MinisforumのミニPCでWindowsを再インストールしたい、あるいはBIOS設定をいじりたいと思ったときに、まずぶつかる壁が「どのキーを押せばいいのかわからない」という問題です。
実はこれ、Minisforumに限った話ではなく、メーカーによってBIOSアクセスキーはバラバラ。さらに同じMinisforumの中でもシリーズや機種によってキーが違うケースがあるんです。
結論から言うと、Minisforum製品のBIOSアクセスには「Deleteキー」が最も多く採用されていますが、機種によってはF2やF7、Escが使われることもあります。この記事では、2026年7月時点の最新情報を元に、シリーズ別・機種別の正しいキー操作を徹底的に整理しました。
特に2026年に登場した新型モデルではBIOSのUI自体が大きく変わっており、従来の情報だけでは対応しきれなくなっています。この記事ではそうした最新動向も含めて、ユーザーから実際に寄せられた困りごとやトラブル事例を交えながら解説していきます。
MinisforumのBIOSアクセスキーは機種でここまで違う
まず大前提として、Minisforum製品のほとんどのモデルでは起動直後に「Delete」キーを連打することでBIOS設定画面に入ることができます。
しかし、例外もあります。例えば2024年に発売されたMinisforum UN100Pというモデルでは、レビューサイトの検証でF2キーが有効であることが報告されています(haiperformance.nlによる実機レビュー、2024年10月)。公式マニュアルにはこの情報が記載されておらず、ユーザーが実際に試して見つけたケースです。
また、ブートメニュー(USBやDVDから一時的に起動するためのメニュー)に関しては、F7キーがスタンダードです。こちらもMS-A2やAI X1 Proなど、多くのモデルで共通して採用されています。
では、具体的に各シリーズごとに見ていきましょう。
【シリーズ別】BIOSキーとブートメニューキー早見表
| Minisforumシリーズ/機種 | BIOSアクセスキー | ブートメニューキー | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| MS-A2 | Del | F7 | 標準的な構成 |
| AI X1 Pro | Del(F2/Escも可) | F7 | EFIブートのみ対応/レガシーブート非対応 |
| MS-02 Ultra | Del | — | AMIグラフィカルBIOS(タイル式UI)を採用 |
| UM773/SE/LITE | Del | F7 | 機種バージョンでBIOS更新手順が異なる |
| UN100P | F2 | — | 公式マニュアル未記載/実機レビューで確認 |
| MS-01 | Del | — | 公式サポートページに情報が少ない |
| UM690 Pro | Del(推定) | — | BIOS 1.06でブートキー関連の修正あり |
この表は、複数の実機レビューやフォーラムでの報告を元に作成していますが、あくまで2026年7月時点のものです。ファームウェアのアップデートで変更される可能性もあるので、実際の操作時には複数のキーを試してみることをおすすめします。
2026年最新モデルのBIOS事情:MS-02 Ultraで何が変わったか
ここからは特に新しい情報をお届けします。2026年6月に公開された海外レビュー記事(LinuxLinks)によると、Minisforum MS-02 Ultra 285HXではBIOSのインターフェースが従来のテキストベースからAMIグラフィカルBIOSというタイル式のモダンなUIに刷新されています。
従来のMinisforum製品では青い背景に白い文字のテキストベースBIOSが一般的でしたが、MS-02 Ultraでは「Setup」「Boot」「UEFI Shell」「Boot Options」「BBS Menu」といったタイルが並ぶ、直感的な操作が可能な画面になっています。操作方法自体はマウスにも対応しているため、従来のキーボード操作に慣れていないユーザーでも比較的スムーズに扱えるでしょう。
このようなUIの変化は、今後のMinisforum製品にも順次適用されていく可能性が高いです。そのため、過去のモデルと同じ操作方法を前提にすると、少し戸惑うかもしれません。
また、同じく2026年5月に公開されたMinisforum AI X1 Proのレビュー(TechBloat)では、このモデルがEFIブートのみをサポートし、レガシーブートを許可しないという制約があることが明らかになっています。つまり、古いOSのインストールメディアやレガシーモードでしか起動しないUSBメモリを使う場合、起動そのものが不可能になる可能性があります。
この点は非常に重要な落とし穴で、特にWindows 7や古いLinuxディストリビューションをインストールしようとしているユーザーは注意が必要です。AI X1 Proを購入する際には、あらかじめUEFIブートに対応したインストールメディアを用意しておきましょう。
BIOSに入れない…そんなときの実践的トラブルシューティング
ここからは実際のユーザーから寄せられた声をもとに、「キーを押しているのにBIOSに入れない」というケースの対処法をまとめます。複数のQ&Aサイトやフォーラム、レビューサイトでの報告を集約したものなので、実機での再現性が高い内容です。
1. USBポートとキーボードの相性問題
意外と多いのがキーボードがBIOS前の段階で認識されていないというケースです。特にUSBハブを経由していたり、USB 3.0ポートに接続している場合に発生しやすいという報告が複数見られました。
この場合の対処法はシンプルで、キーボードをUSB 2.0ポート(黒い挿し口)に直接接続し直すことです。また、BluetoothキーボードはOSが起動するまでは基本的に使えないと考えてください。どうしてもワイヤレスがいい場合は、専用のUSBドングルを使う2.4GHz無線タイプのキーボードを用意しましょう。
2. クワイエットブート(Quiet Boot)が有効になっている
Minisforumの一部モデルでは、初期設定で「クワイエットブート」という機能がオンになっていることがあります。これは起動時のロゴ表示などを簡略化して起動を高速化する機能ですが、副作用として「Press Del to enter setup」といった画面表示が省略されてしまうことがあります。
そのため、画面上に何も表示されなくても、起動直後からDeleteキーを連打し続けることでBIOSに入れるケースがあります。焦らずに、電源投入後すぐにキーを叩き始める習慣をつけましょう。
3. BIOSアップデート用USBが認識されない
BIOSアップデートを行おうとしてUSBメモリを挿しても、ブートメニューに表示されない、または選択しても同じ画面に戻ってしまうという問題がRedditやServeTheHomeのフォーラムで複数報告されています。
この場合、USBメモリのフォーマット形式がFAT32になっているかを確認してください。NTFSやexFATではUEFIブートが認識しないことがあります。また、ISOファイルを単純にコピーしただけでは起動しません。RufusやBalenaEtcherなどのツールを使って正しくブータブルUSBを作成する必要があります。
裏技:ALT+F5で隠しメニューを表示できる機種がある
ここからは少しマニアックな情報です。Minisforumの一部機種、具体的にはX35Gというモデルで、BIOS画面中に「ALT+F5」キーを押すと、通常は表示されないAdvanced Mode(詳細設定メニュー)が出現することが確認されています(Hackaday.ioプロジェクトページ、2024年11月)。
この裏技が他のモデルでも有効かどうかは現時点では確認できていませんが、もしBIOSに「どこをいじっても設定できない」という項目がある場合には、一度試してみる価値はあるでしょう。ただし、詳細設定メニューでは動作保証外の項目も多いため、変更する際は自己責任でお願いします。
ユーザーから寄せられた生の声:何が困っているのか
複数のプラットフォーム(価格.comクチコミ、Reddit、ServeTheHomeフォーラム)で確認されたユーザーの声を集約すると、次のような傾向が見えてきました。
ポジティブな声(少数ながら存在):
- F7キーでブートメニューがすぐに出て、USBインストールがスムーズにできた
- 意外とあっさりBIOSに入れて拍子抜けした
ネガティブな声・不満(こちらのほうが圧倒的に多い):
- 公式マニュアルにBIOSアクセス方法が一切記載されておらず、キーを探すのに時間を無駄にした
- サポートに問い合わせても返信がなく、結局フォーラムで情報を探した
- BIOSアップデートの手順が複数存在し(機種ごとに違う)、どれが正しいのか判断できない
- USBメモリを挿してもブートメニューに表示されず、OSの再インストールができない
- サポートページが整備されておらず、ドライバやBIOSファイルのダウンロード先がわかりにくい
特に「公式マニュアルに書いていない」という声は非常に多く、これがMinisforumユーザーの最大の不満点と言っても過言ではありません。この記事がそのギャップを埋める一助になれば幸いです。
Minisforum製品選びでおさえておきたい3つのポイント
最後に、これからMinisforum製品の購入を検討している方に向けて、BIOS周りで気をつけるべきポイントをまとめておきます。
ポイント1:最新モデルはBIOSのUIが変わる可能性がある
MS-02 Ultraで採用されたグラフィカルBIOSは、今後のフラッグシップモデルにも順次搭載されていくでしょう。従来のテキストBIOSに慣れている方は最初は戸惑うかもしれませんが、操作自体はむしろ直感的になっています。心配するほどのことはありません。
ポイント2:AI X1 Proはレガシーブート非対応を理解しておく
古いOSや特殊なブートメディアを使う予定があるなら、AI X1 Proは避けたほうが無難です。UEFIブートのみという制約は、意外と後になって足を引っ張ることがあります。
ポイント3:UN100PやMS-01など、情報が少ないモデルは要注意
これらのモデルは公式サポート情報が少なく、ユーザーコミュニティの知恵に頼らざるを得ない部分があります。購入前にあらかじめフォーラムなどで情報収集しておくことをおすすめします。
おすすめMinisforum製品
ここからは、BIOSアクセスのしやすさやサポート状況も考慮したうえで、特におすすめできるMinisforum製品を紹介します。
まとめ:正しいキーを知っていればMinisforumのBIOS操作は怖くない
Minisforum製品のBIOSやブートメニューへのアクセスは、基本的にはDeleteキーとF7キーを覚えておけば間違いありません。しかし、UN100Pのような例外や、MS-02 Ultraのような最新UIの登場により、状況は徐々に変化しています。
何より大切なのは、「自分の機種ではどのキーが有効なのか」を事前に確認しておくことです。この記事がその確認作業の一助になれば嬉しく思います。
どうしてもわからない場合は、Minisforumの公式サポートに問い合わせるのが一番確実ですが、残念ながら現状ではサポートのレスポンスにややばらつきがあるようです。その場合は、Redditのr/MiniPCsやServeTheHomeのフォーラムなど、英語圏のコミュニティで検索してみるのも有効な手段です。日本語の情報が少ない分、海外フォーラムには多くの実機検証情報が蓄積されています。
正しいキー操作をマスターして、あなたのMinisforumライフをもっと快適なものにしてください。

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