Minisforum X1シリーズとは?まず知っておきたい基本
ミニPC市場で注目を集めているMinisforumから、「X1」シリーズが登場しています。特に「X1 Lite」と「X1-255」の2モデルが話題で、「コンパクトなのにここまでできるのか」と驚くユーザーも少なくありません。
この記事では、Minisforum X1シリーズの各モデルを比較しながら、どちらを選ぶべきか、どんな人に向いているのかを整理していきます。スペックや価格、拡張性の違いまで、購入前に知っておきたいポイントをまとめました。
各モデルのスペックと価格を比較
Minisforum X1シリーズには、現時点で主に2つのモデルがラインアップされています。どちらもCPUにAMD Ryzen 7 255を搭載し、グラフィックスはRadeon 780Mというハイスペックな構成です。
大きな違いは、メモリの最大容量と本体サイズ、そして価格帯にあります。
X1 Lite
X1 Liteは、シリーズの中でも特に拡張性を重視したモデルです。
- CPU:AMD Ryzen 7 255(8コア/16スレッド)
- GPU:AMD Radeon 780M
- メモリ:DDR5-5600 SO-DIMMスロット×2(最大128GB)
- ストレージ:M.2 2280 PCIe4.0スロット×2(最大8TB)
- ポート:OCuLink、USB4(40Gbps)、HDMI 2.1、DP1.4、2.5G LAN
- サイズ/重量:130×126×47.2mm / 0.67kg
- OS:Windows 11 Proプリインストール
コンパクトな筐体ながら、メモリは最大128GBまで搭載可能です。動画編集や仮想マシンを使うようなヘビーユーザーにとっても、十分すぎる拡張性を備えています。
メリット
- 最大128GBメモリ対応で、将来のアップグレードにも柔軟に対応できる
- 軽量コンパクトでデスク周りをスッキリさせられる
- 静音設計(35dB以下)で、作業環境を選ばない
デメリット
- X1-255と比べると価格がやや高めになる傾向がある
- 発売から日が浅く、日本語のレビューがまだ多くない
こんな人に向いています
- 省スペースでハイスペックなPCが欲しい人
- OCuLink経由で外部GPU(eGPU)を使いたいゲーマーやクリエイター
- マルチモニター環境を構築したい人
向いていない人
- とにかく安いPCを探している人
- 自作PCにこだわりがあり、パーツを自分で選びたい人
X1-255
X1-255は、日本国内の正規代理店であるリンクスインターナショナルが販売を担当しているモデルです。2025年7月5日発売で、国内サポートを受けられる点が大きな特徴です。
- CPU:AMD Ryzen 7 255(8コア/16スレッド)
- GPU:AMD Radeon 780M
- メモリ:32GBまたは64GB(DDR5-5600)
- ストレージ:1TB SSD(M.2 2280 PCIe 4.0)、増設スロット×1
- ポート:OCuLink、HDMI 2.1、DP2.0、USB4×2、2.5G LAN
- OS:Windows 11 Proプリインストール
- サイズ/重量:128×126×52mm / 約600g
発売当初の価格は、32GBモデルが83,990円、64GBモデルが96,790円(税込)でした。
メリット
- 日本の代理店サポートが受けられるので、初期不良や故障時に安心
- OCuLinkアダプタが付属しており、すぐに外部GPUを試せる
- 完成品として届くので、開封してすぐに使える
デメリット
- X1 Liteに比べて最大メモリが64GBまで(X1 Liteは128GB)
- 筐体の厚みがX1 Liteより約5mm厚い
こんな人に向いています
- 国内サポートを重視する人
- ベアボーンではなく、すぐに使える状態を求める人
- ゲーム用途でOCuLinkを使う予定がある人
向いていない人
- 最大128GBのメモリ拡張を前提としている人
- 自分でメモリやSSDを選んで組みたい人
X1 LiteとX1-255の違いを整理
ここまで読んで「どちらも似ている」と感じた人もいるかもしれません。改めて、両モデルの違いを整理します。
| 比較項目 | X1 Lite | X1-255 |
|---|---|---|
| 最大メモリ | 128GB | 64GB |
| サイズ | 130×126×47.2mm | 128×126×52mm |
| 重量 | 0.67kg | 約0.6kg |
| 国内代理店サポート | 不明 | あり(リンクスインターナショナル) |
| OCuLinkアダプタ付属 | 記載なし | あり |
性能面での大きな差はメモリ上限です。X1 Liteは128GBまで対応しているため、メモリを大量に消費する作業をする人にとっては大きなアドバンテージになります。
一方、X1-255は国内サポートが明確で、OCuLinkアダプタも付属するため、「とりあえずすぐに使いたい」という人にはこちらが選ばれやすいでしょう。
OCuLinkポートとは?何ができるの?
両モデルに共通して搭載されているのが「OCuLink」ポートです。
OCuLinkは、外部GPU(eGPU)を接続するためのインターフェースで、USB4よりも安定した帯域を確保できるのが特徴です。ゲームや3Dレンダリングなど、グラフィックス性能が求められる作業をしたい場合に、外付けのグラフィックボードを接続して性能を引き上げられます。
ただし、OCuLinkはホットスワップ(電源を入れたままの抜き差し)には対応していないため、接続や取り外しの際は必ず電源を切ってから行う必要があります。この点は購入前に理解しておきましょう。
ベアボーンキットの注意点
Amazonなどでは、Minisforum AI X1が「ベアボーンキット」として販売されていることがあります。
ベアボーンキットとは、CPUやマザーボード、電源などは搭載されているものの、メモリやストレージ、OSが付属していない状態の製品です。つまり、別途以下のものを用意する必要があります。
- DDR5 SO-DIMMメモリ
- M.2 SSD
- WindowsなどのOS
価格は安く見えますが、これらを別途購入するとトータルコストが上がる点に注意してください。「安かったから買ったのに、メモリとSSDを買い足したら思ったより高くなった」という失敗を防ぐためにも、購入前に「ベアボーンなのか」「完成品なのか」を必ず確認しましょう。
よくある疑問
Q. X1 LiteとX1-255はどっちがおすすめ?
目的によって変わります。
- 国内サポートや付属品を含めたトータルの使いやすさを重視するならX1-255
- 最大メモリ128GBを活かした拡張性を優先するならX1 Lite
どちらもCPUは同じなので、基本性能に差はありません。あとは価格とサポート体制、メモリ上限のどれを重視するかで選ぶとよいでしょう。
Q. Windows 11 Proは最初から入ってる?
X1 LiteとX1-255の完成品モデルには、Windows 11 Proがプリインストールされています。ベアボーンキットを選んだ場合は別途OSを用意する必要があるので注意してください。
Q. OCuLinkでどんなグラフィックボードが使える?
OCuLink経由で接続できるグラフィックボードには制限がありますが、一般的なデスクトップ向けGPUの多くが対応しています。ただし、電源供給やドライバの設定など、環境によっては動作確認が必要な場合もあります。購入前に公式の対応情報やユーザーレポートを確認することをおすすめします。
今後の展開に注目
一部の海外メディア(Notebookcheck)では、MinisforumがAI X1シリーズにRyzen AI 9 HX 470プロセッサを搭載した新バージョンを投入する計画があると報じられています。
このモデルはより高性能なRyzen AI 9 HX 470(Radeon 890M)を搭載し、ベアボーン価格で$719.90〜になるとされていますが、2026年7月現在、日本国内での発売は正式に発表されていません。
現時点では「将来的にこんなモデルが出るかもしれない」という予想情報として捉えておき、購入判断の材料にする際はあくまで参考程度にしてください。
Minisforum X1シリーズのまとめ
Minisforum X1シリーズは、コンパクトながらハイスペックなミニPCを求めるユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢です。
- X1 Lite:最大128GBメモリに対応し、拡張性を最重視する人に
- X1-255:国内サポートと付属品の充実度で、すぐに使いたい人に
どちらもRyzen 7 255とRadeon 780Mという高性能な構成を備え、OCuLinkによる外部GPU拡張も可能です。デスク周りをスッキリさせながら、ゲームやクリエイティブ作業もこなせる1台をお探しなら、ぜひ検討してみてください。
購入前には、ベアボーンか完成品か、OSやメモリ・SSDが付属しているかを必ず確認しましょう。価格や仕様は変更される場合があるので、最新情報は各販売ページや公式サイトでご確認ください。

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