ミニPC市場で存在感を高めている「GMKtec」と「Geekom」。どちらもコンパクトなボディに高いパフォーマンスを詰め込んだ製品を展開していますが、「どちらを選べばいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、GMKtecとGeekomの違いや特徴、2026年に登場した最新モデルを中心に比較しながら、あなたに合った選び方をわかりやすく解説していきます。
GMKtecとGeekomはどんなメーカー?
まずは両ブランドの立ち位置を簡単に整理しておきましょう。
GMKtecは、コストパフォーマンスに優れたミニPCを数多く展開しているメーカーです。ゲーミングやクリエイティブ用途に対応したハイスペックモデルから、エントリー向けの手頃なモデルまで幅広いラインナップが特徴。特にOCuLinkポートを搭載したモデルが多く、外部GPU(eGPU)と接続してグラフィック性能をアップグレードできる点が強みです。
Geekomは、洗練されたデザインと安定した品質で知られるブランドです。ビジネス用途からパワーユーザー向けまで、しっかりとした作り込みが評価されています。近年はAMD Ryzenシリーズを積極的に採用し、パフォーマンス面でも注目を集めています。
両ブランドとも2026年に新モデルを発表しており、ミニPC市場でますます目が離せない存在になっています。
2026年注目の最新モデルを比較
ここからは、2026年に登場した両ブランドの主要モデルを具体的に見ていきましょう。
Geekomの2026年ラインアップ
Geekomは2026年に向けて、複数の新モデルを発表しています。
Geekom A5 Pro 2026 Edition
Geekomのエントリー〜ミドルレンジを担うモデルです。
- 搭載CPU:AMD Ryzen 5 7530U(Zen 3アーキテクチャ、6コア)
- メモリ:DDR4-3200(ベース構成は16GB)
- ストレージ:1TB SSD(ベース構成)
- 価格:599ユーロ(ドイツ市場参考価格)から
- 発売時期:2026年2月予定
実用的なスペックを手頃な価格でまとめたモデルです。オフィスワークやWeb閲覧、動画視聴が中心の方には十分な性能と言えるでしょう。
ただし、搭載CPUはZen 3ベースのアーキテクチャで、DDR4メモリを採用している点は最新のハイエンドモデルと比較するとやや旧世代に感じられるかもしれません。
こんな人に向いています:
- コストパフォーマンスを最重視する方
- 日常使いのPCを探している方
- 初めてのミニPCを検討している方
Geekom A9 Max 2026 Edition
GeekomのハイエンドモデルとなるのがA9 Max 2026 Editionです。
- 搭載CPU:AMD Ryzen AI 400シリーズ(詳細なモデルは未確定)
- 発売時期:2026年第2四半期予定
最新のRyzen AIプロセッサを搭載することで、従来モデルを大きく上回る処理性能とAI処理能力が期待されています。
前モデルのA9 Maxが好評だったことを考えると、後継機種としての完成度の高さが予想されます。ただし、正確な発売日や価格、完全なスペックは現時点では未確定です。
こんな人に向いています:
- 高いコンピューティング性能を求める方
- クリエイターや開発者の方
- 最新技術をいち早く試したい方
Geekom IT15 2026 Edition
Intelファンに注目のモデルがIT15 2026 Editionです。
- 搭載CPU:Intel Core Ultra 300シリーズ(Panther Lake-H)予定
- 発売時期:2026年第2四半期予定
Intelの最新プラットフォームを採用し、ビジネス用途からクリエイティブ用途まで幅広くカバーするスペックが見込まれています。マザーボードが一新されるため、旧モデルとの互換性はない点には注意が必要です。
こんな人に向いています:
- Intelプラットフォームを好む方
- ビジネス用途で安定した性能を求める方
- 最新のIntelプロセッサを試したい方
Geekom A9 Mega
Geekomの最上位モデルとして発表されたのがA9 Megaです。
- 搭載CPU:AMD Ryzen AI Max+ 395(Strix Halo、16コア)
- メモリ:最大128GB RAM対応
- 価格:1,899ドルから
- ステータス:Kickstarterキャンペーン開始前
圧倒的なCPU性能と大容量メモリ対応が特徴で、AI開発やエンジニアリング、プロフェッショナル向けのワークロードを想定したモデルです。
ただし、非常に高価なことと、Kickstarterを通じた販売が予定されているため、一般販売の時期や日本での入手方法は現時点では不透明です。
こんな人に向いています:
- AI開発に取り組むエンジニアの方
- プロフェッショナル用途で最高峰の性能を求める方
- 予算をあまり気にしない方
向いていない人:
- 一般ユーザー
- 予算が限られている方
GMKtecの2026年ラインアップ
GMKtecも2026年モデルを着実に投入しています。
GMKtec NucBox K16
GMKtecのミドルレンジを代表するモデルです。
- 搭載CPU:AMD Ryzen 7 7735HS(Zen 3+、8コア)
- メモリ:32GB LPDDR5-6400
- インターフェース:USB4、OCuLink搭載
- 価格:619.99ユーロ(512GB SSDモデル)から
- ステータス:発売済み
このモデルの最大の特徴は、OCuLinkポートを搭載していることです。OCuLinkを使えば外部GPU(eGPU)と接続でき、内蔵グラフィックでは足りないゲームや3D処理のパフォーマンスを大幅に引き上げられます。
また、USB4にも対応しており、高速データ転送や外部ディスプレイ接続にも柔軟に対応可能です。
LPDDR5-6400という高速メモリを採用しているのも好印象。ただし、標準搭載のストレージはPCIe 3.0 SSDで、M.2スロット自体はPCIe 4.0に対応しているものの、最高速度を引き出すには別途SSDの交換が必要な点は知っておくとよいでしょう。
こんな人に向いています:
- eGPUの利用を検討している方
- ミドルレンジの性能で十分だけど拡張性も欲しい方
- USB4の便利さを活かしたい方
向いていない人:
- 最新CPUにこだわる方(7735HSはRembrandt Refreshベース)
GMKtec EVO-T1
GMKtecのハイエンドモデルがEVO-T1です。
- 搭載CPU:Intel Core Ultra 9 285H
- メモリ:64GB DDR5 RAM
- インターフェース:OCuLink搭載、2.5GbE LAN×2
- ストレージ:M.2スロット×3
- 価格:999ドル(公式)から
- ステータス:発売済み
Core Ultra 9 285Hを搭載した高性能モデルで、OCuLinkによるeGPU接続、デュアル2.5GbE LAN、3つのM.2スロットによる大容量ストレージ拡張性が魅力です。
仮想化やAI処理、動画編集などの負荷の高いワークロードにも対応できるスペックを持っています。
ただし、専門メディアのレビューによると、フル負荷時にはファン騒音がやや大きくなる傾向があるとのこと。筐体もプラスチック製で、高級感を求める方には物足りないかもしれません。
こんな人に向いています:
- 開発者やクリエイターの方
- 仮想化やAI処理を行う方
- 高い拡張性を求める方
向いていない人:
- 静かな環境で使いたい方
- デザインや質感を重視する方
GMKtec EVO-T2
CES 2026で参考展示されたEVO-T2は、EVO-T1の後継機種です。
- 搭載CPU:Intel Core Ultra 300シリーズ予定
- ステータス:発表済み(発売時期未定)
CES 2026ではIntel CEOがサインした実機が展示されるなど、注目度の高いモデルです。詳細スペックはまだ明らかにされていませんが、最新のIntelプロセッサを搭載したハイエンドモデルになる見込みです。
発売日や価格は現時点では未確定のため、今後の公式情報を待つ必要があります。
比較対象として押さえておきたい既存モデル
GMKtec K8 Plus
GMKtecの既存モデルですが、現時点でも十分な競争力を持っています。
- 搭載CPU:AMD Ryzen 7 8845HS(NPU内蔵)
- インターフェース:OCuLink搭載
- 冷却:デュアルファン
- 価格:約189,550円(32GB/1TBモデル、ヨドバシ.com参考価格)
最新のRyzen 8000シリーズを搭載し、NPU(Neural Processing Unit)を内蔵しているため、AI関連の処理にも対応できます。OCuLink搭載でeGPU接続も可能。デュアルファンによる冷却性能の高さや、天板が開閉式でメンテナンスしやすい点も評価されています。
個人ブログのレビューでは、インターフェースが背面に集中していない点がやや気になるという声もありましたが、総合的にはバランスの良いモデルと言えるでしょう。
どちらを選ぶべき?ブランド別の特徴まとめ
ここまでの情報をもとに、GMKtecとGeekomの選び方を整理します。
GMKtecが向いている人
- 拡張性を重視する方:OCuLink搭載モデルが多く、eGPUでのアップグレードがしやすい
- コストパフォーマンスを求める方:同スペック帯では価格が抑えめな傾向
- カスタマイズを楽しみたい方:天板開閉式など、自分でいじれる設計のモデルが多い
- ゲームやクリエイティブ用途も視野に入れている方:ハイスペックモデルが揃っている
Geekomが向いている人
- デザインや質感を重視する方:洗練された筐体デザインが特徴
- ビジネス用途で使いたい方:安定した品質と信頼性に定評がある
- 最新CPUをいち早く試したい方:Ryzen AI 400シリーズやCore Ultra 300シリーズを採用予定
- Intelプラットフォームを好む方:IT15シリーズなどIntel搭載モデルが充実
価格帯で見る傾向
- エントリー帯(〜6万円程度):Geekom A5 Pro 2026 Editionが有力候補。ただし日本円での価格は未確定。
- ミドル帯(6万円〜10万円程度):GMKtec NucBox K16が拡張性の高さで魅力。GeekomのA9シリーズも選択肢に入る。
- ハイエンド帯(10万円以上):GMKtec EVO-T1とGeekom A9 Megaが競合。用途と予算で判断するのがよいでしょう。
よくある質問
GMKtecとGeekom、どちらが壊れにくい?
両ブランドとも品質には定評がありますが、特にGeekomはビジネス用途でも採用されることが多く、安定性を重視した設計とされています。GMKtecもコストパフォーマンスを保ちながら一定の品質を確保しています。
OCuLinkって何ですか?
OCuLink(オーシーユーリンク)は、外部GPU(eGPU)と接続するためのインターフェース規格です。ミニPCの内蔵グラフィックでは物足りない場合に、外付けのグラフィックボードを接続してゲームや3D処理の性能を大幅に向上させられます。GMKtecはこのOCuLink搭載モデルが多く、拡張性を重視するユーザーに支持されています。
2026年モデルはいつ買える?
- Geekom A5 Pro 2026 Edition:2026年2月発売予定
- Geekom A9 Max 2026 / IT15 2026:2026年第2四半期予定
- Geekom A9 Mega:Kickstarterキャンペーン開始前(時期未定)
- GMKtec NucBox K16 / EVO-T1:発売済み(購入可能)
- GMKtec EVO-T2:発売時期未定
発売時期は変更される可能性があります。購入を検討する際は、公式サイトや販売ページで最新情報を必ず確認するようにしてください。
日本で買えますか?
GMKtec製品はヨドバシ.comなど日本の大手ECサイトでも取り扱いがあります。Geekom製品も公式オンラインストアやAmazonなどで購入できるケースが多いですが、2026年新モデルについては日本での販売開始時期や価格はまだ未確定のものもあります。
まとめ:GMKtecとGeekom、あなたに合うのはどっち?
GMKtecとGeekomは、どちらも魅力的なミニPCを展開しているブランドです。
拡張性やコスパを重視するならGMKtec。特にOCuLink搭載モデルは、将来eGPUを追加することで長く使い続けられるのが強みです。
デザインや安定性、最新CPUを重視するならGeekom。ビジネスシーンでも使える質感と信頼性は大きな魅力です。
どちらにも一長一短があります。「何に使いたいか」「どのくらいの予算か」「今後アップグレードする可能性はあるか」を基準に選ぶと、きっと自分に合った一台に出会えるはずです。
購入前には必ず公式サイトや販売ページで最新の価格やスペックを確認し、じっくり比較検討してみてくださいね。

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