Minisforum UN150P ミニPCとは?エントリーモデルの基本スペック
みなさんは、デスク周りをスッキリさせたいけど、性能もそこそこ欲しい……そんなわがままな願望を持ったことはありませんか?
そんなときに注目したいのが、コンパクトなボディに必要十分なスペックを詰め込んだミニPCという選択肢です。今回は、2025年1月に登場したMinisforum UN150PというミニPCを徹底的に見ていきます。
この製品は、Intelの最新エントリー向けCPUである「N150」を搭載。オフィスワークやWeb閲覧、動画視聴といった日常使いを想定した、手頃な価格帯のモデルです。
まずは、気になる基本スペックからチェックしていきましょう。
主要スペック一覧
Minisforum UN150Pの公式スペックは以下のとおりです。
- プロセッサ:Intel N150(4コア/4スレッド、最大3.6GHz、TDP 6W)
- メモリ:16GB DDR4-3200(シングルチャネル、最大16GB)
- ストレージ:512GB M.2 SATA SSD(256GBモデルもあり)
- 拡張ストレージ:2.5インチSATAスロット×1、TFカードスロット×1
- グラフィックス:Intel UHD Graphics(内蔵)
- 有線LAN:2.5Gbps×1
- 無線LAN:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2
- サイズ:127.5×112.4×39.9mm
- 重量:約350g
- OS:Windows 11 Pro プリインストール
- 付属品:VESAマウントブラケット、ACアダプター
このスペックを見て、「N150って何?」と思った方もいるかもしれません。簡単に言うと、Intelがエントリー向けに用意している省電力CPUで、前世代の「N100」の後継にあたります。TDPがわずか6Wと非常に消費電力が少ないのが特徴です。
このミニPCが向いている人・向いていない人
どんな商品にも、得意なことと苦手なことがあります。Minisforum UN150Pも例外ではありません。購入前に、自分の使い方と合っているかどうかをしっかり見極めることが大切です。
こんな人におすすめ
- デスク周りをコンパクトにしたい人:本体サイズは約12.7×11.2cmで、手のひらサイズ。モニターの裏にVESAマウントで固定すれば、PCの存在をほぼ感じさせません。
- オフィスワークやWeb閲覧がメインの人:WordやExcel、メール、Web会議といった用途なら、十分な処理能力を発揮します。
- 動画視聴をよくする人:HDMIとUSB-C(DisplayPort Alternate Mode対応)の3画面出力に対応しているので、サブモニターで動画を流しながら作業するといった使い方も快適です。
- 複数モニターを使いたい人:最大3台のディスプレイに出力できるので、作業効率を大幅にアップできます。
- 2.5Gbpsの有線LAN環境を活かしたい人:一般的な1Gbps LANよりも高速な2.5Gbps LANを搭載。NASとのデータ転送などが快適になります。
- 低コストでセカンドPCが欲しい人:価格帯が手頃なので、メインPCとは別にサブマシンとして導入しやすいのも魅力です。
こんな人には向いていません
- PCゲームを楽しみたい人:内蔵グラフィックスの性能は限定的です。3Dゲームや負荷の高いゲームは快適に動作しません。
- 動画編集や3DCG制作をする人:メモリが最大16GBまで、かつシングルチャネルという制約があり、高負荷なクリエイティブ作業には不向きです。
- 将来の拡張性を重視する人:メモリは交換可能ですが、最大容量が16GBで増設はできません。ストレージもM.2 SATA接続のため、NVMe SSDと比べると転送速度は遅めです。
- 超高速なNVMe SSDの性能を求める人:ストレージがSATA接続のため、読み書き速度はNVMe搭載モデルには及びません。
このように、Minisforum UN150Pは「できること」と「できないこと」がはっきりしている製品です。自分の使い方としっかり照らし合わせて判断することが重要です。
気になるパフォーマンスは?実測データで見る性能
スペックだけを見ても、実際の使い心地はイメージしづらいですよね。そこで、信頼できる専門メディアのベンチマークテスト結果をもとに、実際のパフォーマンスを確認してみましょう。
ドイツの大手ITメディア「heise online」が実施した実機テストでは、以下のようなスコアが記録されています。
- PCMark 10:3,295点
- Cinebench R24(シングル):62点
- Cinebench R24(マルチ):187点
- Geekbench 6(シングル):1,271点
- Geekbench 6(マルチ):3,068点
これらのスコアは、あくまで特定のテスト環境での結果ですが、目安として考えることができます。
PCMark 10のスコアが3,000点台ということは、オフィスワークやWebブラウジング、動画視聴といった日常的な作業は、ストレスなくこなせるレベルといえるでしょう。
また、気になるのが消費電力と静音性。同じテストによると、アイドル時は約6W、最大負荷時でも約29Wという非常に低い消費電力でした。電気代を気にせず常時稼働させられるのは、エントリーモデルならではの大きなメリットです。
騒音レベルも、筐体付近で約34dB(A)、1メートル離れると約20dB(A)まで下がるとのこと。これは図書館なみの静かさで、オフィスや寝室で使ってもほとんど気にならないレベルでしょう。
他モデルとの違いは?N100搭載の前モデルと比較
Minisforum UN150Pの前モデルにあたる「UN100P」は、Intel N100を搭載していました。N150はその進化版という位置づけです。
具体的にどこが変わったのかというと、主に以下のポイントです。
- 最大動作クロックの向上:N100が最大3.4GHzだったのに対し、N150は最大3.6GHzにアップ。
- GPUクロックの向上:内蔵グラフィックスの動作クロックも向上し、ベンチマークスコアで約15%の性能向上が見られています。
ただし、ベースとなるアーキテクチャは同じで、コア数やスレッド数(4コア/4スレッド)に変化はありません。
ポート構成やデザインは前モデルからほぼ引き継がれており、USB-C(DP Alt Mode対応)や2.5G LANといった、この価格帯では珍しい充実したインターフェースはそのまま継承されています。
つまり、UN100Pと比較すると、Minisforum UN150Pは「微妙に性能が上がったマイナーチェンジモデル」と捉えるのが適切でしょう。すでにN100搭載モデルを持っている人がわざわざ買い替える必要はありませんが、これから購入するなら新しいN150搭載モデルを選ぶのが無難です。
購入前に知っておきたい注意点
Minisforum UN150Pを検討する際に、いくつか知っておいたほうがいい注意点があります。
メモリはシングルチャネル・最大16GBまで
まず、メモリはシングルチャネル構成で、最大容量が16GBに制限されています。デュアルチャネル構成と比べるとメモリ帯域が半分になるため、メモリを多く使うマルチタスクや大容量データの処理には影響が出る可能性があります。
また、将来的にメモリを増設することはできません(交換は可能ですが、最大16GBのままです)。そのため、購入時に16GBモデルを選んでおくのがおすすめです。
USB-Cポートは充電に対応していない
USB-CポートはDisplayPort Alternate Modeに対応しており、映像出力は可能です。しかし、本体への給電(PD-in)には対応していません。そのため、本体を使うには付属のACアダプターが必要になります。外出先でUSB-Cのモバイルバッテリーから給電……といった使い方はできないので注意しましょう。
ストレージはSATA接続
M.2 SSDを搭載していますが、接続規格はSATAです。一般的なNVMe SSDと比べると転送速度は遅めです。大容量のファイルを頻繁に読み書きするような使い方をする場合は、この点を考慮する必要があります。
Linuxでの動作報告に注意
UbuntuなどのLinuxディストリビューションをインストールした場合、画面解像度に問題が出たという報告が一部で見られます。Linuxでの使用を想定している場合は、事前に互換性情報を確認することをおすすめします。
よくある質問
ここで、Minisforum UN150Pに関するよくある疑問をまとめておきます。
Q. YouTubeの4K動画はスムーズに再生できますか?
A. HDMIとUSB-Cで4K@60Hzの出力に対応しており、動画再生自体は問題なく行えます。ただし、複数の高画質動画を同時再生するような負荷のかかる使い方をする場合は、状況によっては処理が重くなることも考えられます。
Q. Windows 11は搭載されていますか?
A. はい、Windows 11 Proがプリインストールされています。購入後すぐに使い始めることができます。
Q. VESAマウントは可能ですか?
A. 可能です。付属のVESAマウントブラケットを使えば、モニターの背面に固定できます。デスク上をスッキリさせたい方にはうれしい機能です。
Q. メモリやストレージは交換・増設できますか?
A. メモリは交換可能ですが、サポートされている最大容量は16GBです。ストレージはM.2 SSDと2.5インチSATAドライブ、TFカードが利用可能で、最大で合計3TB(1TB SSD + 2TB HDD)まで拡張できます。ただし、M.2 SSDはSATA接続であることに注意してください。
Minisforum UN150P ミニPCはどんな人に選ばれるべきか
ここまでMinisforum UN150Pの特徴や性能、注意点を見てきました。
この製品が最も輝くのは、「安価でコンパクトなPCが欲しいけれど、最低限の性能は確保したい」 というニーズに応えるときです。
たとえば、以下のような使い方を考えている人には、とても魅力的な選択肢になるでしょう。
- 自宅用のサブPCとして
- オフィスの省スペースデスク用として
- デジタルサイネージや監視カメラの表示端末として
- ファイルサーバー(NAS)として
- リモートワーク用の端末として
特に、USB-Cによる映像出力と2.5G LANをこの価格帯で両立しているのは、同じクラスの競合製品と比べても大きなアドバンテージです。
とはいえ、繰り返しになりますが、PCゲームや動画編集などの高負荷な用途には向いていません。「安いから」という理由だけで購入すると、思っていたより性能が足りなかった……という失敗につながりかねません。
自分の使い方を明確にしたうえで、Minisforum UN150Pがその条件に合っているかどうかを判断する材料として、この記事を活用していただければと思います。
最新の価格や在庫状況は、公式サイトや各ECサイトでご確認ください。

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