小型でありながら、侮れないパフォーマンスを誇るミニPCが登場しました。「NiPoGi AM21」は、AMDの最新アーキテクチャを採用したRyzen 7 8745HSプロセッサを搭載し、コンパクトボディに高い処理能力を詰め込んだモデルとして注目を集めています。
この記事では、NiPoGi AM21の基本スペックはもちろん、実際のベンチマークスコアやゲーム性能、消費電力や騒音レベルといった実用的な評価まで、専門メディアのテスト結果をもとに詳しく解説していきます。購入を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
NiPoGi AM21 8745HS搭載モデルの基本スペック
まずは、NiPoGi AM21の主要なスペックを確認しておきましょう。
- プロセッサ:AMD Ryzen 7 8745HS(8コア / 16スレッド、最大ブーストクロック4.9GHz、Zen 4アーキテクチャ)
- 内蔵GPU:AMD Radeon 780M(12コア、RDNA 3アーキテクチャ)
- メモリ:32GB DDR5-5600(SO-DIMMスロット×2、最大96GBまで拡張可能)
- ストレージ:1TB M.2 NVMe SSD(PCIe 4.0 x4)、空きM.2スロット×1(最大4TBまで拡張可能)
- ポート類:USB4×1(背面、40Gbps、PD対応、DisplayPort 1.4出力可能)、USB-C 3.2 Gen2×1(前面)、USB-A 3.2 Gen2×2(前面)、USB-A 3.2 Gen1×2(背面)、HDMI 2.1×2、2.5GbE LAN×1、1GbE LAN×1
- ワイヤレス:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
- サイズ・重量:119.2×119.2×36.9mm、約570g
- 付属品:VESAマウントキット、HDMIケーブル、電源アダプタ(90W)
- OS:Windows 11 Pro(プリインストールモデルあり)
NiPoGi AM21の実際の性能は?
気になるのはやはり、実際の処理性能です。専門メディアによるベンチマークテストの結果を見てみましょう。
CPU性能と総合スコア
- Cinebench R24:シングルコア 104点 / マルチコア 872点
- Geekbench 6:シングルコア 2,546点 / マルチコア 12,333点
これらのスコアは、同価格帯のミニPCと比較しても十分に競争力のある水準です。特にマルチコア性能は、動画編集やデータ処理など負荷の高い作業にも対応できる実力を持っています。
内蔵GPUのゲーム性能
AMD Radeon 780Mは、内蔵GPUとしては非常に高いパフォーマンスを誇ります。3DMark Time Spyのスコアは3,207点でした。
実際のゲームプレイ想定としては、以下のような目安になります。
- 軽めのオンラインゲーム(『LoL』『APEX』など):快適に動作
- ミドルクラスのゲーム(『Anno 1800』など):中設定で25FPS前後
- 最新のAAAタイトル(高画質):厳しい
あくまで「軽いゲームなら楽しめる」レベルと捉えておくとよいでしょう。
冷却性能と騒音レベル
ミニPCを選ぶうえで、冷却性能と騒音は非常に重要なポイントです。
NiPoGi AM21は、高負荷時に85℃で温度制限(サーマルスロットリング)がかかることが確認されています。
- アイドル時:約28〜30dB(A)
- 高負荷時:約36dB(A)
アイドル時は非常に静かで、オフィス環境やリビングでも気になりません。ただし、高負荷時にはファン音がやや気になるレベルになることがあります。筐体付近での測定値となるため、実際の使用環境ではもう少し小さく感じられるでしょう。
また、消費電力は以下のとおりです。
- アイドル時:7〜8W
- 高負荷時:62〜72W
省電力性能は優秀で、長時間の使用でも電気代を気にしすぎる必要はなさそうです。
ポート構成の魅力
NiPoGi AM21の大きな強みのひとつが、充実したポート構成です。
- USB4ポート:40Gbpsの高速データ転送に加え、外部GPU(eGPU)や高速ストレージの接続に対応します。DisplayPort出力にも対応しているので、さらにモニターを増やしたい場合にも便利です。
- HDMI 2.1ポート×2:4K / 120Hz出力に対応。
- デュアルLAN:2.5GbEと1GbEの2系統を搭載。NAS環境の構築やネットワークエンジニアの検証用途にも使いやすい仕様です。
最大で4画面同時出力(HDMI 2.1×2 + USB4 DP + USB-C DP)が可能なため、複数モニターを使う作業環境にもぴったりです。
NiPoGi AM21のメリットとデメリット
ここまでの情報を踏まえ、メリットとデメリットを整理しておきましょう。
メリット
- コンパクトなボディに高い処理性能を搭載
- USB4ポート搭載で拡張性が高い
- デュアルLAN(2.5GbE + 1GbE)でネットワーク用途にも強い
- 4画面同時出力に対応し、マルチモニター環境に最適
- メモリとストレージの拡張性が比較的高い
デメリット
- 高負荷時に85℃でサーマルスロットリングが発生する可能性がある
- 搭載RAMやSSDが無名メーカーの場合があり、品質にばらつきが考えられる
- Wi-FiがWi-Fi 6までで、最新の6Eや7には非対応
- 高負荷時はファン騒音がやや気になるレベルになることがある
- 日本国内での正規代理店やサポート体制が明確でない
こんな人におすすめ
向いている人
- デスクスペースを節約したいが、ある程度の処理能力が必要な方
- 複数モニターを使用するオフィスワークや動画編集を行う方
- 省電力で静かなPCを求める方(アイドル時は特に静かです)
- 軽いゲームも楽しみたい方
向いていない人
- 最新のAAAゲームを高画質でプレイしたいゲーマー
- メーカーのブランド力やサポート体制を重視する方
- 究極の静音性を求める方(高負荷時はファン音が発生します)
購入前に確認しておきたい注意点
NiPoGi AM21の購入を検討する際は、以下の点を考慮しておくとよいでしょう。
- 冷却性能:サーマルスロットリングにより、公称スペック通りのピーク性能が出ないケースがあることを理解しておきましょう。
- 搭載パーツの品質:無名メーカーのRAMやSSDが使われている可能性があり、品質にばらつきがあるかもしれません。
- サポート体制:日本国内での正規代理店やサポート体制が明確ではありません。購入時は販売店の返品・保証ポリシーをよく確認することをおすすめします。
- 価格と在庫:価格や在庫状況は変動します。購入の際は販売ページで最新情報を確認してください。
NiPoGi AM21 8745HSに関するよくある疑問
Q. ゲームはできますか?
A. 軽いゲームであればプレイ可能です。Radeon 780Mの性能は内蔵GPUとしては高い水準にありますが、最新の大作ゲームを高画質で楽しむのは難しいでしょう。
Q. Windowsはプリインストールされていますか?
A. Windows 11 Proがプリインストールされたモデルが販売されています。購入時にOSあり・なしを選べる場合があるので、販売ページで確認してみてください。
Q. VESAマウントはできますか?
A. 可能です。付属品にVESAマウントキットが含まれているので、モニター背面などに設置できます。
まとめ:NiPoGi AM21 8745HSはコスパ志向のミニPCとして有力な選択肢
NiPoGi AM21は、コンパクトサイズにAMD Ryzen 7 8745HSとRadeon 780Mを搭載した、コストパフォーマンスに優れたミニPCです。USB4やデュアルLANなど拡張性も高く、オフィスワークから動画編集、軽いゲームまで幅広い用途に対応できる実力を持っています。
ただし、冷却性能や搭載パーツの品質、サポート体制にはやや不安が残るのも事実です。購入する際は、販売ページの詳細をよく確認し、自分の用途に合っているかを判断する材料としてください。
小型PCの導入を検討している方にとって、NiPoGi AM21は十分にチェックする価値のある一台と言えるでしょう。


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