Minisforum HX90を分解する前に知っておきたいこと:手順・注意点・拡張性の限界

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「Minisforum HX90、そろそろメモリ増設しようかな」とか「ファンの掃除をしたいんだけど、どうやって開けるんだろう」って思っていませんか?

この記事では、HX90の分解を検討している方向けに、具体的な手順の見通しと、実はどこにも書かれていない拡張性の落とし穴までまとめて解説します。

結論から言うと、HX90の分解自体はドライバー1本でできなくはないですが、天板の開け方にコツがいるのと、拡張するパーツ選びを間違えると組み立て後に起動しなくなるリスクがあります

まずは2026年7月時点での最新状況を確認しておきましょう。

直近の動向:公式の分解マニュアルは見つからず

調べた限り、Minisforum公式がHX90専用の分解マニュアルを公開している形跡は確認できませんでした。また、ここ数ヶ月で製品仕様が変わったというアナウンスも特にありません。

つまり、今HX90を分解しようとしている人は、公式の手順書がない状態で、ユーザーコミュニティの情報を頼りにするしかないというのが現実です。

ただ、それは逆に言うと、正しい手順と落とし穴を事前に知っておけば、トラブルなく作業できるチャンスでもあります。

分解前に絶対に確認しておくべき3つのこと

いきなり裏蓋のネジを外し始める前に、まずはこれだけは頭に入れておいてください。

1. 保証が無効になる可能性がある

分解するとメーカー保証の対象外になるケースがほとんどです。まだ購入して間もない場合は、本当に今分解する必要があるのかを一度考え直してみてください。

2. 工具はプラスドライバーだけでいいけど、質のいいものを使う

ネジがなめやすいので、100均のドライバーよりは精密ドライバーセットを用意したほうが無難です。特に底面のネジは小さめなので、合わないサイズで回すと一発でアウトです。

3. 静電気対策はちゃんとする

PC内部のパーツは静電気に弱いです。作業前に金属製のものに触れて放電するか、リストバンドタイプの静電気対策グッズを使うのがおすすめです。

本当に知りたかった分解手順の核心

ここからが本題です。ネット上の情報だと「ネジを外して開ける」で終わってしまうことが多いんですが、実際にはいくつか引っかかるポイントがあります。

底面ネジの正体:ゴム足の下に隠れているものがある

HX90の底面には複数のネジがありますが、ゴム足の下にネジが隠れているケースがあるという情報があります。

底面をよく見ると、四隅にゴム製の足が付いていますよね。このゴム足は単なる滑り止めではなく、一部は接着剤で貼り付けられていて、その下にネジ穴が存在する可能性が高いです。

つまり、表に見えているネジを全部外してもカバーが外れない場合は、ゴム足を慎重に剥がしてさらにネジを探すという工程が発生します。

ゴム足を剥がすときは、ドライバーでこじるのではなく、ヘアドライヤーで温めてからゆっくり剥がすと綺麗にいけます。

天板(トップカバー)の開け方:こじる方向を間違えるとクリップが折れる

底面のネジをすべて外しても、天板はスルッと外れるわけではありません。内部にはプラスチック製の爪(クリップ)で固定されているからです。

ここが一番の難所で、無理にこじ開けようとしてクリップを折ってしまう人が後を絶ちません

正しいアプローチは、底面と天板の隙間にヘラやギターのピックのような薄い道具を差し込み、外周を一周しながら少しずつクリップを外していくという方法です。

特にHDMIポートやUSBポートがある側面付近はクリップが強固に入っていることが多いので、そこは慎重に。

内部に入ったら:ファン清掃とケーブル取り回しに注意

カバーを開けて内部が見えたら、まずは電源ケーブルやファンケーブルがどこに通っているかを写真に撮っておくことをおすすめします。

再組み立てのときに「このケーブル、どっち向きに通すんだっけ?」ってなるのが一番多いトラブルだからです。

ファンを外して清掃する場合、ファンとヒートシンクの間にホコリが詰まっていることがよくあります。エアダスターで飛ばすか、綿棒で丁寧に取り除いてください。

拡張性の限界:メモリ増設で失敗しないための実践知識

HX90の大きな魅力は、自分でメモリやストレージを増設できる点ですが、ここにも落とし穴があります。

両面実装メモリは物理的に搭載できるか?

調査した範囲では、HX90が両面実装のDDR4 SO-DIMMメモリに対応するかどうかについて、公式の明確な見解は見当たりませんでした。

しかし、実際に分解したユーザーの報告を総合すると、スロットの物理的なクリアランス(高さの制限)がかなりシビアだという指摘が複数見られました。

つまり、両面実装のメモリは基板が厚くなる分、スロットに差し込んだときにマザーボード上の他の部品と干渉するリスクがあるということです。

もし両面実装メモリを購入しようと考えているなら、事前に「この製品はHX90で使えた」という実績のある情報を必ず確認してください。見つからなければ、無難に片面実装の製品を選ぶのが安全です。

最大容量は公式スペック通り64GBが目安

対応メモリの最大容量は公式スペック通り64GB(32GB×2枚)が一般的な認識です。これを超える構成は動作確認が取れていないので、挑戦しないほうが賢明です。

ユーザーコミュニティのリアルな声

SNSやPCフォーラムでのHX90分解に関する投稿をチェックしたところ、分解後のトラブルに関する声がいくつか見受けられました。

ポジティブな意見としては、「思っていたより内部が整理されていて、パーツ交換がしやすかった」という趣旨の投稿が複数ありました。

一方で、ネガティブな意見としては、「カバーを開けるときにクリップを折ってしまい、完全に閉まらなくなった」「メモリを交換したら起動しなくなった。相性問題かもしれない」といった報告がありました。

特に注目したいのは、「分解後にBIOSがリセットされて、メモリのプロファイルが変わり、安定しなくなった」という趣旨の投稿です。これは上位記事にはほとんど出てこない、リアルな運用上のポイントだと言えるでしょう。

再組み立て時のチェックリスト

作業が終わってカバーを閉じる前に、必ずこの5つを確認してください。

  1. ケーブルがファンに巻き込まれそうになっていないか
  2. メモリがカチッとしっかり奥まで刺さっているか
  3. ヒートシンクとCPUの間にグリスが適量塗布されているか(剥がした場合は再塗布必須)
  4. 外したネジの本数と閉める本数が一致しているか
  5. すべてのケーブルコネクタが元の向きで刺さっているか

特にケーブルの挟み込みは地獄を見ます。「ケーブルが挟まったまま電源オン」→「ファンが回らない」→「再分解」の無限ルーチンに陥らないよう、細心の注意を払ってください。

どうしても不安な場合はプロに頼むという選択

ここまで読んで「やっぱり自分でやるのは怖い」と思った方もいるでしょう。

そんなときは無理せず、PC修理を請け負っているお店に依頼するのも一つの手です。メモリ増設やファン清掃程度なら、技術力のあるショップであれば1時間程度で対応してくれることが多いです。

費用はかかりますが、クリップを折ったり、ケーブルを断線させたりするリスクを考えれば、決して高い保険代ではないかもしれません。

結局、Minisforum HX90の分解はやるべきか?

ここまで読んでいただいた方には、もうお分かりかと思います。

HX90の分解は、準備と注意点をしっかり押さえれば十分に自分でできる作業です。 しかし、「なんとなく」のノリで始めると、ゴム足を剥がす段階で挫折するか、再起動後にトラブルに見舞われる可能性が高いです。

この記事で伝えたかったのは、分解手順そのものというより、ネット上の情報だけではわからない「実際に分解する前に知っておくべき現実的なリスクと対策」 です。

もしメモリ増設やSSD交換が目的なら、事前にパーツの互換性情報を徹底的に調べてから作業に取り掛かってください。特にメモリは「片面実装」か「両面実装」かの違いを軽く見ないほうがいいです。

最後に、分解作業は自己責任です。この記事の情報はあくまで参考として、最終的な判断はご自身でなさってください。

あなたのHX90ライフが、より快適なものになりますように。


おすすめの拡張パーツ

ここでは、HX90の拡張におすすめのパーツをいくつか紹介しておきます。あくまで「相性が確認されている」という保証はできませんが、一般的にMini PCでの使用実績が多い製品を選んでいます。

Crucial DDR4 SO-DIMM 32GB
Crucialのメモリは相性問題が比較的少ないことで知られており、HX90での使用報告も複数見られます。片面実装のモデルを選べば物理的な干渉リスクも抑えられます。

Samsung SSD 980 NVMe M.2 1TB
発熱が比較的少ないM.2 SSDとして評価が高く、小型PCのHX90でも熱暴走のリスクを抑えやすいとされています。

Noctua NT-H1 グリス
ヒートシンクを外したら必ず再塗布が必要になります。Noctuaのグリスは性能と安定性のバランスがよく、初めてのグリス塗布にも適しています。

エアダスター ノズル付き
ファン清掃には必須アイテムです。ノズルが細いタイプを選ぶと、ヒートシンクの隙間のホコリも効率的に吹き飛ばせます。

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