. 価格は変動する可能性がある
記事執筆時点では、構成によって$309〜$575程度の価格帯とされていますが、販売時期やキャンペーンによって変わることがあります。購入時には公式サイトや販売ページで最新価格を確認してください。
よくある疑問
Q. ゲームはどのくらい快適に動きますか?
内蔵GPUのRadeon 780M/880M/890Mは、フルHD解像度のライトゲーミングであれば十分な性能を発揮します。タイトルや画質設定によって快適性は変わりますが、eGPUを接続すればよりハイエンドなゲーミングも可能です。
Q. メモリやSSDは自分で交換できますか?
はい。比較的簡単にアクセスできる設計になっており、自分でアップグレードすることも可能です。ただし、分解時は静電気などに注意し、自己責任で行ってください。
Q. AI X1とAI X1 Pro、どちらがおすすめですか?
AI処理や拡張性を重視するならPro、コストパフォーマンスと省スペース性を重視するならAI X1です。特にAIを多用する予定がないなら、AI X1で十分という判断もありです。
Minisforum AI X1はこんな人にぴったり
ここまで見てきたように、Minisforum AI X1はバランスの取れたスペックと拡張性を備えたミニPCです。
特に以下のような人に向いています。
- デスク周りをすっきりさせたい
- コストを抑えつつ、そこそここなすPCがほしい
- 動画編集や写真加工などのクリエイティブ作業をする
- 将来的にeGPUでグラフィック性能を上げる可能性を考えている
- 持ち運びもできる小型PCがほしい
逆に、以下のような人はAI X1 Proや別の選択肢を検討したほうがよいでしょう。
- 最新のAI処理をフルに活用したい
- ハイエンドゲーミングがメイン
- とにかく多くのストレージを搭載したい
- 予算に余裕があり、最高性能を求める
まとめ
Minisforum AI X1は、コンパクトながら高い拡張性と実用的なパフォーマンスを両立したミニPCです。
AI X1 Proと比較するとCPU性能や拡張性で劣る部分はあるものの、コストパフォーマンスや省スペース性では明確に優位性があります。
CPUオプションやストレージ構成、OCuLinkの使い方など、自分の用途に合わせて選べるのも魅力です。
購入を検討している人は、ぜひ公式サイトで最新の価格や構成をチェックしてみてください。
自分に合ったモデルを見極めて、後悔しない一台を選びましょう。

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