「MinisforumのPCを買ったけど、BIOSってどうやって起動するんだろう?」
「USBからOSをインストールしたいのに、ブート順位の変更方法がわからない」
「BIOSアップデートって聞くけど、やり方がよくわからなくて怖い……」
そんな風に思っていませんか?
この記事では、Minisforum製ミニPCのBIOSに関する悩みをまるっと解決します。BIOSへの入り方から、具体的な設定項目、アップデート手順、そしてよくあるトラブルまで、機種別の情報も交えながら詳しく解説していきます。
自分のPCで設定を変更したり、アップデートに挑戦したりする前に、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
MinisforumのBIOS起動方法【基本のキーはDelete】
まずは一番シンプルな質問から。
MinisforumのPCでBIOS画面を起動するには、電源投入直後に「Delete」キーを連打するのが基本です。
多くのMinisforumモデルはこの「Delete」キーでBIOS設定画面に入れるようになっています。
- パソコンの電源を入れる
- メーカーロゴが表示されたら、すぐに「Delete」キーを何度も押す
- BIOS設定画面が表示される
もしDeleteキーでうまくいかない場合は、「F7」キーを試してみるのもひとつの手です。モデルによっては、Boot Menu(起動デバイス選択メニュー)が表示されることもあります。
BIOS画面の基本的な操作
BIOS画面に入ったら、基本的にはキーボード操作で設定を変更します。
- 矢印キー:項目の移動
- Enterキー:項目の選択・決定
- Escキー:前の画面に戻る/終了
- +/-キー:値の変更(項目による)
- F10キー:設定を保存して終了
「Save Changes and Exit」を選んでEnterを押せば、変更した設定が保存されてPCが再起動します。
機種別にみるBIOS設定のポイント
Minisforumは多くのモデルを展開していますが、BIOSの基本的な操作方法は大きく変わりません。ただし、モデルによってBIOSで設定できる項目や、アップデート手順に少し違いがあります。
ここでは特に人気の高いモデルをピックアップして、BIOS設定の特徴を紹介していきます。
1. Minisforum MS-01
特徴:
MS-01はミニPCながらサーバー向けの機能を備えたモデルです。BIOSバージョンは頻繁にアップデートされており、特にバージョン1.26(2024年10月14日公開)ではセキュアブートの設定などが変更されています。
メリット:
公式のBIOSアップデート手順が比較的簡単で、USBブータブルメディアを作成する特別なツールが不要な場合があります。
デメリット:
特定のバージョンでは、UEFI Shellの実行ファイルが同梱されていないという報告があります。アップデート手順を事前にしっかり確認しておく必要があります。
向いている人:
自宅サーバー(Homelab)を構築したい人や、長時間の連続稼働を重視する人。
向いていない人:
BIOSアップデートにあまり慣れておらず、公式手順以外の対処法を探すのが面倒だと感じる人。
注意点:
MS-01でBIOSアップデートを行う場合は、セキュアブートを一時的に無効にする必要があることが多いです。手順をよく確認してから実行しましょう。
2. Minisforum UM790 Pro
特徴:
Ryzen 7040シリーズを搭載したハイスペックモデルです。BIOS V1.09(2023年11月20日公開)では、UMA Frame buffer Size(GPUに割り当てるメモリサイズ)に「16GB」のオプションが追加されました。
メリット:
BIOSアップデートを行うことで、VRAM(ビデオメモリ)の割り当てを柔軟に変更できるようになります。AI処理やゲームなど、GPUメモリを多く使いたい人には大きなメリットです。
デメリット:
特にありませんが、BIOS更新後は設定がすべて初期状態(デフォルト)にリセットされるため、自分好みの設定を再入力する手間がかかります。
向いている人:
大規模言語モデル(LLM)の実行や、グラフィックを多用するゲームを楽しみたい人。
向いていない人:
デフォルトのVRAM割り当て(通常は2GB〜4GB程度)で十分だと感じている人。
注意点:
アップデート前後のバージョンを必ず確認し、設定がリセットされることを前提に、現在の設定値をメモしておくとスムーズです。
3. Minisforum N5
特徴:
NAS(ネットワーク接続ストレージ)としての利用を想定したモデルです。BIOSでは、SR-IOV(シングルルートI/O仮想化)、Wake On Lan(ネットワーク経由での起動)、停電時の動作設定など、サーバー用途ならではの詳細な設定が可能です。
メリット:
非常に多くの設定項目があり、自分の使い方に合わせて細かくチューニングできます。
デメリット:
設定項目が多いため、それぞれの意味を理解していないと、逆に不安定になる可能性もあります。
向いている人:
自宅サーバーやNASを自分で構築する上級者。各設定値を理解し、活用できる人。
向いていない人:
BIOS設定に詳しくなく、デフォルトのまま使いたい人。
注意点:
設定を変更した後は、必ず「Save Changes and Exit」を選択して保存するのを忘れないでください。
4. Minisforum UN100D
特徴:
Intel N100プロセッサを搭載したエントリーモデルです。消費電力が少なく、静音性に優れています。Windowsのクリーンインストール時には、BIOSでUSBドライブを最優先に起動するよう設定を変更する必要があります。
メリット:
BIOSの基本操作を学ぶには最適なモデルです。設定項目も比較的シンプルでわかりやすいです。
デメリット:
ハイスペックな処理には向いていません。
向いている人:
ファイルサーバーやライトな作業用PCとして、省電力で運用したい人。
向いていない人:
動画編集やゲームなど、高い処理能力が必要な用途で使いたい人。
注意点:
Windows 11をクリーンインストールする際、ネットワークドライバが含まれていない場合があります。その場合は、ローカルアカウントでセットアップを進めるための回避策(BypassNRO.cmd)が必要になることがあります。
5. Minisforum UM780XTX
特徴:
Ryzen 7 7840HSを搭載した、UM790 Proの先代に当たるモデルです。Linux(Ubuntu)環境からでもBIOSアップデートができる手順が紹介されています。
メリット:
Windows OSがインストールされていなくても、UEFI Shellを使えばBIOSアップデートが可能です。
デメリット:
UEFI Shellでのコマンド入力が必要なため、コマンドライン操作に慣れている必要があります。
向いている人:
LinuxをメインOSとして使用している人。あるいは、Windowsを使わずにBIOSメンテナンスを完結させたい人。
向いていない人:
コマンド操作に抵抗がある人。
注意点:
コマンドを一文字でも間違えると、アップデートに失敗するリスクがあります。公式の手順をよく読み、慎重に操作しましょう。
BIOSアップデートの基本的な流れと注意点
ここからは、MinisforumのBIOSアップデートを安全に行うための基本的な流れと、絶対に押さえておきたい注意点を解説します。
アップデート前に必ず確認すること
- 今のBIOSバージョンを確認する
BIOS画面に入り、「BIOS Version」や「Firmware Version」と書かれた項目を確認します。 - アップデートの必要性を判断する
「新しいバージョンが出ているから」という理由だけでアップデートする必要は必ずしもありません。現状特に不具合がなく、安定して動作しているのであれば、無理にアップデートしなくても大丈夫です。アップデートにはリスクが伴うことを理解しておきましょう。 - 公式サイトで最新情報を確認する
Minisforum公式サポートページ(https://www.minisforum.cn/new/support)で、自分のモデルに対応するBIOSファイルと、リリースノート(更新内容)を確認します。
一般的なアップデート手順(UEFI Shellを使う方法)
多くのMinisforumモデルでは、UEFI Shellを使ったアップデート方法が採用されています。
- USBメモリを準備する
- FAT32形式でフォーマットされたUSBメモリを用意します。
- 公式サイトからダウンロードしたBIOSファイルを、USBメモリに解凍してコピーします。
- USBメモリから起動する
- PCにUSBメモリを挿し、電源を入れます。
- BIOS画面に入り、ブート優先順位を「USBメモリ」が最優先になるように変更します。
- 保存して再起動すると、UEFI Shellが起動します。
- UEFI Shellでアップデートを実行する
fs0:やfs1:などと入力し、USBメモリが認識されているドライブに移動します(lsコマンドでファイル一覧を確認できます)。- 公式手順に従い、アップデート用のスクリプト(例:
AfuEfiFlash.nsh)を実行します。 - 処理が完了するまで絶対に電源を切らず、静かに待ちます。
- 完了後、再起動する
- アップデートが完了したら、
exitコマンドなどでUEFI Shellを終了し、PCを再起動します。 - 再度BIOS画面に入り、バージョンが更新されていることを確認します。
この手順はモデルによって微妙に異なる場合があります。必ず公式の案内を参照してくださいね。
よくあるトラブルと対処法
BIOS周りで特に多いトラブルは「UEFI Shellに入れない」という問題です。
MS-01で報告されているUEFI Shell問題
MS-01の特定のBIOSバージョンでは、ダウンロードしたファイルにUEFI Shellを起動するための実行ファイル(Shell.efi)が含まれていないというケースが報告されています。
この場合、自分でShell.efiファイルを用意するか、別の方法(Windows上でのアップデートツールなど)を探す必要がありますが、いずれにしても 公式サポートの情報を最優先で確認する のが間違いありません。
個人のブログなどで紹介されている回避策もありますが、それらはあくまで参考情報として扱い、自己責任で判断するようにしましょう。
BIOSアップデート後に設定がリセットされた
これは多くのモデルで発生する仕様です。アップデート前に、自分の設定をメモしておくか、スクリーンショットを撮っておくことをおすすめします。
特に、セキュアブート(Secure Boot)やTPM(Trusted Platform Module)の設定は、Windows 11の動作に影響するため、再設定が必要かどうか確認してください。
よくある質問(Q&A)
Q. BIOS画面にすら入れません。どうすればいいですか?
A. まずは Deleteキーを連打するタイミング を変えてみてください。電源ボタンを押した瞬間から、連打を開始するのがコツです。それでもダメなら、F7キーやF2キーも試してみましょう。キーボードが認識される前にOSが起動してしまっている可能性もあります。
Q. BIOSの設定を間違えてしまいました。どうすれば元に戻せますか?
A. BIOS画面内に「Load Optimized Defaults」や「Load Setup Defaults」といった項目があります。それを選択すると、工場出荷時の最適な設定(デフォルト)に戻せます。まずはこれを試してみましょう。
Q. BIOSアップデート中に停電したらどうなりますか?
A. 最悪の場合、PCが起動しなくなる(文鎮化する)可能性があります。BIOSアップデートは必ずバッテリーが十分なノートPC、または無停電電源装置(UPS)が接続された環境で行う のが安全です。
Q. 古いBIOSバージョンのままでも問題ないですか?
A. 特に問題がなければ、そのまま使い続けても問題ありません。ただし、セキュリティ上の修正や、特定のハードウェアとの互換性改善が含まれている場合は、アップデートを検討したほうがよいでしょう。リリースノートを読んで判断するのがおすすめです。
まとめ:MinisforumのBIOSは正しい知識と準備で怖くない
MinisforumのBIOS起動から設定、アップデートまで、一連の流れはいかがでしたでしょうか?
何より大切なのは、公式情報を必ず確認すること と、自己責任で作業を行うという意識 です。
- BIOSに入る基本キーは「Delete」
- モデルによって設定項目やアップデート手順に特徴がある
- アップデートはリスクを伴うため、必要性をよく考えてから実行する
- どうしても不安な場合は、無理せず公式サポートに問い合わせる
この記事で紹介した内容は、あくまでも判断材料の一つとして活用してください。
あなたのMinisforumライフが、より快適で楽しいものになることを願っています!

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